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一時帰宅

ゆーなさんの背中に乗りノーファに帰ってきた。


村人達はゆーなさんと距離を取り臨戦態勢に入っていたが私が乗っていると判ると畑仕事に戻っていった。



「お帰りなさい、ユーナちゃん。」

家に帰ると母が出迎えてくれた。

「あれ?父様は?」

「あの人は、お客様とお話中よ。」

お客様?


「ユーナちゃん、帰って来たね。」

お客様とはドゥ師匠だった。


「ユナイトさん、ユーナちゃんにも話して下さい。薄々、この村の人達の職業について勘づいてますから。」


「そうですね。ユーナ、座りなさい。」

父に促されて席についた。



「この村は農村というのは表向きの姿でね。本当は農村ではなく魔王領側からの魔物の侵入を防いでいる。」

え?

「俺もユリも一代限りだが、辺境伯を陛下より賜っている。」

辺境伯!?しかも母様も!?

辺境伯って上から2番の爵位で、他の領主より権限が強い役職ですよね?


「そうだ。」

なんで黙ってたんですか!?

「ユーナちゃんには普通の女の子として生きて欲しいからよ。」

母様・・・。


「この村にいる人達は皆、何かしらの最上位職だ。非戦闘職でも中位の魔物位は楽に捻る事が出来るほど強い。」

よくそれだけの戦力が揃いましたね。

「そうだな。皆、何かしらの事情があってここに来てる。」

事情?

「流石に犯罪を起こしたものはいないわ。そうね・・・。例えばだけど、【魔王】を愛した【勇者】とか、【勇者】を愛した【魔王】とか。」

母が父の方をチラッとみた。

父は目線を逸らしていた。

やはり母が魔王で父が勇者なのだろう。


「それで、隣にいるキマイラは今晩のお肉?」

やはり、母様がキマイラと見抜いたので魔王で確定だ。

御伽噺の魔王は生き物を見ただけで魔物か判別をして種族まで確定させる事ができてたみたいだし。


ゆーなさんは怯えていた。

本能で魔王に対して怯えているのであろう。

「違いますよ、飼うんです。リートナから乗って来ましたが、かなり早いですよ。あ、そうだファーストリアに行ってこの子の従魔登録をしたいのですが・・・。」

「行ってきなさい。それに、今のお前は・・・職神様、後はお願いします。」

そう言って父と母は外にでて畑の方へと行ってしまった。



「今の貴方は私の見習いなので仕事を手伝って貰います。私から師匠として命じます。【聖女】と共に勇者を探して下さい。もし、勇者と魔王が近くにいて戦いが起こるようなら止めてください。」

見習いとしての仕事?を出された。

あれ?【魔王】は探さなくて良いんですか?

「【魔王】は必ず、勇者の近くに現れます。【聖女】クラレアンスには神託という形で伝えていますので、一旦、リトーナに寄りクラレアンスと共にユーナちゃんの目的であるファーストリアに向かって下さい。」

こうして本格的に旅に出る事になった。

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