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オジさんに恋した三神さん ~45歳の鉄壁インフラエンジニアは、25歳ギャルからの恋心を「システム障害」と言い張って認めない~  作者: Jin-生-Kaiki
要件定義2:『親心』への逃避と、サーバー室での管理者権限(スーパーユーザー)移行

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Logfile_020:アップデートされたファイアウォール

 「御八代さーん!お疲れ様ですっ!」


 翌日の昼休み。あたしはいつものように微糖の缶コーヒーとブラックの缶コーヒーを持ち、ウキウキとした足取りでインフラチームのデスクに突撃した。この間のデート(実地調査)以降、あたしたちの距離は劇的に縮まっている。そろそろ次のデートの約束を取り付けたいところだ。


 「……三神さんか。お疲れ様」


 御八代さんはモニターから顔を上げ、あたしを見た。


 (あれ?いつもみたいに露骨に動揺してない……?)


 いつもなら、あたしが近づいただけで耳を赤くして視線を逸らすのに、今日の御八代さんはやけに落ち着いている。というか、表情がどこか穏やかですらあった。


 「あの、これ差し入れです。午後も頑張りましょうね!」


 あたしが上目遣いで缶コーヒーを差し出すと、御八代さんはそれを受け取り、小さく頷いた。


 「ありがとう。……だが三神さん、昼食に菓子パン一つというのは感心しないな」


 「えっ?」


 「君の年齢なら、もっと適切な栄養素の摂取(バランスの良い食事)を心がけるべきだ。タンパク質とビタミンが不足すると、午後のパフォーマンス(業務効率)に影響が出るぞ」


 (……は?なにこのお説教?)


 面食らうあたしをよそに、御八代さんの『保護者モード』はさらに加速していく。


 「それに、最近少し帰りが遅いようだが、夜更かしはしていないか?睡眠というアイドルタイムをしっかり確保しないと、システムの寿命(健康)を縮めることになる。休日はしっかり休んでいるのか?」


 「え、いや……休んでますけど……」


 「そうか、ならいい。君は優秀なオペレーターだ。今後も健全なキャリアパスを描けるよう、生活基盤の維持には十分に気をつけてほしい。……何か悩みがあれば、いつでも相談に乗ろう」


 御八代さんは、まるで『出来のいい娘を見守る父親』のような、慈愛に満ちた(?)、眼差しであたしを見つめてきた。


 (な、なんなのこれぇぇぇ!?)


 甘い雰囲気を出そうとしたのに、完全に「進路指導室の先生」みたいな空気にされてしまった。あたしは完全にペースを乱され、「は、はい……」と引きつった笑いを返すことしかできなかった。


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