女王はお祖母様
「陛下、1つ質問をさせて下さい。」
「お祖母ちゃんと呼んで良いのよ?」
「お祖母様、私のステータスが見れたのですか?」
お祖母様は私のステータスを何故観れたのだろう?
この国が誇る【鑑定士】が私のステータスを観れなかったのに・・・。
「私の固有スキルよ。【人見の瞳】といってね。若い頃に女神様に貰ったの。」
女神様って・・・。
「ええ、能力の女神様よ。友人だった当時の【聖女】に予言を授けて、その際に私にスキルを与えてくださったのよ。能力は、その人が持つ能力や感情を読み取れるの。」
「夫とユーナちゃん、クラレアンス嬢以外は少し席を外してくださる?」
お祖母様は人払いをし、夫婦とカルティエさんと私以外が出て行くと話し始めた。
「ユーナちゃん、人成らざる力を持っているわね?」
え?
「私の瞳は、あくまでも、人の力しか見えないの。職業が2つ、固有スキルが2つ観れなかったわ。具体的にいうと、職業は何かの見習い、固有スキルは瞳と白い羽。」
それって女神の見習いと『徒弟の白い羽』と『女神の瞳』?
「そう・・・。未来を選ぶのは貴女自身よ?クラレアンスちゃん、【聖女】としてこの子をお願いね?」
「それで、2人は何をしにここまで来たんだ?」
「あなた、聞き方というものがあるでしょう・・・。」
カルティエさんがラキドさんの処刑について詳しく説明をした。
「2人は、どうしたいんだ?」
ラキドさんを助けたいと伝えた。
「そう・・・。何か困った事があったら言いなさい。」
「儂の部下から何人か護衛に付けるぞ?」
「今日は息子が使ってた部屋を用意してるから、そこに泊まりなさい。」
私とカルティエさんは息子が使ってたという部屋に案内された。
「・・・アナタ、戦支度を。恐らくだけれど、ユーナちゃんが狙われるわ。」
「わかっとる。もう通達した。無論、バカ息子にもな。」
「そう、流石ね。」
数時間後、謁見の間の扉がノックされた。
「入りなさい。」
「夜分に失礼致します。陛下この度は・・・。」
女王の前に現れたのはカルティエもといクラレアンスの父親である、リトーナ卿。
「良いのよ、リトーナ卿。非公式だし、呼び出したのは私なのですから。・・・明日、貴方の娘が【聖女】であると公表します。」
リトーナ卿の後ろから若い男女が現れた。
「悪いわね、ユナイト、ユリさん。リトーナ卿を始めとする遠方にいる貴族を連れてきて貰って。」
「私は一代限りとはいえ、貴族です。陛下の勅命なら従わざる得ないですから。それよりも、私の義妹との話し合いは上手くいきましたか?」
「ええ、魔王領の件は貴女のおかげで、上手くいったわ。」
「だろうな。向こうの商人が1人で《魔の海域》を超えてノーファにやって来て、野菜を購入して行ったよ。こちらの国の商人は魔王領に渡れたのか?」
「ええ、ある冒険者の力を借りて商談をして貰っているわ。」
「そうか。親父はどうした?」
「そちらについても話しておかなくてはね。」
この日、聖国マイナ・スワンが滅びる事が確定した。




