第百二話 バトロワイベント三日目
ギリギリ月内更新だぜー!
姫河ハヅキでぇす。
卒論の発表とか引継ぎ準備とかやってたら思ったよりギリギリになっちゃいましたー。
まぁ月内更新できたしヨシ!
さて三日目。最終日である今日は刀・雷メインの狐獣人でいきたいと思います。
昨日も一昨日も強い人に絡まれましたし、今日は初手から隠れましょうかね。色んな人との戦闘経験を積むのもありかと思ってましたが、もう十分戦いました。
上位入賞の場合と優勝の場合では報酬スキル・アーツの性能がずいぶんと違いましたから、やっぱり優勝狙いますよね。
『頼みましたよ、ユリア』
『いつの間にか攻撃魔術より支援・妨害の方が上手くなってたわ私』
大抵の相手は火力が私一人で事足りるんですよね。
なのでユリア達は私のサポートがメインになるという。特にユリアは回復、支援、幻術と魔法のバリエーションが豊富であり、アタッカーではなく別の役割をこなしてもらう方が有益でした。
『······ところで、念話でも声色と口調を変える必要あるの?すごい違和感あるのよね』
『うっかりミスは極力減らしたいので、この姿の間はこれですね』
『了解よ』
『では〈融合召喚〉からの『永遠の夢』でいきましょうか』
◇◆◇◆◇◆◇
【バトロワ】バトロワイベントについて語るスレ8【三日目】
1:名も無き異界人
オリュンピアスで三日連続で行われるバトロワイベントについて雑談するスレ。
一日目、二日目の展開様子が気になる奴は過去スレ参照
>>950君には次スレを立てる権利を進呈しよう
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111:名も無き異界人
いよいよ三日目かー
最終日なだけあって一番盛り上がりそうだな
112:名も無き異界人
クマさん出場するから悲鳴は増えるんじゃねぇかな
113:名も無き異界人
早速被害者出てるわ
南無三
114:名も無き異界人
せめて一撃でも当てようと徒党組んで薩摩に立ち向かってあっさり斬り倒される一行もいるなぁ
115:名も無き異界人
相手から来てくれて薩摩は満面の笑みだぞ
依然として一振り一殺なわけだが
116:名も無き異界人
当然のようにワンパンしないでほしい(真顔)
117:名も無き異界人
《白雷》も他の最上位勢も毎回ワンパンするわけじゃないが、薩摩とクマさんは基本ワンパンなのヤバい
118:名も無き異界人
片や異常な精度の見切りと剣術で行われる急所への一閃、片や高いステータスとPSで振るわれる正確無比な大火力
リソース消費ないのマジでどうかと思う
119:名も無き異界人
二人ともアーツやスキルを使わないわけじゃないんだけどな
120:名も無き異界人
使うにしても基本バフだから通常攻撃がノーコストで一般プレイヤーをワンパンするのは変わらないという
121:名も無き異界人
やっぱり最終日で参加者多いな
かといって試合時間はそんな変わらなさそうか。増えた分蹂躙されるだけだし
122:名も無き異界人
確かに参加者数は昨日一昨日よりも増えちゃいるが、最上位勢に片手間に鏖殺される人数が増えてるだけだわこれ
123:名も無き異界人
······うん?
なんか突然死するエリアあるな?
124:名も無き異界人
マジで!?
125:名も無き異界人
東の方にある高い木の周辺映像見てて
ほら、また一人逝った
126:名も無き異界人
誰もいない何もないところで急に首が落ちるのはホラーだろ
127:名も無き異界人
スキルか魔術使ったハイドだろうが······普通に動いて解けてないのだいぶヤバい性能してる
128:名も無き異界人
しかも本人だけじゃなくて武器にも同じ強度の隠蔽効果あるのイカれてるよこれ
129:名も無き異界人
あぁ、じわじわと犠牲者が増えていく······
130:名も無き異界人
出場者名簿見てたら下手人見つけた
絶対プレイヤーだわ
131:名も無き異界人
······?
影も形も見えないのに名前だけで犯人分かるわけないだろ
132:名も無き異界人
いやいや
見たら分かるんだって
さ行見たらいる
133:名も無き異界人
えー?
······ほんまや草
134:名も無き異界人
草ァ!
135:名も無き異界人
_人人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> ステルスフォックスですまない <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
136:名も無き異界人
草
137:名も無き異界人
草
138:名も無き異界人
これはプレイヤーですわ
139:名も無き異界人
うん······突然死もたらしてるの確実にこいつだな
狐獣人ということもついでに判明してるのおもろい
140:名も無き異界人
狐獣人なぁ
獣人の中では後衛向きな氏族だっけ
141:名も無き異界人
そう
獣人選ぶ奴は前衛したいのが大半だからあんま選ばれないよね狐
142:名も無き異界人
後衛ならエルフとかダークエルフ、魔人族があるもんなー
143:名も無き異界人
種族進化重ねると戦闘時に尻尾増えるとかいう謎仕様があることで有名
144:名も無き異界人
《白稲荷》曰く「戦闘時というよりかは気合入れたら出るって感じ」だそうです
145:名も無き異界人
尻尾がブワッと増えるのはファンタジー感強くて好きだよ俺
146:名も無き異界人
ステルスフォックスさんは何本あるんだろうな
確認されてるので最多は何本だっけ
147:名も無き異界人
《白稲荷》の五本だぞ
NPCだと狐獣人の数少ないし狐獣人トップが《白稲荷》
148:名も無き異界人
いつかは九尾になるんだろうか
現トップが五本なあたり、プレイヤー側で九尾到達者が出るのはめちゃくちゃ先な気がする
149:名も無き異界人
それもそうか
ところでステルスフォックスさんの姿はいつ見れるんです?
