↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
平穏を望む宮廷魔導師は、自由気ままに暮らしたい  作者: nene
第2章 花咲く家と、森の古い約束

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
28/77

第28話 新居に届いた思いがけないもの


 引っ越しの日は、よく晴れていた。


 朝のフィオーレには薄い雲が浮かび、通りを抜ける風も穏やかだった。鈴蘭亭の前には小さな荷車が停まり、カイルが木箱をひとつずつ積み込んでいる。


「……エリアス」


「はい?」


「確認しておきたいんだけどさ」


 カイルは荷車に載せた箱を見下ろした。


「これ、全部本なのか?」


「半分ほどは」


「半分?」


「ほかには衣類や日用品があります。魔道具も少し」


 カイルは箱の数を数えた。


「……少し、ねえ」


 荷車にはすでに六つの木箱が載っている。そのうち四つには、エリアスの丁寧な文字で『書籍』と記されていた。


「本って、こんなに重かったっけ」


「紙は一枚ずつなら軽いのですが、まとまると重くなりますから」


「それは知ってるよ」


 カイルが苦笑すると、玄関からノアが出てきた。


「エリアスさん、部屋の確認終わりました!」


「ありがとうございます」


「忘れ物はなさそうです。あとはリュカだけですね」


 そう言ったところで、二階から軽い足音が聞こえてきた。


 ほどなくして、白い獣が階段を駆け下りてくる。


 リュカは玄関で立ち止まると、並んだ木箱を見回した。


「お、主役の登場だな」


 カイルが手を伸ばす。


 しかしリュカは、その手をするりと避けてエリアスの足元へ向かった。


「相変わらず俺には厳しいなあ」


「嫌われているわけではないと思いますよ」


「本当か?」


「以前よりは近づいてくれるようになりましたから」


 カイルはリュカを見た。


 白い獣も、じっとカイルを見返している。


「……まあ、気長に仲良くなるか」


 そう言って笑うと、リュカは興味をなくしたように顔を背けた。


 ノアが吹き出した。


「まだまだ時間がかかりそうですね」


 カイルは肩をすくめ、最後の箱を荷車へ載せた。


     ◇


 出発前、エリアスはもう一度、鈴蘭亭の食堂へ戻った。


 朝食を終えた客たちはすでに出発し、室内は静かになっていた。


 厨房ではミラが昼食の仕込みをしている。


「ミラさん」


 声をかけると、ミラは手を拭きながら振り返った。


「ああ、エリアスさん。荷物は全部積めたのかい?」


「はい。これから出発します」


「そうかい」


 ミラはしばらくエリアスを見つめ、それから厨房の棚へ手を伸ばした。


「なら、これを持っていきな」


 差し出されたのは、布に包まれた小さな籠だった。


 中には焼きたてのパンと、瓶に入った果物のジャムが収められている。


「新しい家じゃ、まだ料理もできないだろう? お昼にでも食べなさい」


「……ありがとうございます」


「あと、こっちも」


 ミラはもうひとつ、小さな包みを差し出した。


 開けると、中には木製の匙が二本入っていた。


「昔、知り合いの職人に作ってもらったものなんだけどね。丈夫だから、普段使いにはちょうどいいよ」


 エリアスは匙を手に取った。


 持ち手には小さな花の模様が彫られている。


 派手な装飾ではないが、丁寧な仕事だった。


「……素敵ですね」


「気に入ったならよかった」


 ミラは満足そうに笑った。


 エリアスは匙を包み直し、籠へ収めた。


「大切に使わせていただきます」


「そんなに畏まらなくていいんだよ」


 ミラは笑いながら、エリアスの肩を軽く叩いた。


「引っ越したって、うちの常連なのは変わらないんだから」


「……はい」


 エリアスは微笑んだ。


 最初にこの宿へ来たときは、数日だけ滞在するつもりだった。


 知らない街で宿を探し、食事をして、気ままに過ごす。


 それだけの予定だったのに、今ではここへ来ることが日常の一部になっている。


「本当に、お世話になりました」


 エリアスが頭を下げると、ミラは少し照れくさそうに笑った。


「ほら、もう行きな。カイルが外で待ってるよ」


「はい。また夕食に伺います」


「今日は引っ越し祝いに、何か作っておくからね」


 その言葉に、エリアスの表情が明るくなった。


「楽しみにしています」


     ◇


 新しい家に到着すると、荷車から家具を下ろす作業が始まった。


 家具屋の職人たちが先に届けてくれた寝台や机は、すでに各部屋へ運び込まれている。


 カイルは居間の中央に立ち、周囲を見回した。


「お、いいじゃないか」


