魔法と呪い2
昔、お母様とお父様が私に話してくれた。
「いいかい?同じ職業でも人によって覚える魔法やスキルは違うんだ。魔法やスキルは本人の素質次第だからね。」
「そうね。私は魔法使いだけど本来は【僧侶】とか【治癒師】が使う上位の回復魔法も使えるし、治癒関連のスキルも保有してる。」
私は幼いながらも疑問に思ったことを口にした。
「じゃあ、どうちても覚えたい魔法があるならどうちゅればいいの?」
お父様とお母様は少し考えてから
「転職して自分に合った職業を見つけるしかないな。」
「そうね。でもレベルが1からやり直しになるから普通はやらないわよ。」
と言った。
その後、お母様は呪いの事を教えてくれたっけ。
確か呪いは・・・。
ドカーン!
何かが爆発する音が響き渡った。
「おい、ユーナ!聞こえたよな?今、ものすごい爆発音がしたが・・・」
一体どこが爆発したのだろうか?今は、人に危害がなければそれでいい。
結界みたいに張り巡らされた呪いをどうにかしないと。
「カルティエさん、一旦神殿に戻りましょう。安全な所で策をたてましょう。」
「そんな悠長な事をやってらんねーよ。メイド長の話だと1日くらいしかないんだぞ?それにアタイ達にも呪いがかかってる。いつ動けなくなるかわからないんだぞ?」
良かった。まだ1日猶予がある。
「まだ、1日あります。私に考えがあるのでメイド長さんと一緒に神殿に戻りましょう。」
「はぁ?メイド長?何でだ?」
「呪いの耐性です。もしかしたら治癒魔法を使える職業に適性があるかもしれないですから。」
「耐性で職業が?そんな話は聞いた事ないぞ?それに耐性は高位の神殿関係者しかみえないし・・・そもそも、この町には転職を行える【神官】は今居ないし・・・。そんな事ができるは・・・あ!その手か。でも、それ大丈夫なのか?」
カルティエさんは私が考えた事を理解した様だ。
「お嬢様、シスターユーナ、私に一体何をさせる気なんですか?」
私達は急いで神殿に戻った。
しかし・・・
「嘘だろ・・・。これじゃ転職できない。誰も治癒や回復魔法が使えない。」
私達が神殿に戻ると礼拝堂は跡形も無く吹き飛んでいた。
先ほどの爆発は職業神殿の礼拝堂が爆破された音だった。
「諦めないでくださいませ!女神像に祈りを捧げれば良いのでしょう?」
そう言ってメイド長は瓦礫の中から何かを探し始めた。暫くすると探していたものが見つかった様で
「お嬢様!女神像はこちらにあります。」
と大声で叫んだ。
私はメイド長の前まで駆け寄り、
近くにいたカルティエさんは瓦礫の中から見つかった壊れている女神像に祈りを捧げた。