150:名も無き異界人
うーん······あの周辺に他の参加者が来なくなったら隠蔽解いて別の場所に移動するかもな
もしくは参加者が残りわずかになって隠蔽の意味がなくなったらかな
151:名も無き異界人
しばらくかかりそうだな
152:名も無き異界人
それより今回はイベント屈指の名勝負が見れるぞ
薩摩《白雷》クマさんの三つ巴
153:名も無き異界人
まぁ「見れたらいいな」って思いを込めた妄想なんだが実現しそうなんだよな
確かその三人がぶつかるのは初めてだっけ
154:名も無き異界人
タイマンはあっても三つ巴は見た記憶ないな
155:名も無き異界人
攻撃速度・攻撃密度の鬼 《白雷》
斬り合いを楽しむ以外の感情を持たない人斬りロボット 薩摩
技巧を備えた暴の化身 クマさん
誰が勝つかな
156:名も無き異界人
相性的には
《白雷》 < クマさん
クマさん < 薩摩
薩摩 < 《白雷》
だっけ
157:名も無き異界人
高すぎるVITで銃弾が基本カスダメなクマさんは《白雷》に(多少)有利で
防御力・硬度無視の斬撃を持つ薩摩はクマさんに(多少)有利で
離れた距離からの引き撃ちは見切り関係ないから薩摩に(多少)有利
158:名も無き異界人
(多少)で笑う
159:名も無き異界人
あそこまで戦闘技術高いと相性あんま関係ないんだよな
160:名も無き異界人
それはそう
161:名も無き異界人
まだ衝突してないけど互いの存在には気付いてるしもうすぐぶつかりそうだぞ
めちゃくちゃ楽しみ
162:名も無き異界人
それぞれとタイマンしてろくにダメージ与えられずに脱落する対人最上位勢かわいそ······
163:名も無き異界人
なかなか戦う機会のない相手が待ってることによるテンションで平時より強くなってそうなんだよなあの三人
164:名も無き異界人
お、三人の戦いが始まった
これ漁夫ろうとして横槍入れたらどうなるんだろ
165:名も無き異界人
あっさり対処されたうえに三人から一斉にヘイト向くと思う
166:名も無き異界人
クマさんは「確かに不意打ちは一つの戦法だ。それ自体を咎めはしねぇよ。―――それはそれとして邪魔されてムカついたから〇す」って言うんじゃないかな
167:名も無き異界人
あー、言いそう
多少卑怯な戦法でも気にしないもんなクマさん
168:名も無き異界人
薩摩も同じ反応しそうよな
普段なら「ほう、今度はどうくる?」って楽しんでるけど今回ばかりは「邪魔すんな」で首チョンパだろ
169:名も無き異界人
一般参加者は三日とも観戦フェーズあるなー······
170:名も無き異界人
やる気がないとかじゃなくて、下手に手を出すと返り討ちにあうから放置が正解というね
171:名も無き異界人
周辺は······例の木の辺り以外は落ち着いてきてるな
172:名も無き異界人
ステルスフォックスさんまだ隠れてるの!?
173:名も無き異界人
あの木の近くで人が減ってることに気付いた参加者たちが一時的に同盟組んで探してるけどまだ見つかってない
174:名も無き異界人
えぇ······
175:名も無き異界人
この範囲探すには十二分な人数なのにね
176:名も無き異界人
マジでなんで見つかってないの???
177:名も無き異界人
あの木の周辺、ちょっとした林ぐらいしかないからこの人数で探せば普通見つかるはずなんだが、依然として見つからないの不思議すぎる
178:名も無き異界人
ステルスフォックスさんが存在を隠すの諦めて隠蔽状態で歩き回ってキルしてるのも理由の一つだと思う
キルのペース的にAGI高いっぽいしな
不可視のキラーに殺されないように逃げながら相手の姿を見つけるってもうそういうホラゲーだろ
179:名も無き異界人
このホラゲー難易度高すぎるんですが!?
180:名も無き異界人
・キラーは不可視なうえに移動が速いです
・基本的に首を斬るのでワンパンで死にます
・どうにか姿を確認できたとしてもそこからが本番です。頑張って倒してください
うーんこれはクソゲー
181:名も無き異界人
動き回って武器ぶん回しても綻びが出ない隠蔽が一番酷いと思う
182:名も無き異界人
三人の決着が先かステルスフォックスさんが他参加者を皆殺しにするのが先か
183:名も無き異界人
ステルスフォックスさんの方に対人上位勢・最上位勢も少しだが向かってるからさすがに時間かかるだろ
というかステルスフォックスさん負ける可能性も十分にある
184:名も無き異界人
対人やってないトップ層も普通に参加してるからな今日
《白稲荷》をはじめとしてそういうプレイヤーもステルスフォックスさんの方に移動してるから実質レイド戦だな
185:名も無き異界人
レイド戦
186:名も無き異界人
隠蔽剥がし、もしくは探知持ちのやついないの?
187:名も無き異界人
隠蔽剥がしはちらほらいるがステルスフォックスさんが使う隠蔽の強度が高すぎてな······
シンプルに出力で負けてて通らない
188:名も無き異界人
探知持ちは発動して数秒で首チョンパされてる
即座に特定されてるから迂闊に使えんぞ
189:名も無き異界人
探知系って受けた側がそんなすぐに術者特定できるもんだっけ
190:名も無き異界人
薩摩とかクマさんは勘で探し当てる例外枠だが······その二人除けば瞬時に特定できるやつはいないな
191:名も無き異界人
ステルスフォックスさん武術系はそこそこで隠蔽・探知系統重視で育成してるっぽいな
隠れる前に叩くのが最速かつ最適な対処法だこれ
192:名も無き異界人
初見でその対応できるわけないんですが
193:名も無き異界人
もしや詰んでる?
194:名も無き異界人
······あの参加者の中に探知か隠蔽剥がしのエクストラ持ちがいればどうにか?
