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1組の職

トライアリアの屋敷を出て、宿に足を運んだ。



「いらっしゃいませ、ってアナタ!?」

「ただいま、領主の馬鹿とはケリが着いた。この2人のおかげだ。この2人をリトーナまで送りたいが、夜の街道は魔物も強くなるし、あの馬鹿領主の後始末もしなきゃならないしな。泊めてくれるか?」


「当たり前よ。もう、あの馬鹿領主に怯えなくて良いのね。ありがとう・・・。私達が人質になっていてあの人もやりたくない仕事をしていたの。さ、お部屋のは空いてるから。付いてきて。」

リトーナで知り合った、暗殺者のおじさんの妻がやっている宿屋らしい。


「あの・・・私達、お金を持ってないのですが・・・」

カルティエさんは申し訳なさそうに言った。

「宿代?いらないわよ。あの馬鹿領主を懲らしめてくれた恩人からはお金は取れないわ。」

「そうだぞ?後は、頼んだ。ちょっくら後始末に行ってくる。」

暗殺者のおじさんは後始末に向かった。



「食事は必要なら私に声をかけてね?これは部屋の鍵ね。帰るときに私に返してね。何泊してもいいよ。」

折角のご好意だが、流石にリトーナ伯が心配するので、一泊したら帰ろうと思う。

部屋に通されて扉を閉めて、カルティエさんの方を向いた。

「それで、カルティエさん、いつ聖女に?」


「今朝起きたらなっていたの。」

そうだよね。昨日と明確に違うのは、言葉遣いや所作が丁寧になってるし、立派なメロンの消失も・・・。

これ以上はカルティエさんが泣きそうなのでこれ以上はやめよう。


「ドゥ師匠によると教会で継承を行わないと協会関係者から追われる可能性があるみたい。今から師匠に相談に行ってくるから待ってて下さい。」

眠ろうとしたら誰かが扉をノックした。


「それには及びませんよ。」

赤髪の女性が部屋に入ってきた。

師匠!?


「マクロに問い詰めたらあっさり吐いたから急いで来ました。ユーナちゃん、クラレアンス、聞いて。魔王が誕生するかもしれない。」

それってどういう事ですか?


「【聖女】、【勇者】、【魔王】は1組の職業なの。

3つのうちどれかが出現すると必ず2つも出現する。

厄介な事にクラレアンスに継承した先代の【聖女】は何故か、教会の記録には残っていない。しかも、【勇者】と【魔王】も誰だか判ってない。教会の方にも記録が無くて、私の師匠に当たる方からの命で探している。」

記録に無い?



「【聖女】ならクラレアンスみたいに非正規で継承をした場合もあるのだろうけど、【勇者】や【魔王】は継承が出来ないの。」

それじゃあ、その2人はどこに?

「別の魔王と勇者が誕生する前に回収しなきゃならないんだけど・・・マクロが言うには『貴女の魔王と勇者についてだけど、昔、ある冒険者に自分の妹夫婦が魔王と勇者だと聞いているし、2人ともアナタと会っている』らしいんだけど・・・。」

師匠にも覚えがないと・・・。

「我が主よ、恐れ多くも発言いたします。私に継承してくれた【聖女】の事は存じませんが、偽装系の能力はあります。【魔王】や【勇者】は先代の力を使って偽装しているのでは?」


「成る程、不自然な人達は・・・。それに夫婦ね。」

師匠は目を瞑り考え始めた。

どうやら思い当たる夫婦がいるらしい。


暫くすると、師匠はこちらを向きこう言った。

「ユーナちゃん、マクロからの贈り物の異能は使()()()()?」


え?

「徒弟の白い羽。マクロ曰く、あれは本来の職業を指定するから偽装発見もできるらしい。」


へぇ〜そんな使い方がね。

そういえばリトーナから帰ろうとした時、村人の誰を指定しても跳べなかった。

みんな農民じゃないのか位にしか思っていなかった。

(父様は貴族、母様は魔法使い位の感覚で)


「やっぱり・・・。ユーナちゃん、カルティエ、ここから先は口外してはいけません。世界に与える影響が大き過ぎます。

【魔王】はユリ・N・オーエン、【勇者】はユナイト・N・オーエン。村人の中に【聖女】も居たはずです。」


え!?何それ・・・。

冗談ですよね?師匠?


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