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慈悲

 僕はチャリオットにオイルを入れる。そうして雑巾がけをする。


 僕は母さんにも聞けなかったが、チャリオットの整備士に会いに行かなくてならない。


水陸両用にしてもらわねば·····



村の人に尋ねなければ···



「あのう、すいません。」

「何だい、若いの。」

僕はムッする。


「そうですけれど、若いですけれど···」

「そう、ムッとするな。お若いの。何か聞きたいことがあるのかね?」



「チャリオットのことですが····」

「神の造りし、相棒かね?」

「神?」

「そうじゃよ、かつて戦車はなかったのだ。戦争もなかったが。神が多くのものを造った。そうして人間になったのじゃ。」

「おじいさんは、どうしてそんなことを」

「伊達に年を取っているわけではないのじゃ。」

「そうですか」

「とある歌手の女の子が、(あご)ばかりをさわるのは、なんでか分かるかい?」

「いえ。」

「その女の子の顎は、限界なのじゃ。だからなのじゃが。」

「僕は探し物をしていて。」

「そうかい。」

「チャリオットの整備士を探しています。」

「その者ならきっとニゴの街に居ると思うぞい。」

「そうですか!ありがとうおじいさん!」

「青のチャリオットか····」

「はい?」

「いや、チャリオットは、魂を吹き込まれて『永遠』の命を得る。そうじゃな」

「はい····」

「永遠ということは人もそうじゃが、無限の生命なのじゃ。本当にありがたい。」

「そうですね」

「お若いの、気にしていることが分かるぞ。お前さんにも魂はあるのじゃ。永遠は誰にも約束してあるのじゃ。それがこの世界の慈悲じゃ。」


また書きますね。忙しい。

〇力が···

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