195:名も無き異界人
ほぼ詰みやんけ
196:名も無き異界人
範囲攻撃かましても、そこら中に生えてる木を盾にしてるのか登ってるのか全然当たらないの辛そう
197:名も無き異界人
対人上位勢・最上位勢でも炙り出せないのヤバすぎる
198:名も無き異界人
不可視無音首チョンパで次々と犠牲者出るのマジでホラー映画
最上位勢でも避ける、防ぐのがやっとで反撃まではムリという
199:名も無き異界人
おや、誰か知らんが虎獣人が自信満々で仕切ろうとしてる
200:名も無き異界人
確かあいつは······最近対人戦ランクを駆けあがってきてる期待の新顔だな
ガチガチの近接特化のはずだから対抗策持ってないと思うけどなぁ?
201:名も無き異界人
えっお前【獣王の器】持ちなの!?
保有者どうしで気配感じるとかあるんだ······
202:名も無き異界人
スタ〇ド使いは惹かれ合う的な?
203:名も無き異界人
ふむ、隠蔽中だと気配を掴みにくいが、それでも方向と大雑把な距離は感じると
204:名も無き異界人
【獣王の器】······プレイヤーだとまだ一人しか持ってないから検証全然進んでないんだよな
一般プレイヤーだと「存在と名前しか知らん」くらいの情報量
205:名も無き異界人
検証班でも「その氏族で最も大きな力を持つ者が保有する」って言い伝えくらいしか知らんぞ
他にももう少しあった情報から察するに、条件を達成した奴が習得するんじゃなくて、条件を満たしている奴に自動的に付与されるっぽい
206:名も無き異界人
スキルが所有者を選ぶってこと?
207:名も無き異界人
そう
しかも条件が「その氏族で最も大きな力を持つ者」っつーめちゃくちゃ曖昧
《剣王》が持ってた例もあれば直接戦闘力が皆無の《教皇》が持ってた例もある
208:名も無き異界人
まぁこの虎獣人に関しては戦闘力で選ばれたんだろうが、ステルスフォックスさんの場合はやっぱり幻術が理由かね
209:名も無き異界人
これだけ隠蔽で暴れ散らかして「一番得意なのは幻術じゃないですよ」とか言われたら絶望だわ
210:名も無き異界人
虎獣人が指示しだしてから被害のペースが格段に遅くなった
やっぱ大体でも探知できると違うな
211:名も無き異界人
しかも近接戦闘能力高いからステルスフォックスさんに狙われても凌いでる
勝てるぞ
212:名も無き異界人
【獣王の器】持ってるレベルの実力者がいてやっと勝ち目が見えるレベルだと冷静に考えるとヤバいね······
213:名も無き異界人
それは本当にそう
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厄介ですねー、あの虎獣人。大体とはいえ私の位置を察知できて、次々と木を破壊して足場兼隠れ蓑を着実に減らしていってます。
彼だけは一刻も早く仕留めなければ。
パチン
―――『略式詠唱・座標転移:改』―――
―――〈断頭刃〉―――
「ッ! 上か!」
指を鳴らして虎獣人の頭上に転移し、首を刎ねようとするが寸前で気付かれ両腕で防がれる。
〈断頭刃〉は首を斬る際に対象の防御力を無視するアーツですが、代わりに首以外に当たると切断力が落ちるというデメリットがあります。ありますが······それにしても無傷とはずいぶん硬いですね?私のAGIやジョブスキルでの補正を考えれば〈断頭刃〉のデメリット込みでも無傷はおかしいくらいの威力あるんですけど。
「超高速の移動、もしくは転移魔法······?どちらにしても我が陣営に引き入れたいな!」
ふむ、陣営?よく分かりませんね。
「貴殿は幻術に次いで剣術・刀術が得手のようだな!我が獣王候補者としての能力は硬化だからこちらが有利と見える!獣王選にて我が陣営に加わってくれるなら手始めにこの大会での優勝を、これ以降もなにかと協力したり便宜を図ることが可能だがどうだ!」
はて、獣王選とはなんでしょうか。
姿は出さないままでとりあえず断りましょう。
「獣王選が何かは知りませんがお断りします。地位や権力には興味がないですし、組織だとか陣営だとかに所属する気はしばらくありません」
「返答をもらえるとは驚いた。しかしそうか······では倒させてもらおう!まずはその厄介な幻術からだ!」
······敵味方無差別の対幻術結界ですか。
術式を視るに、術者を結界の外縁部に四人以上常駐させること、結界内の対象を選ばないこと、この二つの条件を組み込むことで出力を上げ、『永遠の夢』による隠蔽すら突破しうる水準まで強化してますね。
『魔力を過剰に消費すればまだ維持できそうだけど、どうする?』
『どうせ大体の位置はバレてますし解除でOKです。ついでに〈融合召喚〉も一旦解きます』
驚かせるために尻尾を一本に戻しておきましょうか。
「ほう、狐獣人!こうも立て続けに会うとは珍しい」
え?あぁ······シユ姉ですか。
面倒な状況になってきましたね。虎獣人とシユ姉の二人でも割と厳しいですが、それ以外にも参戦してきたら本気で手数が足りなくなります。
······あー············もう遅いですね。じわじわと包囲始まってますね。
「パッと見の印象やけど随分若いな。ウチが成長しても【獣王の器】を獲得する可能はかなり低そうやけど、それでもアンタの陣営にウチは必要け?」
「貴殿の状況判断と指揮は【器】に関係なく有用だ!都合が合う時は協力してもらうぞ!」
「ウチら《自由気ままな旅》は傭兵稼業もするタイプのクランやから、ちゃんと報酬くれるなら働くで」
あ、察しましたよ。
さっきからこそこそと私を包囲してるの、《自由気ままな旅》のメンバーが大半ですね。道理で統制が取れてるわけですよ。
スペリオルスキル、カラミティスキルを抜きにした全力を出さないとヤバいですねこれ。そのために色々と変装してるのではっちゃけちゃいましょう。
「数で叩くのは趣味ではないが、貴殿に勝つにはこれだけの戦力が必要だと判断した!将たる俺には仲間たちを勝利に導く責務があるのでな!」
