表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
50/75

S級昇格とさっそくの依頼

「合格だ。むしろお前さんみたいに強いやつを燻ぶらせておくと世界にとっての損失になる」


 審査と称した立ち会いから3時間後。

 意識を取り戻した審査官のエスジックが言った。


「本当か!」

「よしっ!」


 俺よりもアンナが拳を握って喜びを露わにした。

 自分のことのように喜んでくれる人がいるのは嬉しいものだ。


 エスジックが頷き、リムに何かを渡す。

 それからすぐにリムが何か作業をして、俺のもとへやってきた。


「リクドさん〜、おめでとうございます〜。これで名実共に人外の仲間入りですよ〜」


 なんだか微妙に喜べない言葉とともに渡されたのは黄金色に輝くギルドカードだった。

 名前の横に、Sの文字が刻まれている。


「そいつは審査に合格しないと作ることができない。ヒヒイロカネっつう希少な金属を使っててな」

「おぉ……これがS級」


「聞いちゃいねぇ。しかし本当に驚いた。お前みたいに強いヤツは過去見たことがない。しかも武器も防具もなく。いったいどこで鍛えたんだ」

「俺か? 生まれ故郷でずっと魔物を倒し続けていただけだ」


「ずっとって……それだけであれほど強くなれるものか」

「実際にこうなっているんだから仕方ないだろう」


「……なるほどな、規格外。そういうことか」


 エスジックは何やらひとりで納得して、うんうんと頷いていた。


「お前さんなら、勇者じゃなくても魔王を倒してしまいそうだな」

「そうなるように全力を尽くすつもりだ」


「ははは、冗談だ。いくらなんでもひよっこひとりで倒せるものじゃない。お前の実力は相当なものだがな」

「……本気なんだがな」


 俺の呟きはスルーされ、エスジックはギルマスのアンナを見る。


「さて、本部への報告は儂がやるが、一応伝令も飛ばしておいてくれ」

「わかった。ここにはどれぐらい滞在する?」


「明日の朝にはつ。他にも審査があるからな。それでだ、リクド」

「なんだ?」


「お前さんに頼みたい依頼がある。このギルドにいずれ持ち込まれるだろう依頼だから、この街から離れることもない。本当は儂がやろうと思っていたが、お前の実力なら任せられる。どうだ、引き受けてくれるか?」

「それはいいが、どんな依頼なんだ」


 聞くと、エスジックは真剣な顔をして頷いた。


「廃魔族領に新しく出現したダンジョン、その攻略及び破壊だ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