「でしょう?」


 ノアが嬉しそうに言った。


「書斎もあるんですよ。二階の」


「それは聞いた。まずは荷物を入れようぜ」


 三人は木箱を運び始めた。


 エリアスも手伝おうとしたが、カイルから重い箱を取り上げられた。


「お前はどこに置くか指示してくれ」


「ですが、私も運べますよ」


「知ってる。魔法で一度に全部運ぶことだってできるんだろ?」


「ええ」


「でも、今日は俺たちも手伝いに来てるんだからさ」


 カイルは箱を肩に担ぎ直した。


「少しくらい働かせてくれよ」


 エリアスは一瞬言葉に詰まった。


 自分が魔法を使えば、荷物を運ぶのにそれほど時間はかからない。


 けれど、カイルたちは朝から準備をしてくれた。


 ノアも仕事の合間を縫って来てくれている。


 その気持ちを、無理に断る必要はないのだろう。


「……では、お願いします」


「おう。任せとけ」


 カイルは二階へ続く階段を上がっていった。


 エリアスはその背中を見送り、居間の窓を開けた。


 庭には春の光が差し込んでいる。


 リュカはすでに日当たりのよい場所を見つけたらしく、木製のベンチの下でくつろいでいた。


「……あなたは、早いですね」


 声をかけると、リュカが片耳を動かした。


 エリアスは笑い、次の箱へ手を伸ばした。


     ◇


 昼前には、大きな荷物の運び込みが終わった。


 残っているのは、本や食器を棚へ並べる作業くらいだった。


「いやあ、終わった終わった!」


 カイルは居間の椅子へ腰を下ろし、大きく息を吐いた。


 ノアも隣に座る。


「思ったより早かったですね」


「俺たちが頑張ったからな」


「エリアスさんも結構運んでましたよ」


「そうだったな」


 カイルは笑った。


 エリアスは台所で、ミラからもらったパンを皿へ並べていた。


 まだ食器の置き場所も決まっていないため、必要なものを木箱から取り出しながらの作業だ。


「お昼にしましょうか」


「お、待ってました!」


 カイルが立ち上がる。


 ノアは台所へ来ると、エリアスの手元を覗いた。


「ジャムもあるんですね」


「ええ。ミラさんが持たせてくださいました」


「母さん、昨日から準備してたんですよ」


「そうだったのですか?」


「はい。新しい家で最初に食べるものだから、おいしいものにしたいって」


 エリアスは少し驚いた。


 ミラは今朝、何気ない様子で籠を渡してくれた。


 けれど、前日から準備してくれていたらしい。


「……あとで、改めてお礼を伝えなければなりませんね」


「きっと喜びますよ」


 ノアは笑った。


 三人は丸い食卓を囲み、パンとジャムを分け合った。


 まだ何も飾られていない居間。


 壁際には開けていない箱が残り、窓辺には鉢植えがひとつ置かれている。


 それでも、食卓を囲む人がいるだけで、部屋はずいぶん賑やかに感じられた。


「……こういうのもいいな」


 カイルがパンを食べながら言った。


「何がですか?」


 エリアスが尋ねる。


「新しい家で、みんなで飯食うの」


「ああ、確かに」


 ノアも頷いた。


「まだ何も揃ってないのに、もう住んでるって感じがしますよね」


 エリアスは部屋を見回した。


 窓から入る風。


 食卓の上のパン。


 笑いながら話す二人。


 家具を選んでいたときには想像していなかった光景だった。


「……そうですね」


 エリアスはゆっくりと頷いた。


「私も、そう思います」


     ◇


 午後になると、ノアは鈴蘭亭へ戻り、カイルもギルドの用事があると言って帰っていった。


 一人になった家は、急に静かになった。


 エリアスは二階の書斎で、本を棚へ並べていた。


 魔法理論。


 古代文字の研究書。


 旅先で購入した植物図鑑。


 レオンハルトから借りた地方の伝承集。


 種類ごとに分けながら、一冊ずつ棚へ収めていく。


 やがて、持参した本をすべて並べ終えた。


 棚にはまだ余裕がある。


「……もう少し増やしても大丈夫そうですね」


 独り言を呟いたところで、玄関の方から控えめな物音がした。


 誰かが扉を叩いている。


 エリアスは階段を下り、玄関へ向かった。


「はい」


 扉を開けると、そこには年配の女性が立っていた。


 灰色がかった髪を後ろでまとめ、腕には小さな籠を抱えている。


「こんにちは。突然ごめんなさいね」


「こんにちは」


「お隣の家に住んでいるマルタといいます。今日、お引っ越しだって聞いたものだから」


 エリアスは丁寧に頭を下げた。


「エリアス・レインフォードと申します。本日から、こちらに住むことになりました」


「まあ、ご丁寧に」


 マルタは優しく笑った。


