【修道女】に転職
うーん・・・。どうしようかな。
カルティエさんは、着崩した修道服を着直し酒瓶を何処かに隠している。
そして全てが終わった後、私にこう言った。
「天罰だけはどうかご勘弁を・・・」
神様の見習いとはいえ、まだ成り立てだし、そんな事は当然できません。
「あのぅ・・・カルティエさん?」
「はい!何でしょうか?【見習い様】。」
最初と違い、かなり距離を取られてしまった様な気がする。
農村には私以外の子供が居なかったので友達がいなかった。
正直な事を言うとカルティエさんとは友達になれそうなんだけどな・・・。
「【修道女】は大変ですか?」
「はい、大変です。清貧、貞潔、主への服従を守らせて頂いて貰っております。」
いや、誤魔化すのは、もう無理だよ?
胸元は見えそうだったし、言葉遣いは悪かったし、お酒は飲んでたし・・・。
主・・・つまり職業神に対しての服従は嘘じゃなかったけど・・・。
「そうですか・・・。いつも通りにして貰えますか?見えない壁を感じるので・・・」
「畏れ多くでその様な事は・・・。」
仕方がない。最後の手段で行こう。
「主の【見習い】の命令でもですか?」
「・・・善処致します。」
私は2つ目の職を【修道女】に変更した。
「カルティエさん?」
「何でしょうか、ユーナ様。」
「【修道女】の生活をしてみたいんですが・・・。」
何故?って思うかもしれないけれど目的は2つ。
カルティエと友達になる事。
もう1つは職業を極めて見習いの経験値を稼ぐ事。
2つ目は・・・ついでだけどね。
「わ、わたくしで良ければ・・・。」
やっぱり、敬語を無くしてもらわないとな・・・
「敬語で話すのは禁止、それと最初に会った時の通りでお願いします。」
「しかし・・・」
「しかしもヘチマもありません!命令です!」
「は、はい!」
彼女の進行する職業神の見習いとして命じた。
正直に言うと、神様の見習いなんて肩書きは使いたく無い。コレで最後。
そんなの友達じゃないから。
さて、まだ夕食の途中だったね。
「ユーナ、酒を飲んでいいか?」
「別に良いですよ。それなら、一緒に頂けますか?」
そう言うやり取りをした後、カルティエさんは先程、隠した酒瓶とコップを取りに行きお酒を注いだ。
「コレで私も共犯ですね。」
「違いないな。」
こうして私の【修道女】としての生活が始まったのであった。
神様2人
「そういえばさ、ドゥの信者ってお酒飲めないんだっけ?」
「はい?普通に飲んでも構わないですけども・・・」
「そうですよねー。まぁ、もしそんな事があったらイトちゃんが怒りますからねー。」