「ダメ押しや!」
―――【狐囃子】―――
ふむ、現状のシユ姉の最大数である五人まで分身しますか。指揮を捨てて後方火力と支援に全振りするみたいですね。
相手が私一人なら指揮の意味が薄いと判断したんですかね。
「幻術は封じてこれだけの人数で囲んだ。あの普人や《白雷》に匹敵するほどでもなければ十分に勝てる布陣だな!」
「あっバカ」
さて、スキルの分配は―――
『一人もらうわ。スキルは持たせないでいいから』
『······これまた突然ですね。どうせ目当てはあの虎獣人でしょう?いいですよ』
操作する分身が一人減るのは助かりますね。
「では期待に応えるといたしましょうか。―――【狐囃子】」
「······おお」
「おおじゃないが」
「これは『おお』だろ」
こんな時でもネタ発言するとか余裕ありそうですね、《自由気ままな旅》 のクランメンバーは。まぁシユ姉がクランマスターなら【狐囃子】のメリットデメリットは知っていますか。
この数の分身を動かせるわけないと高を括っているんでしょう。
リル、ヴァルナ、イナバ、ユリアと〈融合召喚〉してそれぞれに使ってもらうので四人、とある魔導機械を用いることでヌルが自分の身体のように操作できるようにしたのが一人、ヘレナが乗り移って動かすので一人、と九人中六人は任せてます。つまり私が操作するのは三人だけで済むんですよ。
「······シユよ、その分身は二人に増やすのもキツいのではなかったか?」
「そのはずやけどなー······ちゅうか、分身の最大数は尻尾の数やから奴さんは九尾やね」
「なんだと!?······いつの間にか尾が九本だな。【獣王の器】保有者の狐獣人、しかも九尾······!多少強引になっても陣営に引き入れねばな!」
「お断りしまーす」
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481:名も無き異界人
狐獣人って分身スキルあったん!?
482:名も無き異界人
手数めちゃくちゃ増えるだろこれ······
強くね?
483:名も無き異界人
習得条件知りてー
484:名も無き異界人
これは獣人最強論争に狐獣人が躍り出るか
485:名も無き異界人
実際はそんな強くないんだけどなー
むしろ使いづらいぞ
なんならここで詳細話したっていい
486:名も無き異界人
おお
詳細公開とは思い切ったな
487:名も無き異界人
《白稲荷》に怒られない?
489:485
変に誤解されたままだと次回以降の対人系イベントで狐獣人が執拗にマークされそうでな
習得条件めちゃくちゃゆるいから遠くない内に情報出るだろうってのもある
490:名も無き異界人
へぇ、そんなゆるいんだ
491:485
明確な数値は伏せるがレベル条件の種族スキルなんだよな、【狐囃子】
492:名も無き異界人
マジで!?
493:名も無き異界人
分身スキルとか強弱はともかくとしてレベルを条件にするのはゆるすぎる
494:485
手持ちのスキルを分身たちに分配しなきゃならんといってもか?
もちろん分配したやつは使えんぞ
495:名も無き異界人
えっ
496:名も無き異界人
おっと······
497:名も無き異界人
それは······確かに微妙だな
498:名も無き異界人
《白稲荷》は属性いくつも取ってるから一人一つにしたら普通にアドじゃん
499:485
ついでにいうとステータスは低下なしで共通だがMP、APは全個体で共有だから遠距離攻撃を分身が使うと秒で枯渇するぞ
500:名も無き異界人
ヤバ、バランス崩壊だろ <ステータスは低下なしで共通
いや全然強くないわこのスキル <MPAP全個体共有
501:485
おまけに分身はオートじゃなくてマニュアル操作だ
502:名も無き異界人
実質《白稲荷》専用スキルだろこれ
503:名も無き異界人
・並列思考できる
・戦闘手段となるスキルがいくつもある
・MPをあまり使わない戦闘スタイル
まともに運用しようとするだけでこれだけの条件求められるとか種族スキルの面汚しだろ
504:名も無き異界人
【獣王の器】持ちに《白稲荷》、《自由気ままな旅》 のクランメンバー多数か
ステルスフォックスさんさすがに無理そう
505:名も無き異界人
え
505:名も無き異界人
ステルスフォックスさんも分身したぁ!?
506:名も無き異界人
しかも九人
多すぎる
507:485
待ってくれ
さっきは言わなかったけど分身数の上限は尻尾の数だぞ!?
508:名も無き異界人
>>507
いや嘘だろ!?
509:名も無き異界人
つまりステルスフォックスさんは九尾!?
510:名も無き異界人
あ、ホントだ
分身する前は一本だったのがどの分身も九本だ
511:名も無き異界人
わぁお······
512:名も無き異界人
分身一人一人で服装違うのか
······まさか
513:485
察したようだな
装備は増えないので分身に着せる装備は別途用意してね()
514:名も無き異界人
使い辛っっっっっ!
515:名も無き異界人
なんだろうこの······強いとも弱いとも言い難い微妙な性能
516:485
ちなみに【狐囃子】自体の発動コストやクールタイムはほぼゼロ
MP初期値の脳筋戦士でも乱発できるくらい
517:名も無き異界人
コストクソ軽いな
いや準備のこと考えると軽くはないか
518:485
結局、強い弱いじゃなくてどこまでいっても「使い辛い」スキルなんだよ
詳細話したんだからイベントで狐獣人袋叩きとかやめてくれよー
519:名も無き異界人
うん、そうだな
いつも通りトップ層をどうにかできないか徒党組むのが安定だわ
520:名も無き異界人
>>518
ところで【狐囃子】使って一人(?)で【獣王の器】持ち+《自由気ままな旅》 多数を相手取って互角以上に渡り合ってる人がいるんですがそれは······?
