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幕間 ノーファの村2

「武器を下げよ!」

ゴツい鎧を着けた老騎士が促すと騎士達は武器を下げた。


「【賢者】ノクウ様、失礼した。」

騎士団の一部は驚いていた。

目の前にいる何の変哲もない老人が世界でも数名しかいないとされる最上級職【賢者】である事に。

そう言われたノクウ爺さんは会話をしながら傍受されない念話を全村人に使う。

「元じゃよ。今はしがない農民です。」

『皆の者、近衛騎士団が来ておる。配置についてくれ。K有りで想定はQじゃ。』


ノクウ爺さんの合図で皆、畑仕事を中断して、領主一家に内緒で作り上げたマニュアルに従い動き始めた。

領主から有事の際には村を捨てて逃げろと言われているが老人達にそのつもりは無く、戦うつもりである。

因みにKはキング、Qはクイーン。

つまりこの国の王と女王をさしている。


「姿は見えませんが【匠】スラクや【聖女】フラン様も元気でしょうか?」

老騎士がそう言うと

「今日の収穫は終えたのでな。山にキノコでも取りにいってるのではないだろうか?」

とノクウは返した。


若い兵士達は【聖女】や最上位職【匠】がこの村で農業に従事している事に驚いていた。


老騎士と賢者が殺気を立てながら会話をしていると馬車の中から気品溢れる老婆が降りてきた。

「何をしてるの?()()()?」

老婆は老騎士を睨んだ。

老騎士はたじろいだ。

「久しぶりねノクウ。」

「お久しぶりです、女王陛下。」

「ええ、ホントね。旦那と一緒に息子夫婦と孫に会いに来たのだけれど3人はどこに?」

「そうだ。ワシの可愛い孫のユーナちゃんはどこだ!?」


若い騎士達は吹き出しそうになった。

上司の老騎士が女王陛下の夫であり一応は国王という事は知っていたが、普段お堅い彼から孫馬鹿の一面が出ているから。


『皆の者、仕事に戻ってくれ・・・。』


村人達は厳戒態勢を解き畑仕事へと戻っていった。








【匠】

大工、指物師、木地師、紙職人、摺り師、彫師、仏師、金工細工師、機織り職人、染色職人、、陶芸職人、など多数の職人を極めて慣れる最上位職



【聖女】

最上位職。

なる方法は不明

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