王家に会いに行く2
ゆーなさんに急いでもらい、陽が沈み切る前に王都ゼロストに辿り着いた。
王都には門があり【鑑定士】が名前を始めとするステータスのチェックをし兵士が王都に来た理由を聞いている。
【鑑定士】とは上位職で道具や生き物の情報を読み取れる職業で中々就く人がいない職業である。
レベルが高いとその人の一生を見れるとか。
名前:クラレアンス・リトーナ
職業:【聖女】
称号:女神の加護(職)
固有スキル:なし
「【聖女】・・・聖女様!?別室にてお話をお伺い致します。」
【鑑定士】が書き写した木の板を見て兵士は大声を上げた。
そして、カルティエさんは詰所みたいな所へ連れて行かれてしまった。
名前:・UN・K・N・OWN
職業:【くノーネ申】
称号:【・・】の娘、【・・】の娘、
固有スキル:?、?、?、?、?、?、?、?
「名前はアンノーン、職はクノーネ申?文字が読めなくなっていると言う事は只者ではありませんね・・・。貴女が何者か私では証明ができない。あの方のスキルなら可能なんですがね・・・。お忙しい方なので・・・。」
エル様の懸念通りステータスが見れなかったらしい。
直ぐに王都に入って会わなければならない人がいるんです。
通して下さい!
「駄目だ。素性がわからない限り通すわけにはいかない。」
エル・リラ様から預かった手紙を見せてみた。
「確かに、ファーストリアのギルドマスターからの手紙のようだが・・・通すわけにいかん。」
そこを何とか・・・。
「何の騒ぎですか?」
怖そうなお婆ちゃんが街の方からやって来た。
「【鑑定士】が、この自称農民の娘のステータスが読み取れないそうです。」
「【鑑定士】の貴方で見れないステータスを持ってるのね?いいわ、私が見ましょう。」
目の前のお婆ちゃんは私を見て口元が緩んで笑顔になった。
「王都へは何をしに来たの?お爺ちゃん、お婆ちゃんに会いに来たの?」
何で、お祖父様とお祖母様?
母様の故郷は魔王領だからゼロストには居ないはずだし、
父様の方は名前すら聞いた事がない。
目の前のお婆ちゃんは、父様の両親と知り合いなのだろうか?
「いいえ、ある理由から王家の方に御目通りをしたいんです。」
「何!?王家に会うだと?尚更、絶対に通す訳にはいかん。」
騎士は声を荒げた。
「黙りなさい!」
お婆ちゃんは複雑そうな表情をしている。
「城へ案内してあげなさい。この娘の身元は私が保証しましょう。」
「は?それはどう言う事でしょうか?」
え?どう言う事?
「責任は私と夫が取ります。」
「しかし・・・せめて、理由をお聞かせ下さい。」
このお婆ちゃん、何者?上位の貴族様?
「長生きしたいなら詮索しない事。それと、ここにいる者、全てに命じます。今の出来事は口外しない事。いいですね?」
こうして、カルティエさんと私はお城に連れて行かれた。




