幕間 ノーファの村3
ノクウは女王の一団を集会所に案内した。
「農村故、宿屋や食事処も無いので此処でご容赦を・・・。」
老婆は出された飲み物について村人に尋ねた。
「この取手のないティーカップと緑色の水は一体?」
「ユリ様の故郷にある茶葉をこの村で栽培した物です。その茶葉で入れたお茶です。」
「イーストリアにそんな茶葉あったかしら?」
この大陸にある国は2つ。東側を統治しているイーストリア公国、中央から西側を治めるウェストリア王国。
イーストリア公国のさらに東側に魔王領と呼ばれる島がある。
因みにユリは東の出身とボカして紹介されている。
「ノクウ、3人は何処なの?」
「領主夫婦は奥方様の故郷と交易を結ぶ為に出かけ、ユーナちゃんは旅に出た。」
「そう、帰るわよ。」
そう言って老婆は馬車へと向かおうとした時、スラクが血相をかいて走ってきた。
「ノクウさん、大変だ!カーブボアの群れの暴走だ。」
スラクからの報告を聞いたノクウは全村民に念話でこう告げた。
『皆の者!魔物の暴走が起きた。
カーブボアの群れじゃ。確実に上位種もおる。気を引き締めて行くぞ!』
「陛下、事が収まるまで此処にいてください。」
そう言ってノクウはスラクと共に集会所から出ていった。
ストレートボア
直進猪。
真っ直ぐにしか走れない。
牙は真っ直ぐに生える。
カーブボア
湾曲猪。
ストレートボアの上位種。
曲がる事を覚えた。
見つかるとこちらに突進してくる。
牙も曲がっている。
カーブボアの群の中には偶に上位種が混ざっている。
魔物の暴走には確定で上位種がいる。




