223 学院に蔓延るのは
学院に戻ってきた美鈴たちの前に、新たな動きが……
ダンジョンの発生やレプティリアンの暗躍によって世界情勢が混沌としている最中、日本国内においても誰にも気付かれない暗闇でひっそりと小暗い秘密組織による陰謀が張り巡らされている。当初は自衛隊や政府の諜報部門にさえまったくノーマークで、その組織は誰の目にも触れることなく日本中に根を広げていく。
組織のやり口は巧妙で、高校や大学の生徒の間、会社の内部、時には自治体や政府機関にまで入り込んで、徐々に活動の領域を広げていく。
その活動母体は新世紀創造会と名乗る宗教組織で、教祖である飯田大造を中心に戦後に生まれた新興宗教。その教義はなんとも曖昧で、例えるならギリシャ神話と仏教を融合したような、言ってみれば一般的には評価のしようがないカルト宗教団体であった。
だが教祖のカリスマ性と地域に根差した組織力を基にしたある種の強引な勧誘によって勢力を着実に増やしており、現在は国内外に数万人の信者を抱える一大勢力となっている。
政府もその動向を無視できなくなってここ最近監視に注力しているが、表面上は特に事を荒立てる事件もなく、時折家族によって入信した信者の身柄を返してほしいなどといった訴えが警察にもたらされる程度に過ぎない。もちろん不当に身柄を拘留するのは犯罪に当たり警察も取り締まりが可能であるが、入信した信者の大半は自分の意思で教団施設で生活していると主張するので、司法当局も手をこまねくばかりの状況が続く。
ところでこの教団の具体的な教義とは何であろうか… その本質を端的に言い表すならば「神仏の力によって、この世界に新たな楽園を築く」という内容が中心となっており、根本的な教義が実に曖昧。教祖が活動を開始した当初は少人数の信者が純粋にこの教えを信じて瞑想を行ったり肉体を痛めつける荒行によって目覚めを得るという内容が主体だったと政府機関に残されている報告書に記載がある。
ところがカルト組織というのは、拡大するにつれて次第に純度が下がっていくというジレンマを抱える。人数が増えれば増えるほどリーダーの生の声が末端に伝わりにくくなる。それだけではなくてある程度の規模になって注目を浴びてくると同様のカルト団体からの妨害が始まる。内部に工作員を紛れ込ませて分裂や引き抜き工作が開始されていく。新世紀創造会もご多分に漏れずに、幾度となく組織の在り方を巡る内部抗争を経ていくつかの団体に分裂する。その後は分裂した組織を再吸収したり、逆に他のカルト宗教から信者を引き抜いたりしながら今日に至る。
7年前に初代の教祖である大造氏がなくなると、跡を継いだのは長男である耕造氏であった。彼は父親である初代教祖が亡くなった直後に起きたダンジョン発生という出来事を「初代教祖が残した新たな時代のための試練」と位置付けており、楽園を築くためには社会的な危機であるダンジョンを攻略する必要があると唱え始める。
ある意味では先見性がある人物と評されるかもしれない。だがひょっとして飯田耕造という人物が何らかの形でダンジョンを創出したレプティリアンと繋がっている、あるいはその情報をどこからか得ているとしたらどうであろうか… 途端にこの2代目教祖が胡散臭く感じられるのではないだろうか。
ともあれ教義としてダンジョンの攻略を旗印とした新世紀創造会は、信者の若年層から選抜された者を中心にダンジョン攻略の第一歩を踏み出していく。それが5年前の話だから、その動きは政府にダンジョン管理室が開設されるのとほぼ同時期に当たる。世間でダンジョンが認知される相当前から教団はダンジョンとより身近に関わっていた。