521:485
お願いだからあんなのと一緒にしないで······
522:名も無き異界人
草
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「この数の分身を動かすとか、化け物?」
「それほどでも」
《自由気ままな旅》 の一般メンバーを相手しているのがリル、ヴァルナ、イナバと〈融合召喚〉した「私」で、シユ姉とレンの弾幕に対応しているのがユリアと〈融合召喚〉している「私」と魔導機械でヌルが操作している「私」、虎獣人と殴り合ってるのがヘレナが憑依してる「私」と、九人中六人は操作任せてるので実際私が動かしてるのは三人なんですよね。
しかも三人の内一人は樹上で隠れながら【気孔法】と【淫乱竜】でMP回復に専念させていて半自動なので、がっつり動かしてるのはキキョウとやり合う「私」とこうしてティノアと斬り合ってる「私」の二人だけという。
このくらいならまぁ、【身体操作】を全力運用するのと大差ないですね。
「―――っ!······まだ隠れてるのがいる?」
「マジで無関係ですよ」
さっきから第三陣営が一人ウロチョロしてますね。私に加勢してくれるみたいだから放置安定ですが。
投げナイフやら針が小刻みに飛んでくるのウザいですよね、金属鎧ならそうそう通らないでしょうが、ティノアは私と同じく布装備ですからね。先程から掠ったり刺さったりとカスダメが積み重なって非常に鬱陶しそう。
あっ麻痺った。
「無念······」
「先に数で叩いてきたのはそちらなので、悪く思わないでくださいね」
幸運でした。ティノアはリアルで武術を修めているので、正面から倒すのは骨が折れるんですよね。
昨日の優勝景品で獲得したスキルを活用して多重強化するにしても、分身で普段よりMP消費が増えている現状ではそうそう使えない札ですし。
こうして麻痺らせなければ集中力も各種リソースもそこそこ消費したでしょうね。
はい首チョンパと。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「〈仙術奥伝:翡翠神楽〉」
「ぬぐおぉっ······!」
「硬っっったいですね······」
【仙術】で出せる中の最高クラスの火力なんですけど、あまりダメージ通ってないですね。
最上位職のジョブスキルによる強化が入っても、私のステ振りが戦闘向きじゃないので『耐性付与:風』や『風の護符』のような属性耐性を重ね掛けされたらかなり減衰されちゃいますね。
「エクストラ以外のほぼ全部使ってなお防ぎきれてないんだよなぁ······!」
「私、防御力は低いので貴方の攻撃をもろにくらえばすぐ落ちますよ?」
「その速さと技術が相手じゃ当たる気しねぇよ!それに、こうして固めといた方がアンタにゃ効果的だろ!」
「残念」
実際、防御に専念されると少し辛いですね。高VIT持ちには防御貫通系のアーツを使わないとダメージが通り辛いですし、防御貫通の類は他のアクティブアーツと同時発動ができないので、スキルやアーツを多重起動することで火力を出す私では、防御貫通しても火力が出ないんですよ。
かといって魔術ならダメージが通るわけでもないというね。キキョウはもこもこさんと同様に、VITとMND以外のほぼ全てを投げ捨てた防御特化タイプ。体勢を大きく崩すか盾をぶんどるかしないと大きなダメージは与えられない。
厄介ですよ、本当に。タイマンだとあまりダメージが出ないと分かったうえで防御貫通をぶつけて嫌がらせくらいしかすることがない。
「〈模倣再現:蛇毒蹴〉」
「ぐ······やっぱ防御貫通持ってるよなぁ!」
「〈鎧徹〉」
「『対貫通障壁』!」
「〈模倣再現:猩々振撃掌〉」
「ぬがっ······どんだけ持ってんだよ!?」
あ、ティノアを倒した《刀王》の私が近くまできてますね。
「格闘術は防御貫通多いんですよねー。〈砦崩〉」
「また······いや、これは防御低下!?」
気付くのが早いですね。防御貫通と違って防御低下はマイナーなのに。
まぁ、気付いたところで貴方はもう死ぬんですけど。
「―――〈属性魔力付与〉」
「なっ!?ティノアがもうやられたのか!?」
「〈破魔の一撃〉」
「しまっ、強化解除―――」
―――〈刀華:―――
―――〈仙術異伝:―――
「―――紅椿〉」
「―――緋桜〉」
「ガッ······!」
どちらも私。無言の連携なんで朝飯前です。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「で、いつまで隠れるつもりですか?」
「正直、出るタイミングに悩んでたのよね!」
しゅたっと木から降りてきたのは獣人の少女。あまり見た記憶のない耳と尻尾ですが······イタチ、ですかね?
