近衛より恐ろしい集団3
聖騎士達は農民たちに拘束され、領主の代行者であるリトーナ卿の息子であるブローの前にいた。
「あなた方、これは国際問題に成りかねませんよ?」
「黙れ!一貴族のしかも、息子にそんな権限ないだろ!」
ブローはため息をついた。
姉の友人である『あの人』と関わりを持った時に父にあの村が何なのかを聞いた。
返ってきた答えは『世界を救う事も滅ぼす事も出来る人々が集まった村』だった。
その時は父の冗談だと笑っていたが、目の前で老婆に放たれた聖なる雷が聖騎士達に返って行ったのを目撃している。
それに、門番からは「領民街の方に物凄い速さで移動して行った」、巡回させていた兵からは「隠れていた聖騎士が襲いかかってきたのですが、ノーファの村人達のおかげで無傷で聖騎士を捕らえる事が出来た。」
と報告を受けたので、ノーファの村人達は、只者ではないと実感した。
「我が領民ではない事が問題なのですよ。彼らは隣の村人です。美味しい野菜を売りにくる農民の方々ですよ。」
「村?リトーナがこの国の最果てだろ!?」
「いいえ、リトーナ領は最果てではありませんよ?」
騎士達は驚きを隠せないでいた。
「その先は私から話してもよろしいかしら?」
「え!?」
今度はブローが驚きを隠せなかった。
気品溢れる老婆が修道女と農民の娘を連れて現れた。
その気品溢れる老婆は王の間で椅子に座っている人物であったからだ。
「へ、陛下!」
ブローは物凄い勢いで地に頭をつけた。




