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食用の植物の根
通された部屋は畳が敷かれていた。
「カルティエさん、此処で靴を脱いでください。」
「ユーナ、詳しいのね。」
実家の母様の部屋がこんな感じで、母様の実家の一室を縮小して再現したと話していた。
「豪華な料理ではありませんが、ゴボウと豚肉の卵とじです。」
母様が作ってくれる料理にあったな。
「あの・・・ゴボウって何ですか?」
カルティエさんは首を傾げている。
そうだよね・・・だってゴボウは・・・。
「魔王領で採れる植物の根です。」
宿屋の女将さんが笑顔でそう云うと、
「え?植物の根何か食べるんですか!?」
とカルティエさんは驚いた表情でかえした。
この国では植物の根を食べる風習はない。
「この国の方々はそれを告げると皆、驚いた表情になりますね。おや?そちらのお嬢様驚いていませんけど・・・。」
「実家が農家で母が作ってくれたので知ってました。」
「成る程、それなら驚かないですね。」
その後、女将さんの料理を食べた。
女将さんの料理はどこか懐かしかった。