うーん、この子も【獣王の器】持ってそうですね。なんとなく虎獣人と似たようなものを持っている気がします。
「私はアガサ。アガサ・ルヴェルト!」
「私はクロコ・フルメナードです」
「お互いの名前を知ったところで、長ったらしい話をしても無駄だから端的に要件を伝えさせてもらうわ。《白雷》を倒すために私と協力してほしいの」
「んー······まぁ、優勝を狙っているので倒す気ではあるのですが、今の所貴方と組む必要性を感じませんね。何ができるんです?」
「私はちょっと特殊な隠蔽を使えるの。あまり長くは保たないけれど、貴女がどんな魔術を使おうとそれごと隠せるわ」
「ほう!どんな魔術でも、とは大きく出ましたね」
本当なら奇襲がずいぶんと楽になりますよ。
······ん?よく考えてみればおかしいですね。アガサとは初対面ですしお互いの手札なんて知ってるはずがないんですよ。
にもかかわらず、アガサは私がそういう特殊で強力な魔術を習得していること前提で話を進めています。妙ですね。
「私、貴方に手札を見せた記憶ないですよ」
ジト目でアガサを見つめると、数秒考えてから何かを思い出したかのように手をポンと叩く。
「え?······あぁ!私は勘が鋭いから、貴女が《白雷》を倒せる『ナニカ』を持ってるのがなんとなく分かるのよ。貴女に密偵を出してたとかじゃないから安心して」
「正体不明の勘の方が怖いんですけど?」
「そう言われても生まれつきなのよねー。ちなみに九割当たるわよ」
「高すぎません!?」
間違いなく神の因子持ってますよねこの子。
ちょっと眼の出力上げて······うわぁ。普通なら有り得ないくらい色々混ざってますよ。そのどれもがいい感じにかみ合っているから機能不全や大きなデメリットもなく、只人の肉体では最適と言っても過言ではない形に収まってます。
何が一番おかしいって、複数の神の因子がここまで完璧に混ざり合った個体が自然発生してることです。大量の命を贄とした儀式や権能による直接干渉でもここまでうまくはいかないでしょうし、そういうことをしてたら魂に痕跡が残りますが、アガサにはそれがない。100%天然ものです。
すごいもん見た。
「それで、私と組んでくれる?」
「この一戦だけなら組んでも構いませんが、貴方も【獣王の器】持ちですよね。そちらでは組む気がないと先に言っておきますよ」
「そう言う気がしてたわー。なら、陣営への所属じゃなくて冒険者としての使命依頼は受けてくれるかしら?」
「······連続で依頼出して、実質所属してるみたいな状態にする気じゃないでしょうね?」
「そんなことすれば貴女に嫌われるのが目に見えてるからしないわ!ただ、貴女ほどの実力者だとどこかに所属しない限り延々と勧誘されるわよ?」
「そうなればしばらく雲隠れしますよ」
これ変装ですから、変装を解けば一発解決なんですよね。変装が必要になってもいくつかバリエーションあるので一つ封じられても問題なし。
「やっぱり対策はあるのね。まぁ困ったことがあったら陣営に所属しなくてもある程度は助けてあげるわ!それが今回組んでくれるお礼よ」
「了解です。じゃあ、残りの「私」に加勢してこの一団を潰し、その次は《白雷》に仕掛ける前に他を潰しましょうか。漁夫の利狙いは面倒です」
「オッケー!······私と喋りながら平然と分身の操作を続けるって、どんな頭の構造してるの?」
「コツと裏技があるんですよ」
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710:名も無き異界人
······なんでステルスフォックスさんは勝ってんだよ
イタチちゃんの手助けがあったとはいえほぼ単独でプレイヤートップクランの中核メンバーと【獣王の器】持ちを潰してるのヤバすぎる
711:名も無き異界人
アバター九体同時操作とかイカれてるよ
二人でもむちゃくちゃキツいんだぞ
712:名も無き異界人
《白稲荷》みたいな固定砲台としての運用でも短時間で頭こんがらがるのに、平然と個別で動かすのおかしいよ······
713:名も無き異界人
今はイタチちゃんと二人で周辺の一般参加者を蹂躙してる
クマさんとか薩摩の方に行ってもらえます???
714:名も無き異界人
昨日一昨日と一般参加者たちが徒党を組んでたからそれを防ごうとしてるってのはありそう
ステルスフォックスさんは装備を見るに防御薄そうだし、数で襲われる方が辛いんだろうな
715:名も無き異界人
そのスピードなら大人数に襲われてもなんとでもなるんじゃねぇかな
716:名も無き異界人
ステルスフォックスさんに負けず劣らずイタチちゃんも速いよな
いや、あれを速いと表現するべきではないかもしれんが
717:名も無き異界人
あれすっげぇ既視感ある
飛雷〇の術
718:名も無き異界人
分かる
投げたナイフの場所に瞬時に移動するって挙動がまさにアレ
719:名も無き異界人
微妙に発生しているエフェクトを見るに、属性としては空間じゃなくて雷っぽいけどな
720:名も無き異界人
雷属性の身体強化って速度補正が他の属性と比べて段違いだから、鍛え続けるとあそこまでいくんかもしれん
721:名も無き異界人
しばらくは二人とも蹂躙してそうだから三人の頂上決戦見てようかな
今どんな感じだろ
722:名も無き異界人
マジで白熱してる
三人とも実力高すぎて普段は被弾してることがまず珍しいんだが、今回はかなりダメージ受けてる
723:名も無き異界人
うわー······クマさんにあそこまでダメージエフェクト発生してるの初めて見たかもしれん
724:名も無き異界人
クマさんはボス相手でもここまでダメージくらわないもんな
逆に言えば薩摩や《白雷》もこのレベル······昨日や一昨日みたいに隠れた強者やトッププレイヤーじゃないと相手にならん
725:名も無き異界人
俺、しばらくはこれ以上の戦いを見ることないと思う
大型モンスターどうしの争いを見ても「アレよりは大人しいな」とか思っちゃうかも
726:名も無き異界人
大型モンスターが何頭かここに乱入しても瞬殺される未来しか見えんわ
727:名も無き異界人
さっきから飛び交ってる通常攻撃でも一般参加者はワンパンされそうよな······
バトル漫画での観戦するモブ視点だろ
728:名も無き異界人
何年かプレイし続けてもあんな芸当出来る気がしない
729:名も無き異界人
ほんまそれ
730:名も無き異界人
にしても互角だなー
誰が勝つか予想できん
731:名も無き異界人
ステルスフォックスさんは周辺の殺戮が終わったらこの頂上決戦に割り込むのかね
さっきの分身使えば状況をかき乱せそうだが
732:名も無き異界人
漁夫の利狙いで決着した瞬間に奇襲が現実的じゃね?
