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新聞
「おはようございます。朝食と朝刊をお持ちしました。」
朝食の内容は母様が作ってくれていたものに近く、魚を焼いたもの、葉物野菜の漬物、大豆を発酵させたもので作ったスープといったものであった。
カルティエさんは新聞を読んでいる。
「実家にいた時には読んでいたのよ。ただ、王都から離れているから情報が遅かったの。」
王都に新聞社があり【記者】という職業の人達が書いているらしい。
らしいというのはノーファには新聞は無かったから。
たまにリトーナに行った人が持って帰ってきてたが目的は読むのではなく野菜を包んだり、水分を拭き取るのに使う為。
(母様が言うには「新聞の情報の鮮度は落ちてるけれど、野菜の鮮度は維持できるのよ。」との事。)
「え!?嘘でしょ・・・。」
どうしたんですか?
「ユーナ・・・これ・・・」
新聞を読んだカルティエさんの顔は青くなっていた。
カルティエさんが指を刺した見出しにはこう書かれていた。
『新たな女神の誕生に立ち会ったと騙る神官の処刑が決まる』
そして内容は、端的に言うと、ラキドさんが捕まり処刑される事が書かれていた。




