領主一家と格下貴族
「そ、それをどこで・・・。」
格下さんの顔が青くなっている。
何かの不正の証拠なのだろうか?
「さぁ?そんな事はどうでも良いんだよ。私は何故神殿の立ち退きをせまったのか、と聞いてるんだよ?」
「そ、それは・・・。」
「それとね、君取り返しのつかない事をしちゃったのさ。」
トランさんのという言葉に続き
「姉さん、ユーナさん入ってきて下さい。」
とブロー君が私達を呼んだ。
「行こうぜ、ユーナ。」
私達は隣の部屋からさんたちのいる部屋へと移動をした。
「お、お前達、何故ここに!?しかもブロー殿に姉がいたとは・・・。」
明らかに動揺している。
「言ったはずだぜ?クソ貴族さんよぉ?アタイは領主に報告するって?なぁ?それとブローの義姉はアタイさ。」
ガラが悪すぎて本当にこの人【修道女】なのか疑わしくなる・・・。
「そ、そんな嘘が通じると思うのか!」
これにはお父さんは殺意を放っている。
「ほぉ?クラレンス・・・カルティエちゃんがうちの娘ではないと?」
「いえ、トラン様やブロー殿、奥様の事を疑っているわけではないのです。ところでそちらの旅の【修道女】の方は?」
話を逸らしてうやむやにしたいんだろうけどそうはいかない。
なのでこう言った。
「折角なので自己紹介をしておきますね?私の名前はユーナ・N・オーエン。トランさん、早朝、神殿に来たのはこの方です。」
「オーエンさんはこう仰って居るんだが間違いないかね?」
「い、いいえ。何かの間違えです。小娘!ば、バカな事を言うな私は神殿には行ってない!」
「オーエンさん、嘘の証言をすると牢屋行きになるんだけど・・・。」
「嘘を言うわけないじゃないですか。それにカルティエさんも居ましたから。」
「そうだぜ。ユーナ・N・オーエンと一緒に居た。」
「さっきからオーエンって一体・・・お、オーエン!?まさかあの村の・・・ヒィ!わ、わたしは何も知らない!頼まれただけなんだ。命だけは助けてくれ!お助けを・・・。」
オーエンの名前を出しただけでかなりビビってるなこの人・・・うちの村は一体何をしたのだろうか?
「誰の指示か教えてくれるね?カクシタ君?」
「は、ハイ。話しますので、どうかノーファの村に報告に行くのはやめて下さい。罰なら何でも受けますので・・・。」
あの長閑な農村のお年寄りや、うちの両親がそんなに怖いのだろうか?
「ん?今、何でもするって言ったな?」
カルティエさんの顔が悪い事を企んでいるようだった。