733:名も無き異界人
決着した瞬間は逆に一番警戒されてそう
漫画とかでもお決まりのパターンだし
734:名も無き異界人
かといって真っ最中に仕掛けても巻き込まれて死にそう
735:名も無き異界人
どうすんだろ
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「【何人モ知ルニ能ハズ】。これで何しても気付かれないのだけど、効果範囲が私を中心として数人が限界だから密着具合は我慢してね!」
「一人背負うくらいなら問題ありませんよ」
そう、今はアガサを私が背負っています。これから不意打ちを仕掛けようとしているようには到底見えないと思いますが、アガサ曰くスキルの効果範囲的に仕方ないのだとか。
確かに、特殊な魔力の膜がアガサの頭上から布が広がるように私たちを覆っていますね。それに、スキル名からも効果範囲がこうなるのも納得です。
でませい!(発作)
「確認しますが、私の雷魔術による影響は無効化できるんですよね?切り札を発動している間は常に身体に雷を帯びるので、対策ないと焼け死にますよ」
「大丈夫!『帯電身体』は新たに別の魔術を使おうとしない限りありとあらゆる雷魔術を無効化する魔術よ」
「じゃあ始めます。【天の裁定、断罪の剣、贖罪の禊。平等なりし執行者、無慈悲たる滅亡の化身。忘れ去られし天の威光を此処に示せ、雷霆の支配者よ】『神獣降臨・麒麟』 」
「―――っ!あ、マズいわこれ!」
「焼けてます?」
「焼けてはないけど【何人モ知ルニ能ハズ】の維持コストが予想より跳ね上がったわ!不意打ちで仕留めきれなかった場合に戦闘が続くことを考えると、最初の一撃を食らわせたら切らないと魔力が厳しいわね」
「了解です。きちんと掴まっていてくださいね」
―――『庇護の柔風』―――
―――『魔纏・混成複合:真紅雷霆×紫怨雷霆』―――
リルの風属性魔術で風圧による影響を軽減し、音に近い速さで地を駆ける。景色が瞬く間に流れていく。
1km以上離れていた三人との距離を数秒で走り抜け、刀を構え、抜く。
「―――〈紅紫流断〉」
昨日一昨日と襲い掛かって来た普人の剣士が胴体を袈裟掛けに真っ二つ、父さんは脇腹で《白雷》は首に深い斬れ込み、と。
確実に致命傷を負わせたのは一人ですが、あと二人もなかなかの傷。まぁ三人とも巻き込めただけ上出来ですね。
「アガサ、どっちにします?ちなみに熊獣人の方は物理に特化してるので生半可な武器は刃が通りませんよ」
「じゃあ私が《白雷》をやるわ!」
「了解です」
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741:名も無き異界人
は?
742:名も無き異界人
えっ
743:名も無き異界人
は?
744:名も無き異界人
急に三人とも斬られた!?
745:名も無き異界人
クマさんも《白雷》も重傷で特に薩摩が胴体真っ二つにされて致命傷······
いやマジで何が起きた?
746:名も無き異界人
うお急にイタチちゃんとステルスフォックスさん
斬ったのはステルスフォックスさんだろうし今の隠蔽はイタチちゃんか
747:名も無き異界人
しかも例の超バフ(雷属性ver)だな?
これごと隠せるとかイタチちゃんの隠蔽ぶっ飛んでるぞ
748:名も無き異界人
奇襲はするかと思っていたがこのタイミングは予想外だわ
749:名も無き異界人
三人もそこまで警戒してなかったのかもろにくらってる
どうも二人が周辺を狩り尽くしてすぐに来たっぽいな
750:名も無き異界人
そりゃ読めん
751:名も無き異界人
え
《白雷》は首ざっくりやられてるのにまだ動けるんか
752:名も無き異界人
獅子獣人だしHPやVITは高いんだろうが······その傷の深さと場所でまだ動けるのだいぶバケモンだな
フラつきながらポーション使おうとしてる
753:名も無き異界人
あ、イタチちゃんが投擲でポーション破壊した
754:名も無き異界人
すかさず《白雷》が注射器を首に!
755:名も無き異界人
それもイタチちゃんが破壊!
やっぱその飛〇神モドキずるいわ
756:名も無き異界人
仙術叩き込んで撃破ー!!!
奇襲の影響がデカすぎた
757:名も無き異界人
さてクマさんvsステルスフォックスさんはー······?
758:名も無き異界人
割とクマさん平然と戦ってるな······
いや待て、なんで脇腹の傷が塞がりかけてるんです???
759:名も無き異界人
ついに自動治癒か
いよいよ生物として怪しいぞ
760:名も無き異界人
でもさっきまでは使ってなかったよな
残りHPとかが条件だったりする?
761:名も無き異界人
とりあえず軽々に使えるやつじゃないのは明らかだな
で、それを使うくらいには追い詰められてると
762:名も無き異界人
もしかしてHP回復じゃなくて「傷」の治癒なのかね
傷痍系の状態異常は動作制限かかったり継続ダメあるからそれ対策かも
763:名も無き異界人
ところでステルスフォックスさんの刀術、どこの流派?
【魔刀術】はもちろん、現時点で判明してる流派のどれにも該当しないんだけどそれ
764:名も無き異界人
刀に纏わせるでもなく、刀を振って発生させるでもなく、刀身を形成して振るう拡張斬撃か
MP効率も良さそうだし気になる
765:名も無き異界人
うっわ
それ形成した後も操作利くんか
766:名も無き異界人
刃を振るってる最中にも軌道が変わって、クマさんが連続で被弾してら
そりゃ無理だわ
767:名も無き異界人
むしろクリーンヒットもらってないクマさんがおかしいんじゃねぇの?