さらに幸運にも、修行の段階で行う瞑想によって体内の魔力を感じ取る信者が多数出現するに至る。もちろんこの現象は初代教祖が信者に与えた奇跡と大袈裟に喧伝することで、大いに新規信者の獲得に繋がっていく。その上当然ながら魔法使いが現れるとダンジョンの攻略が捗るのは言うまでもない。新世紀創造会は秘密裏に内部で多くの魔法使いを育成し、個人で活動する冒険者を圧倒する勢いでダンジョンの深層に入り込んでいった。
こうして順調に信者を増やしてはダンジョン内でレベルアップさせて戦力を得ていく。すると次第に新世紀創造会の目的が変質していく。ダンジョンを攻略することで新たな楽園を築くという本来の目的が、いつの間にか力を得ること自体が目的化して、教団自体がより先鋭的に変貌を遂げる。つまるところ教団内部では政府の転覆を目指す過激な思想が主流となってくる。
それは「自分たちには他の人間には持ち得ない力がある。だからこそ他の人間は自分たちに従うのは当然だ」という、ある種の優越思想にも共通する。もし政府が邪魔をするのであれば政府そのものを破壊しようというのだから、一般の人々にとっては脅威でしかない。このような過激な思想を基にした大勢の信者が活動する教団が存在するなど、いずれはどこからか明るみに出そうなものであるが、巧妙に秘匿され続けた結果ようやく最近になって尻尾を掴んだ政府や公安が内々に調査を開始した段階といえる。
このような危険なカルト教団である新世紀創造会であるが、このところ立て続けに彼らにとっては嫌なニュースが飛び込んでくるのを手を拱いて見ているだけしかできなかった。そのニュースとは昨年の政府の発表にあった「自衛隊の手によって、相次いで国内のダンジョンが完全攻略された」という内容。この寝耳に水の公式発表に教団幹部は驚愕する。
「一体どういうことだ」
「我々はいまだ10階層も攻略していないというのに、なぜ自衛隊はこのような短期間で最下層に至るのだ」
「我々を惑わすための政府によるフェイクニュースではないか?」
「いや、最下層は別の世界と繋がっている可能性などを公にする点は一概に嘘と決めつけるのは早計だろう」
もちろん政府の発表は聡史たちが次々にダンジョンを攻略した成果。だが自らの教義の正当性を守るためには、この政府の動きを断固として認めるわけにいかない幹部たち。結局この発表は政府のデマであるという結論に落ち着いて信者たちには更なる攻略を続けさせるに至る。
これが昨年の秋の話であった。だが同時に彼ら教団の元には良いニュースが飛び込んでくる。それは魔法学院に潜入している信者からもたらされた、日本語で綴られている強力な魔法術式の一覧。もちろんこれは美鈴が学院内部に広めるものとして学院長の許可を得て公開した魔方式。これを秘かに教団に持ち込んだ者が魔法学院に存在する。この問題は由々しきこととして、後々表面化してくるのは当然の流れであった。
◇◇◇◇◇
前段が長くなってしまったが、つまるところは危険な思想を持っているカルト教団が魔法学院内部にもその手を徐々に広げているというのが現在浮かび上がっている問題と言える。もちろんその信者たちは1~3年生までの全学年に数人ずつ在籍しており、現状では誰が信者なのか徐々に明らかになってきている。教団の最終的な目的とはいずれ魔法学院内に信者を増やして内部から乗っ取ろうということに相違なく、現実的に秘かな勧誘なども行われているとの情報が学院長の元まで伝わっているのも事実。
そんなさなかにあって信者が在籍している可能性が限りなく低いクラスは? …誰の目にも明らかであろう。それは間違いなく2年Eクラスに他ならない。在籍する生徒は男女問わずに「宗教? 何それ、美味しいの?」という頭脳の持ち主ばかりなだけに、特に親しい間柄でもない生徒の勧誘に耳を貸す生徒などひとりも存在していない。
一気に話題がそれるが、本日Eクラスでは国語の授業があった。内容は俳句と川柳について。季語の有無とか、ものの哀れとか、わびさびなど、そういった日本的な情緒をしっかり説明して上で、担当教員は自作の五・七・五の句を生徒に紙に書かせて提出させている。彼は職員室に戻って、アホ共が書いた俳句や川柳を添削しようと自分の机の上でさっそく作業を開始する。
