異世界に立つ
森の中に居る······ナンデ?
たしか、おばあちゃんの介護をして、好きな
ゲームをするために帰り道を急いでいた
はずだった。
自分の名前はユキオ、男で身長175cm、すこし小太り、住所もおぼえている
よし、頭はおかしくなってないようなんだけど
「なんだこれ、なんでこんな所に」
あたりを見まわすと、明るくなっている方角が
そっちに行ってみる
森が途切れているようだ、空を見上げると少し雲がある程度で明るい
地響きがしてくる、森を出ようとしていたがすこし様子をうかがってみる
(なんだろう)?
様子をみてよかった、脚だ!
脚が2本近づいて来る。
すぐに木の陰にかくれる
巨人だ!!
巨人が森の境界を歩いて来る。
パニックになる
(な、な、なんだあれ)
みつからないように、のぞき見る。
大きさは、20〜30mくらいはありそうだ
布を体にまいている知性はあるようだ。
ガクブルで通りすぎて行くのを待つ
何事も無く行ってくれた
手に力が入っていたようで木の皮がはがれる、汗もじっとりとかいていた。
(これは夢、現実)?
冷静になって考えてみる
これはマンガやラノベなどでよくある転生いやこの場合 転移かな、こんなことが本当にあるなんて······
このまま、ここに居ては何があるかわからない、とにかく移動して、人のいる安全な所まで行かないと
森の境界を巨人のいった方向と逆方向に歩いて行く
森の反対側わ、木々が点々としていた。
不安とあせりで疲労がたまっていく。
1時間くらい歩くと森の反対側に黒く暗い場所が見えてくる
遠くで馬のなき声のようなものがきこえた、そちらに行ってみようかとも思ったが馬が移動していたら意味が無い。
黒い場所にひきつけられるような気がして行ってみる。
近づいて行くと理由がわかる、暗い色の岩場がひろがっている
そのなかに、大地の裂けめとも言える断崖絶壁がつづいていた
裂けめからは身体の芯から冷えるような冷気がふきだしている、裂けめの底は見えずただ暗い深淵がのぞいていた。
寒い、腕をくむ
(あれっ胸がでてる)?
そこで胸が膨らんでいることに気づく
なんで胸が?
太ったわけでもない、と、いうことは······
揉んでみる、股間に触れてみる······
ない、なくなっている、異世界転移+異せいてんかん
なんてバカなことを考えていると
ガラッ!
ふり返る
(スケルトン!?)
2体のスケルトンが剣を持って近づいて来ていた
(こんな奴もいるのか)
直後剣を振り上げおそってくる、すぐに逃げ出すがゴツゴツしている岩場のおかげでスケルトンよりも速く移動できる
スケルトンの様子をうかがいながら逃げているとこんどは、近くで大きな音がした
巨人だ、さっきの巨人が近づいて来ていた。
(みつかっていて、あとを追ってきていたのか!?)
スケルトンが巨人に向かい攻撃をしかける、
スケルトンの剣が巨人を斬りつけるが、
かすり傷1つつけることができない。
巨人がこちらを向き脚を動かす
その一歩がスケルトンを蹴るかたちになり
2体のスケルトンは、すぐ横をバラバラに
なりながら裂けめに落ちてゆく
(あれっ)?
もしかしてこの巨人、助けてくれたのかな?
と、淡い期待をしていると
近づいてきた巨人は、握りこぶしをつくり
殴りかかろうとしている
(あーやっぱり助けてくれた訳じゃないんだ
ー、これは即死確定だろうな、異世界に来てさっそく死ぬんだー)
と思った瞬間、巨人がふらつく、
巨人の重さに岩場が崩れたのだ、巨人がこちらに倒れてくる
「うわあっ」
潰されはしなかったが腕が巨人の何かに引っかかり、そのまま巨人と共に大地の裂けめに落ちて、暗闇に呑み込まれてゆく・・・・・・
(痛い)
全身の痛みで目を覚ます、気を失っていたみたいだ
起きあがると全身が痛いが、打撲とすり傷ぐらいですんだようだ
心をおちつかせて、現在の状況を調べる。
うす暗い、あたりを見まわすと近くに骨が散らばっていた
さっきのスケルトンのようだが動く様子はない、
安心して、これまでのことを思い返してみる
自分の名前はユキオ、東京にいて自分の家に帰るところだったはずだ、そういえば車のライトがやけに大きかったのをおぼえている
そのライトを見たあとのことが、思い出せない、
そしてあの森にいた、それから大地の裂けめみたいな所で巨人におそわれ、巨人と一緒に裂けめに落ちていったはず
そういえばここは? 巨人は?
スケルトンの骨のある方がすこし明るい
行ってみると崖があり、上を見あげると崖のすき間からまだ明るい空がみえる
どうやら裂けめの上の所から20〜30メートルの出っ張った所に落っこちてきたみたいだ
巨人はそのまま落ちていったようだ。
運がよかった、この程度の打撲とすり傷ですんで。
スケルトンが持っていた剣があったので拾っておく、
モンスターのいる世界だ、
身を守る武器がないとおちつかない。
とりあえずの目標は生きのこること、最終的には元の世界の家に帰る(おばあちゃんが心配だ)
人が通れるぐらいのすき間を見つける、すこし怖いがここにいても仕方がない
すき間をぬけると長方形の部屋のような所に出る
壁や天井に何か絵みたいなものが描いてあるが、表面がボロボロだったり、崩れていたりしてよく分からない、
一角に祭壇のような所がある、その中央に、バスケットボールよりも少し大きいグレーの玉が浮かんでいた
不思議だが、まったく動かないので危険な感じはしなかった
突っついてみる、何もないし動きもしなかった
なんとか動かそうと手で触れてみる、手のひらに傷があったようで血がつく
玉が光り輝きだす、まぶしさとびっくりしたことで目を閉じ後にさがる。
10数秒後目をあける、だんだん目が見えるようになっていく
浮かんでいた玉はなくなっている
まわりを見まわしてもどこにもない
体になにか感じる、体を触ったり見たりする
硬い物が全身にくっついている
「うわっ! なんだこれ」
焦ってみるが、全身はしっかり動く、
頭にもなにかついている
目の前がすこし明るくなる
ヘルメットのような物をかぶっていてその中が明るくなった
突然声が聞こえてくる
「あなたはトランセンデントアーマーの主になりました」
(女性の声が聞こえてきた)
「誰!? 誰かいるの、えっ何?トランセンん?」
「私はアナタが装着しているトランセンデントアーマー、主のアシスタントをさせていただく支援機能です」
「エエッ、アーマーがしゃべっているの」
(アーマーの人工知能のようなものか)
「それで、そのアーマーの・・・・・・」
「あなたの事をなんと呼べば、名前は?」
「名前はありません、私は主をサポートさせていただく機能なので」
「それじゃあさみしいしやりとりがしづらいよ、僕が名前をつけてもいいかな」
「かまいませんが」
(ネーミングセンスとかないけれど、まあいいか)
「たしかトランセンなんとかだったよね、じゃートンちゃん、トンちゃんということで」
「私の名前はトンちゃん・・・・・・」
「わかりました主のいうことに従います」
(なにか間があったけど、それに従いますって、嫌だったのかな?)
「もし嫌だったら変えるけど」
「いえ名前などいままでなかったので戸惑ってしまいました」
(戸惑うって感情があるのかな?)
はじめまして右も左も分からない新参者です、これから、よろしくお願いします。
不定期になると思いますが、がんばります。




