【農民】の村と隣町の出来事
ノーファの村
「私は【〇〇】、妻は【〇〇】ですが、互いに戦う事に疲れたんです。」
「それでこんな辺境でスローライフを?」
そう問われた夫婦は軽く頷いた。
「【〇〇】と【〇〇】から他の職へは本来転職する事は出来ない筈です。それはドゥちゃんに確認済みです。私の知る限りでは【職業神】以外となると【聖女】や【聖人】の持つスキルなら転職は可能ですが・・・。私達はみだりに鑑定は使わないようにしているので確証はありませんが、【聖人】や【聖女】もこの村に居るんですね?」
目の前にいる夫婦は黙って頷いた。
「どうしてこの様な場所に ?」
「それは私の故郷と彼の故郷に近いからです。」
「すると【〇〇】である貴女の種族は・・・。」
「私は人族です。ただ、ご先祖様にそういった方がいたかもしれませんが・・・。」
「あり得るかもしれません。貴女の故郷にも少ないですけど人族は居ますからね。お二人の先祖についてはこちらで調べておきます。転生者や転移者の末裔では無いのは確かですが・・・。 」
「この事はあの娘に黙っていて頂けませんか?マクロ様。」
「ええ。【能力神】マクロ・ミナセの名においてお約束いたしましょう。ですが、ユーナちゃんがどちらかないし両方に転職するような事があれば話すつもりでいますが、構いませんよね?ユナイトさん、ユリさん。それと気配を消してこの家を包囲している村の皆様。」
気配を消して隠れていた村人たちは冷や汗をかいていた。
マクロは出された紅茶を飲みながら
「この村はある意味、理想郷なんですね。」
と微笑んだ。
リトーナの町
私達はまだ屋敷にいた。
「折角お友達が来てくれたのだからお昼を一緒に食べていきなさい。」
と強引に留められた。
お昼ご飯は美味しかったです。
お昼ご飯を食べ終わると例の貴族が慌てて領主の館に入ってきていた。
「姉様とユーナさん、隣の部屋にいて下さい。さ、急いで。」
とブロー君に隣の部屋に案内された。
「僕は父様に付き添いますので失礼します。」
ブロー君が出て数分するとカルティエさんは鏡を指差しながら
「ユーナ、これ使って隣の部屋の様子みようぜ。」
と言った。
マジックアイテムかな?
村ではそう言った物は無かった。一体どのようなものなのだろうか?
「魔鏡は2つで1セットのマジックアイテムだ。片方は只の鏡にしか見えない。もう片方はその鏡が写している景色を見る事ができる。魔鏡のランクによって音も入る。因みにこの魔鏡は音声を拾えるやつだ。」
私とカルティエさんが鏡を覗くと・・・
「トラン様!」
お?格下さんの声が聞こえた!
「それで、何故神殿の立ち退きをせまったのかね?ゴ・シタール君?」
さっきより格下になってる。
「ロク・シタールですよ父様。」
ブロー君もさっきより格下にしている。
「2人とも失礼でしょう?ハチ・シタールさん、お話しして頂けますよね?」
あれ?7はどこへ?それと1番失礼なのは貴女です。
「カク・シタールです。滅相もございません!私、神殿には行っておりません。何かの間違いでは?」
あ、名前は格下さんなんだ。
あくまでも、シラを切るつもりなんだろう。
「では、これは何だね?カクシタ・ル君?」
そう言って一枚の紙を取り出した。
「それは・・・」
カクシタさんの顔が真っ青になっていた。