「どれどれ、トップバッターは誰かな?」
そんな呟きと共に、教員が最初に目にしたのは…
〔一度でいいから見てみたい 女房がへそくり隠すところ 豊丸です〕
「笑点か! 座布団一枚持ってくるのか」
あれだけ懇切丁寧に五・七・五を教えたのに、いきなり歌丸師匠のネタを持ってくるとはこの生徒中々レベルが高い。気を取り直した教員は次の紙に目を通す。
〔ドーナツを 食べてもシメは イチゴパフェ あすか〕
「うん、好きなだけ食べてくれ。腹壊すなよ」
飛んできた軽いジャブを軽々といなす教員がいる。内容はともかくとして、五・七・五を理解した点は一歩前進だと気丈に考えている。この程度で呆れていてはEクラスの担当など務まらないのだ。続いて…
〔50キロ 51キロ 止まらない クルトワ〕
「悩みが深いな。どうか自分で解決してくれ」
ついつい生徒が詠んだ句に突っ込んでしまう教員がいる。というか、突っ込まざるを得ない義務感が彼を襲ってくる。先頭打者がヒットで出て、二番打者がバントで確実に繋いでくるこの攻撃は中々手強さを感じさせる。
「おっ、この生徒は二句書いているな。どれどれ…」
〔我がペット、キツネうどんが 好きすぎる 我がペット 甘味が好きで 金掛かる さくら〕
「お前が一番食っているだろうがぁぁぁぁ!」
ついつい声を荒げた教員。食事もデザートも常に三人前をペロリと平らげる桜を知らぬ者は存在しない。よくぞ自分を棚に上げて天狐と玉藻の前に罪をおっ被せたものだ。
続いて教員は一度に二人の作品に目を通す。
〔赤信号 気合で渡れば 怖くない みはる〕
〔盾持ちを 止める声が 擦れてる まみ〕
「暴走しがちな前衛を止めるリーダーの悲哀… まるで中間管理職だな。この経験は社会に出たらきっと役に立つぞ」
なぜか真美に同情の視線を向ける教員。彼も上から色々言われて苦しい立場なのだろう。続いて…
〔将来の 俺の彼女は カレンさん 元原〕
〔元原の 脳内妄想 コジれてる 横田〕
「お前らは打ち合わせでもしたのか? 連歌じゃないんだからな」
とまあ、このような具合で、教員の腹筋を崩壊させるような句が次々に飛び出てくる。だが中には…
〔ボスキャラを 燃やしてスッキリ 二〇階 ちさと〕
〔上位種の 首狩る剣が 手になじむ よりとも〕
「うん、この二名は東先生に報告して個別面談を行ってもらおう」
やや危険な発想を感じ取った教員がいる。後日この二人は相談室にご招待と相成る。さらには…
〔訓練で ボスに投げられ 癖になる 足立〕
「変な世界に目覚めないでもらいたいな」
〔リア充め 聡史の名を書く ワラ人形 読み人知らず〕
「怨念渦巻くクラスだったのか? 人を呪わば穴二つだぞ」
記名のない五・七・五まで投下される。そして時にはこんな作品も…
〔ラスボスだって 死ぬ気で掛かれば怖くないさ 人間だもの ゆうた〕
「みつをかぁぁぁ! それにラスボスは人間じゃないだろうがぁぁぁ!」
次第に教員の感情が荒れてくる。だって人間だもの。さらにはこんなのも…
〔もう一度 師匠とデート してみたい えみ〕
「うん、これはなんだか微笑ましくなってくるな」
やや感情を持ち直した教員がいる。だが…
〔この次の デートの時には 食べちゃおう なぎさ〕
「肉食系かぁぁぁ! 食べちゃダメ、まだ高校生でしょ」
〔デートでは せめて唇 奪いたい ほのか〕
「おいおい、いつからこんな肉食獣の集まりになったんだ」
うすら寒ささえ覚えてくる教員。ブルーホライズン、心に秘めている何かが他とは一線を画するよう。だがこんな元気な女子たちとは対照的な人間もいる。
〔誰でもいい 一度は女子と 話したい よしお〕
〔義男には 女子のと会話は 無理だろう 友成〕