「前のご夫婦が引っ越してから、ずっと空いていたでしょう? また人が住むようになって嬉しいわ」


「そうだったのですね」


「これ、よかったらどうぞ」


 差し出された籠には、小さな焼き菓子が入っていた。


 表面に砂糖が薄くまぶされ、甘い香りが漂っている。


「うちで焼いたものなの。お口に合うかわからないけれど」


「ありがとうございます。とてもおいしそうです」


 エリアスは籠を受け取った。


 マルタは玄関の中を少し覗き込み、笑った。


「まだ片づけの途中ね」


「はい。荷物を運び終えたところです」


「何か困ったことがあったら声をかけてちょうだい。うちはすぐ隣だから」


「ありがとうございます」


「それと、庭の木は切らないであげてね」


 マルタが少し声を落とした。


 エリアスは顔を上げる。


「庭の木、ですか?」


「ええ。あの白い花が咲く木。前の奥さんが大切にしていたのよ」


 エリアスは庭へ視線を向けた。


 小さな木が、春の風に揺れている。


「切るつもりはありませんよ」


「そう? よかった」


 マルタは安心したように笑った。


「春になると、ほんとうにきれいな花が咲くの。来年が楽しみね」


「ええ。私も楽しみです」


 その返答に、マルタは満足そうに頷いた。


 簡単な挨拶を交わし、彼女は隣家へ戻っていった。


 エリアスは扉を閉め、手元の籠を見た。


 朝にはミラからパンをもらい、今は隣人から焼き菓子をいただいた。


 まだ何も返せていない。


 そのことを少し気にしていると、足元へリュカがやってきた。


「……どうしました?」


 リュカは籠を見上げた。


 エリアスは思わず笑った。


「これは、あなたの食べ物ではありませんよ」


 白い獣は不満そうに鼻を鳴らした。


「あとで、あなたの分も用意しますから」


 そう言うと、リュカはようやく離れていった。


     ◇


 夕方、エリアスは庭へ出た。


 日差しは少し弱まり、木々の影が長く伸びている。


 庭の隅には、前の住人が残した小さな花壇があった。


 土は固くなっていたが、雑草を取り除けば使えそうだった。


 エリアスはしゃがみ込み、指先で土を確かめた。


 魔力の循環は穏やかだった。


 ただ、少し気になることがあった。


 庭の北側だけ、ほかの場所より魔力が薄い。


 ごくわずかな差だったが、確かに違っていた。


「……こちらも、森の影響でしょうか」


 エリアスは顔を上げた。


 遠くに見える北の森は、夕暮れの光の中で静かに広がっている。


 街を守るための結界は、今も正常に働いていた。


 それでも、森の古い術式が完全に安定したわけではない。


 地下の魔力脈にも、まだ調べるべき部分が残っている。


 エリアスは土から手を離した。


 今は庭の魔力を無理に整える必要はない。


 植物が育つには十分な状態だった。


「……まずは、普通に育ててみましょう」


 そう呟き、立ち上がった。


 そのとき、庭の門の方から声がした。


「エリアス殿!」


 振り返ると、見覚えのある使者が立っていた。


 辺境伯家の紋章が入った上着を着ている。


「こんにちは」


「お引っ越しの最中に失礼いたします。セドリック様からお手紙を預かっております」


「ありがとうございます」


 エリアスは門へ向かい、手紙を受け取った。


 封筒には緑色の封蝋が押されている。


 差出人を確認し、その場で封を切った。


『エリアス殿


 新しいお住まいへのお引っ越し、誠におめでとうございます。


 落ち着かれましたら、ぜひ一度お祝いに伺えればと思っております。


 さて、北の森に関する件で、新たな報告が入りました。


 監視を続けている魔導技師によると、祭殿周辺の魔力が、一定の間隔で反応を繰り返しているとのことです。


 これまでの不規則な揺らぎとは異なるため、現在詳しく調べさせております。


 急ぎの対応をお願いするものではありませんが、念のためお知らせいたします。


 セドリック・エルフォード』


 エリアスは手紙を読み終えた。


 一定の間隔で繰り返される反応。


 その言葉に、昨夜の銀色のランプを思い出した。


 短く三度。


 少し間を置いて、二度。


 そして、長く一度。


 あの規則的な明滅と、何か関係があるのだろうか。


「……ひとつ、確認していただきたいことがあります」


 エリアスは使者へ声をかけた。


「セドリック様に、祭殿の反応がどのような間隔で起きているのか、詳しい記録をお願いできますか」


「承知いたしました」


「可能であれば、反応の強さも記録していただけると助かります」


「そのようにお伝えいたします」


 使者は丁寧に頭を下げ、屋敷へ戻っていった。


 エリアスは手紙を畳み、鞄へ収めた。