768:名も無き異界人
イタチちゃんがクマさんの背中に飛びついたぞ
数秒とはいえ拘束できるの???マジで???
769:名も無き異界人
まさかこのムーブは······!?
770:名も無き異界人
諸共斬ったー!!!
771:名も無き異界人
一切躊躇なかったしあらかじめ決めてたのかな
772:名も無き異界人
そうでもしないと逆転される可能性あったもんなぁ
いくらクマさんのHPが残り少なくてもSTRが低下するわけじゃないから、ステルスフォックスさんやイタチちゃんは一撃当たるだけでも相当削られる
773:名も無き異界人
つーかしれっとクマさんを真っ二つにした最後のアーツヤバいな
硬度無視でもあるんかな
774:名も無き異界人
これで優勝者決定かー
三日とも普段対人戦で見ない顔が優勝かっさらっていったな
775:名も無き異界人
そういえばさ、夏祭りでクマさんとデュエットしたり森でスキルクエストNPC疑惑かかってたのってステルスフォックスさんなのかな
黒髪で狐のお面着けた狐獣人とかそんなにいないだろ
776:名も無き異界人
あぁー······
そういやそんなこともあったな
777:名も無き異界人
どうなんだろうな
Tips:スキル解説(まだしてないのは次回に持ち越し)
【狐囃子】
狐獣人が一定以上のレベルに達すると習得する分身スキル。分身の上限は本人も含めたうえで自身の尻尾の数。シユのように四尾なら三人増やして四人までいける。
使用者は発動時に「何人に分身するか」「それぞれの分身にどの汎用スキルを持たせるか」を設定する。ステータス強化の汎用スキル、種族スキル、エクストラスキル、スペリオルスキル、カラミティスキルは分配の対象外。種族スキルはいつでも本人も分身も使えるが、エクストラスキル、スペリオルスキル、カラミティスキルはパッシブ効果を除き同時に複数個体が使うことはできない。
自身のコピーを生成するのではなく、個体を増やすというこのスキルの仕様上、分身体はジョブを持たない。しかし、【狐囃子】発動後に転職水晶を使用することで分身体それぞれがジョブを持つことは可能だったりする。
発動中は分身に持たせた汎用スキルは使えず、それぞれの分身も持たされたスキルしか使えない。
汎用スキルの分配は基本的にスキルまるごとだが、一種のみスキルレベルという細かい範囲で分配することが可能で、全分身にスキルレベル1~5で持たせる、なんてこともできる。
ステータスは全員が同じ。分身の数によって劣化するということはない。
ただMPは全個体で共通なため、何の備えもなく戦うと瞬く間に枯渇する。
分身が撃破されるとその分身に持たせていたスキルは【狐囃子】解除後一定時間使用不能となる。
全員が本体であり分身体。「本体を倒せば他の分身は消えるよ!」なんてことはない心折設計。ただ、発動者は身体がいくつも増えるため操作に難儀すること間違いなし。シユも固定砲台としての活用が精々で、一番の強みである指揮が機能不全に陥るため、よほど手数が足りない事態や指揮が意味をなさない場面でないと使わない。
スノウ(クロコ)の場合は保有スキル・戦力がシナジーした結果、運営の想定より猛威を振るうこととなった
【狐囃子】「自分のスキル分配してね。アバター操作しつつアーツや魔術のコスト管理しっかり頑張ってね」
一般狐獣人「そんなスキル数多くないから分身する意味薄い!アバター操作ムズイ!リソース消費もキツイ!」
シユ「固定砲台として一属性ずつ持たせての運用ならギリいけるわ。【陰陽術】は事前にMPと素材を消費して符を作ってたら戦闘時にほぼMP使わんからなんとか」
スノウ「アバター操作権限を他者に渡して自分は三人だけなので楽勝。スキルは他者の持ち込みで賄うので分配もそんなに考えなくていい。コストかー、うーん······分身を一人回復に専念させよう。これでヨシ!」
・保有スキル、ジョブの内訳(スノウの保有スキルが多いため戦闘に使用したもののみ表記。また、複数個体に持たせたスキルのみスキルレベルも追記)
分身1
ジョブ:仙術師系統最上位職《仙女》
保有スキル
上級格闘術
術理魔法
凍結魔法
激流魔法
暴風魔法
浄化魔法
分身2
ジョブ:刀士系統最上位職《刀王》
保有スキル
上級刀術
獄炎魔法
雷霆魔法
常闇魔法
分身3
ジョブ: 歌手系統魅了特化派生上位職《魅惑歌手》
保有スキル
歌唱
気孔法
分身4
ジョブ: 格闘家系統最上位職《格闘王》
保有スキル
なし(ヘレナがこの身体に憑依する際に自身のスキルを持参したのでスノウ側から分配したスキルはゼロ)
分身5
ジョブ: 機械技術者系統特殊派生最上位職《神代技術者》
保有スキル
神代魔導工学
熟練銃術
熟練砲術
分身6
ジョブ: 剣士・風属性魔術師複合系統中位職《暴風片手剣士》
保有スキル
召喚術師Lv7
(リルとの〈融合召喚〉で戦闘能力を補填しているのでこのスキルのみ)
分身7
ジョブ: 戦士系統重量武器派生上位職《剛力重戦士》
保有スキル
召喚術師Lv7
(ヴァルナとの〈融合召喚〉で戦闘能力を補填しているのでこのスキルのみ)
分身8
ジョブ: 剣士・氷属性魔術師複合系統中位職《凍結双剣士》
保有スキル
召喚術師Lv7
(イナバとの〈融合召喚〉で戦闘能力を補填しているのでこのスキルのみ)
分身9
ジョブ: 魔術師系統上位職《大賢者》
保有スキル
召喚術師Lv8
(ユリアとの〈融合召喚〉で戦闘能力を補填しているのでこのスキルのみ)