〔友成も、女子の前では 無口だぞ なおや〕
〔直哉こそ 事務連絡しか 話さない としお〕
モブ系男子たちの悲哀が綴られる。女子と仲良くしたいのに、いざとなると何も話せない気の毒な男子たち… そこにトドメを刺すような一句が…
〔おまえたち きっとこのまま 童貞だ あかね〕
どうやら圧倒的に女子にあらゆる権限を握られているEクラスの実態が教員の目には明らかになった瞬間であったよう。全てに目を通すと教員は無言で紙の束をシュレッダーにかける。当初は教室の壁に貼りだそうとも考えていたのだが、こんなものを掲示したら生徒の間に溝が生じるのは必定。彼は何も言わずに、本日の授業をなかったことにするのであった。
◇◇◇◇◇
そんな日の昼休みのAクラス。聡史たちと昼食を取ろうと席を立った美鈴とカレン。ところが今日に限って二人に声を掛ける女子生徒がいる。
「二人とも、たまには私たちと一緒にお昼にしない」
「クラスの親睦を深める意味で色々話したいのよ」
「二人ともなんだかすごい活躍をしているという噂があるの。もしよかったら、そんな話も聞いてみたいわ」
話し掛けてきたのは女子三人組。彼女たちはAクラスの別々のパーティーに所属しているが、時たまこのように一緒に行動する場面もある。特にクラス内で目立つわけでもなく、Aクラスの中では平均的な人物。
そんな彼女たちが今日に限って一体なぜ? という気持ちを抱えながらも、せっかくの誘いだし美鈴とカレンは軽い気持ちで応じる。
カフェテリアで思い思いの食事を受け取ると、食堂の外にあるテラス席に五人が集まる。周囲には誰もいないが、気候も良くて穏やかな日差しが降り注ぐテラスで食べるのも新鮮な気分。
「二人ともしばらくお休みしていたけど何をしていたの?」
いきなり飛んできたのは、美鈴とカレンにとっては答えにくい質問。「異世界で魔族たちを従えていました。魔王を救い出して陰で操っていたレプティリアンを倒しました」などとは間違っても口にはできない。
「出雲のダンジョンに遠征していたのよ。あちらも攻略の途中だったし」
これはダンジョン管理室からこのように答えろと命じられている内容。自衛隊の機密事項に該当するため、ウッカリ本当のことは口にできない二人はシラを切り通すつもり。
「ええぇぇ! すごいねぇ。どこまで進んだの?」
「15階層くらいかしら」
とまあ、こんな話に付き合いながら食事が進んでいく。食べ終わって一息ついてコーヒーや紅茶を口にし始めると、今度は美鈴とカレンに向かって三人が急に別の話題を振ってくる。
「ねえ、二人は神様って信じるかな?」
「私にとって答えにくい質問ね。信じるかどうか以前に人間から見れば神のような存在がいるのは事実だわ」
そりゃあそうだろう。だって美鈴の中にはデーンとルシファーさんの魂がいるのだから。一方のカレンは…
「神様ですか… 遠いところにいますが、いつかは会いに行きたいです」
遠くの空を見つめて、あの覚醒の日にその声だけを耳にしたまだ見ぬ父の姿を思い浮かべるカレンがいる。
通常であったら「神を信じるか?」という質問に対して〔はい/いいえ〕で答えるはずだが、ルシファーさんと天使であるこの二人には、これ以外の答えようがない。
よくよく考えてみると、美鈴とカレンの答えがどこかおかしいのではと疑問を抱く人間もいるであろう。だがやや焦り気味にまくしたてる三人には、このような疑問を抱く余裕や余地がなかったよう。逆にこれでツカミは上々と考えている。
「ねえ、私たちが知っている神様を毎日拝んだら魔力が格段に上昇するの。本当にすごいよ。良かったら二人も今度私たちと一緒に礼拝施設に来てみない?」
だがこの誘いに対して、美鈴の内部で昼寝をしていたルシファーさんが、いきなり目を覚ます。どうやら相当にカチンと来たよう。
「これ、そこなる矮小なる娘どもよ。我に偽の神を崇めろと、一体どの口が囀るのか?」