 祭殿の反応が、規則的になっている。


 それは、古い術式が安定し始めた兆候なのかもしれない。


 あるいは、これまで眠っていた機能が、再び動き始めているのか。


 今の段階では、どちらとも言えなかった。


 エリアスは庭から家へ戻り、書斎へ向かった。


     ◇


 机の上に銀色のランプを置き、昨夜の記録を広げる。


 短く三度。


 二度。


 長く一度。


 エリアスはその間隔を、魔法術式の記号へ置き換えてみた。


 古代魔法では、一定の魔力変化を情報として伝える技術が存在した。


 現代でも似た仕組みは使われているが、当時はもっと単純な形だったらしい。


 ただし、符号の意味を知らなければ、内容を読み取ることは難しい。


「……信号だとしたら、誰に向けたものなのでしょう」


 エリアスは記録を眺めた。


 銀色のランプは、古代の観測器だった可能性が高い。


 ならば、祭殿から送られてくる情報を受け取っていても不思議ではない。


 問題は、その情報が何を意味しているかだった。


 エリアスは手帳にいくつかの仮説を書き留めた。


 魔力の量。


 術式の状態。


 異常の有無。


 あるいは、特定の機能が起動したことを知らせる合図。


 どれも考えられる。


 しかし、まだ判断できなかった。


 そのとき、足元にいたリュカが静かに近づいてきた。


 白い獣は机の脚に前脚をかけ、エリアスを見上げた。


「どうしました?」


 抱き上げると、リュカは机の上のランプへ視線を向けた。


 だが、以前のように触れようとはしない。


 ただ、じっと見つめている。


 エリアスはその様子を確かめた。


「……今日は、光りませんね」


 リュカは小さく鳴いた。


 エリアスはランプへ手を伸ばしかけ、思い直した。


 まだ新しい家に来たばかりだ。


 荷物も片づいていない。


 今夜は、これ以上の調査をする必要はないだろう。


「……続きは、明日にしましょうか」


 ランプを柔らかな布で包み、引き出しへ収める。


 リュカは特に不満を示さなかった。


 エリアスはその頭を撫で、書斎の窓を閉めた。


     ◇


 夜。


 鈴蘭亭で夕食をご馳走になったエリアスは、新しい家へ帰ってきた。


 通りの明かりは少なくなり、住宅街には静けさが広がっている。


 手の中の真鍮の鍵を、玄関の鍵穴へ差し込む。


 軽い音がして、扉が開いた。


 エリアスは中へ入った。


 昼間はあれほど賑やかだった居間も、今は静かだった。


 食卓にはミラからもらった小さな花瓶が置かれ、窓辺には薬草の鉢植えがある。


 まだ少し物足りない部屋。


 けれど、不思議と落ち着いた。


 エリアスは上着を脱ぎ、椅子へ腰を下ろした。


 その足元へ、リュカがやってくる。


「……疲れましたか?」


 白い獣は返事の代わりに、エリアスの膝へ飛び乗った。


 エリアスは背を撫でた。


 朝から荷物を運び、家具を整え、近所の人へ挨拶をした。


 思っていた以上に忙しい一日だった。


 けれど、心地よい疲れだった。


 エリアスは部屋を見回した。


 この家には、まだ何もないところが多い。


 書棚には空きがある。


 庭にも、これから植える植物を選ばなければならない。


 台所の道具も、十分に揃っているわけではない。


 けれど、少しずつ整えていけばいい。


 最初から完璧にする必要はないのだ。


「……これから、ですね」


 エリアスが呟くと、リュカは目を細めた。


 彼は窓の外へ目を向けた。


 遠くの北の森には、まだ古い謎が眠っている。


 その謎を解くためには、これからも多くの人の力を借りることになるだろう。


 けれど、それとは別に、ここには自分の暮らしがある。


 朝起きて、窓を開ける。


 庭の植物へ水をやり、簡単な朝食を作る。


 読みかけの本を開き、気が向けば市場へ出かける。


 夕方には鈴蘭亭へ食事に行き、友人たちと話す。


 そんな時間を、これから少しずつ積み重ねていく。


 エリアスはリュカを抱き上げ、二階へ向かった。


 新しい寝室には、今日届いたばかりの寝台が置かれている。


 窓を開けると、春の夜風が静かに入り込んだ。


「……おやすみなさい、リュカ」


 白い獣は小さく鳴き、寝台の上で体を丸めた。


 エリアスは明かりを落とした。


 新しい家で迎える、初めての夜だった。


 外では風が木々を揺らしている。


 遠くの街灯が、石畳の道を淡く照らしていた。


 エリアスは寝台へ横になり、ゆっくりと目を閉じた。


 明日も、きっと忙しくなるだろう。


 けれど、今はそれが楽しみだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。