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決死行

「慈悲····」

「そうじゃ」

「······僕はニゴの街へ行こうと思います。」「そうか、さらばじゃ」

 チャリオット····そう言えば、チャリオットの名前を僕は忘れてしまった。どうして僕は忘れるのか。

·····ニゴの街で、整備士を探す。

 幸い交渉はまとまり、チャリオットは水陸両用になった。

 僕は再び、チャリオットにオイルを入れ、雑巾がけをする。

 単身、ドルチェの国へ行くのだ。

 スパイの様な決死行(けっしこう)になる。

 チャリオットを隠す布と食料を買った。

 よし、行こうドルチェへ。

 スモの街から、ひたすら東のドルチェを目指す。


 ふいに(きり)が出てきた。

 チャリオットは、用心深く、海岸に着く。海岸そいは、大きな港になっており、いくつかの商船らしき以外誰もいない。


「よし、僕は一人で、ドルチェの内部へ入って、父さんの噂を聞きに行くよ。チャリオット!待っててね!」

「無謀ですね、タケル。若さゆえの過ちは、犯さないようにお願いします。」

「まあ、見ててよ。」


 僕は、(きり)の中、ドルチェの街に潜入する。朝だと謂うのに人が、ちらほら居て活気がある。


 僕は朝にやっているバーに入る。中は人々が3、4人ほどだ。木の作りの上品なバーだ。

「いらっしゃい、お客さん」

「どうも」

「見ない顔だね。」

「いや、ちょっと遠くから、ほら····」

「イーズの街から来たの?」

「そうそう。」

「ここはルイーズ女王のいる王都カリアだよ。」 

「分かってるって」

「ルイーズ女王に祝福を!」

「祝福を!」

僕はあわてて注文されたビールを飲む。苦いがほろ苦い金のビールだった。

「ルイーズ女王は、相変わらず?」

「そう、房事(ぼうじ)に忙しいよ。」

「ミカヅキアタルって知ってますか?」

「ああ、そんな人居たかな?」

「十年前のことですがあ····」

「ああ····あの勇敢なビズリーの国の大佐か!」

「知ってるんですね?」

「ああ、もう死んだよ。」

「そんなバカな。」

僕は思わず青いペンダントを握りしめる。

「ルイーズ女王の魔法の前では、皆死ぬさ。」

「そうですか···」

「あんた。スパイだろ?」

「·····!いえ。」

「あんた若いね。来たか」

「お前を逮捕する」


僕は絶望した。


疲れてますが!カクヨムの方も更新しなきゃ····

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