第33話 今日は、フェルナと二人で
翌朝。
目を覚まして。
居間へ出た瞬間。
「お父さん!」
「……おはよう」
「今日!」
「朝飯が先」
「まだ何も言ってない!」
「お前の顔見れば分かる」
フェルナの黒い尻尾が。
朝から。
ものすごい勢いで揺れている。
「二人の日!」
「ああ」
「フェルナ!」
「昨日から何回聞いたと思ってる」
「じゃあ行く!?」
「朝飯が先」
「どこ!?」
「それも朝飯の後」
「熊!?」
「それは行かない」
「なんでえええ!」
寝起きとは思えない声量だった。
「フェルナ」
セレスが。
寝室から出てくる。
「お父さんまだ起きたばっかり」
「でも今日!」
「逃げないよ」
「ほんと?」
「俺はどこへ逃げるんだ」
「山!」
「そこに住んでるんだよ」
◇
朝飯。
「お父さん」
「なんだ」
「熊じゃないなら何するの?」
「まだ決めてない」
「ええっ!?」
「お前が何したいか聞こうと思ってた」
「熊!」
「それ以外」
「…………」
フェルナが。
本気で悩み始める。
「木登り!」
「いつもやってる」
「走る!」
「いつもやってる」
「狩り!」
「まだ一人で連れていくには早い」
「じゃあ」
黒い耳。
ぴく。
「山の奥!」
「奥ってどこだ」
「行ったことないところ!」
「それならまあ」
「熊いる!?」
「熊から離れろ」
ラグナが。
呆れた顔でパンを食べる。
「フェルナ、熊しかないの?」
「ある!」
「何?」
「……鹿!」
「食べ物じゃん」
「魚!」
「それも」
「木