「まあ、急に始まってしまいましたね」
圧倒的な威厳を振り撒きながら顕現したルシファーさん。その様子を何度も目撃しているカレンは、のんびりとお茶を飲みながら面白そうに成り行きを見守っている。
「「「あ、あわわわわ」」」
対して女子三人は声にもならないうわ言を呟きながらも、美鈴から目が離せない。自分の部屋で幽霊に出くわしても、これほどの怯えは見せないであろう。瞬きも忘れたままに目を見開いて、美鈴から派生した存在の恐るべき威光に身を震わせている。
「ふむ、どうやら矮小なる者には刺激が強すぎたか。どれ、これなら話程度は可能であろう」
ルシファーさんが振り撒く威厳を思いっきり弱めると、ようやく彼女たちは満足に呼吸ができるようになる。ゼイゼイと喘ぎながら、それでもその目は美鈴から離せないでいる。
「さて、今一度聞こうか。なぜ我に偽の神を拝めと勧めるのだ?」
「そ、そ、そ、それは… 教団からやれと命じられました」
「何処なる教団か?」
「新世紀創造会です」
「まったく聞かぬ名であるな。せめてバチカンとでも名乗れば天罰のひとつも落として見せようものだが、かような泡沫の教団では罰にも値せぬ」
物騒なセリフを吐くルシファーさんがいる。もし彼女たちがバチカンの使者であったら一体どのような天罰を下していたのだろうか? いずれにしても、どうやら彼女たちは命拾いしたのは間違いなさそう。当然このような展開をカレンはニヤニヤしながら見ている。
「さて、神の真の姿を目の当たりにしたからにはそのような泡沫教団などに縋る気は失せたであろう」
「はい、あのような教えは真実ではありません。私たちは間違っていました」
本物の神の威光に触れてしまって、今まで自分たちが騙されていたことに気が付く女子たち。いくら冷凍食品の味が進歩しても、本物のシェフが作る味には敵わない。外見だけを誤魔化しても、本物と偽物はおのずと誰にもわかってくる。そしてルシファーさんが顕現した衝撃は、魂の底から価値観が転じてしまうレベルのものであったに違いない。ルシファーさんとのたった一度の邂逅で彼女たちを縛り付けていた洗脳が解けてしまっている。
「よいであろう。それではその口で洗いざらい喋るがよい」
「はい…」
こうして三人の口から学院の内部に広がる信者たちの名前や教団の所在地などが次々に明らかにされていく。彼女たちは騙されていたという恨みと改心したという身の証明のために、積極的に秘密を喋っていく。
こうして一通りの証言を得られたら、ルシファーさんは「今日はお仕舞」とばかりに何の挨拶もなく消え去ってしまう。残されているのは、この場で頭を抱える美鈴。
「カ、カレン… どうしましょうか」
「ひとまずは学院長に連絡するのがいいですね」
こうしてその足で美鈴とカレンを含めた五人の生徒は学院長室に出頭する。
「西川、カレン、何やら面白い話を持ってきたようだな」
「なぜこんな成り行きになったのか、自分でも理解に苦しんでいる最中です」
とはいうものの、美鈴も今更後には戻れないと覚悟が決まっている。カレンも学院長がどのような判断を下すのか、ある程度は予想がついているよう。
そしていま一度の事情聴取を重ねた後に、厳めしい顔つきで学院長が口を開く。
「今日中に学院内に蔓延る新世紀創造会の信者たちの洗脳を解く。その後はダンジョン管理室と相談して教団丸ごと叩き潰すからそのつもりでいてくれ」
「やっぱり…」
「予想通り過ぎて、何も言えない」
美鈴とカレンの呟く声だけが虚しく学院長室の空気に混ざって消えていくのであった。
ルシファーさんの勝手な動きに巻き込まれた美鈴は、学院長の命令に従って…… この続きは出来上がり次第投稿します。どうぞお楽しみに!
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