隣町
日が沈みかけた頃に隣町のリトーナへと着いた。
ノーファの村とは違いリトーナには仕事紹介所と職業神殿、小さいながらも各職業ギルドがある。
まず、本当に利用できないのか確認するために紹介所と神殿に行くことにした。
まずは仕事紹介所。
自分の職業のギルドが、その町にない場合、代わりに仕事を紹介してくれる所。
例としては、この町は魔法使いのギルドが無いので魔法使いが仕事を探す場合ここに来る事になる。
紹介所の職員は皆ステータスを見る事ができる。
ここで働くには名前、年齢、職業を見る固有スキルや職業スキルを持っている事が条件らしい。
受付のおじさんに
「お嬢ちゃん、未成年には仕事は紹介できないよ!さぁ、帰った、帰った。」
と言われてしまった。
村では幼い顔立ちとか良く言われてたけど年齢を確認せずに子ども扱いは酷い。
「私はちゃんと成人してます!なんなら名前と年齢を確認して下さい。」
「そうかい、それは悪かったな。それじゃ、職業と名前、年齢を見してもらうぞ。年は・・・成人してるな。すまなかったな・・・ん?何で職業を見れないんだ?歳と名前はわかるんだが・・・職業だけ見えない。」
職業の鑑定が出来ないから職業にあった仕事を紹介して貰えない。つまりは利用できない。
「嬢ちゃん、うちでは紹介してやれなかったが、もし何かあれば各ギルドの見習い制度を紹介する。」
何故か、おじさんには同情されてしまった。
勿論、丁重にお断りしました。
下級職には直ぐに成れますから。
次に神殿へ行った。
神殿には最低でも1人は【神官】がおり、その下に何人かの【修道士】又は【修道女】が居る。
この町の【神官】は成人の儀式の時に村に来てくれた、ラキドさんだ。
あれ?何か見落としてる様な・・・。
まぁ、いいか。
「ごめん下さい。」
教会の扉を開くと胸元がはだけた服を着ている女性が居た。
「何の用だ?ここはオメーみてーなガキの来るところじゃねーぞ?」
「え?」
ユーナは面を食らってしまった。
【神官】のラキドさんは居ないみたいだ。
他に人の気配はない。
という事は、この人がここの【修道女】・・・なのだろうか?
この女性は私が抱いていた修道女のイメージとかけ離れていた。
困惑しながら
「職業を変えたいのですが・・・」
と言ってみた。
「ガキには5年早えーよ。」
また、子ども扱いされてしまった。
「成人したばかりです。隣の村から出てきたばかりで・・・」
「隣の村?まぁ、いいや。ステータス確認すっからこっちに来な。」
私は女性の近くまで行きステータスを見て貰う。
「名前は・・・へぇ、アンタ貴族令嬢か。年は同じかよ・・・貴族令嬢でも苦労してんな・・・」
同い年なんだ・・・
思わず、彼女の胸元に目を向けてしまった。
あれだけ立派なものが・・・一体何を食べたらそう成るの?じゃなかった、
「職業を・・・」
【修道女】は険しい顔をした。
「無理だな。アンタ、特殊な加護か呪いのどっちかを持ってるな?どの道アタイの力じゃ、アンタの職業を変える事ができねー。」
と言われてしまった。
この人かなり鋭いな。
確かに、神の見習いも未知の職業持ってます。
同い年なら【修道女】に就いたのは1年以内だろうに・・・。
「ラキドのアニキは神様の見習いの誕生を見たとか訳の分からない事言って、聖都へ報告に行っちまったしどうしようか。」
そう言えばそうだった。
あの人、私が見習いに成っ時に居たんだ。
【神官】は私の職業を知ってるんだよな・・・。
彼が、この場に居なくてよかったと思うユーナであった。




