ラーメン・つけ麺・宮きしめん
「秋雨でだいぶ涼しくなったよ」
時候の挨拶は忘れずに。
「勉強に身が入るわね」
紅は楽しみながら取り組んでいるので、努力という感じではない。
「僕にとっては真っ先に食欲の秋だね」
色欲の秋でなくて良かった。
「暗くなるのが早くなると、お腹の減るのも早まるわ」
そ、そうなのか。
「今年は特に僕の名前を冠した商品がいっぱい出てるよ」
月見姓のキャラクターが誕生したし、月見バーガー人気にあやかっている側面もあるだろう。
「スイーツやらハンバーグでは見掛けるけど、肝心のうどんとそばで見ないわ」
たまごを使って月見と名付けた料理の元祖は、江戸時代後期のそばだと言われている。
「共食いみたいだけど、僕はあれに目が無くて」
分かるぞ、年往。
「たまごが高騰して躊躇しちゃうかも知れないけど、出来れば入れたいわ」
チキンラーメンにも必ず投入する紅。
「スガキヤラーメンも必ずたまご入りにするよ!」
特製ラーメン率の高い年往。
「わたし、家で急に食べたくなった時のために、スガキヤのカップ麺も常備してるの」
ラーメン好きとスタイルは関係ない?
「それいいね! 個人的には宮きしめんもあるといいんだけど」
お歳暮でもらうとありがたい宮きしめん。昨今、立ち食い店舗が取り上げられがちたが、宮きしめんの店舗で座って食べるのもこれまた格別の味だ。
「残念ながら宮きしめんのカップ麺は無いのよ」
紅が持っていないという意味ではなく、商品として存在しないという意味である。
「詳しいね、紅さん」
紅は麺食いだ(何回でも出て来ます)。
「ほんと言うと極薄のきしめんが好みなんだけど、なかなか出逢えないのよね」
自分でも作ったことがあるが、あの食感が出せない。麺は麺屋である。
「僕も食べてみたいなあ」
「スガキヤならあげるわ」
困らないぐらいストックがある。
「ありがとう紅さん!」
ポットを沸かす年往。
「カップ麺を作るとき、僕は砂時計を使うんだよ」
本当に3分間か、チェック済みである。安すぎる商品は最初から不正確であったり、すぐ狂ってくる(誰になんと言われようと、この漢字を使う)。
「そういうの、すごくいいと思うわ」
紅に褒められると、年往は単純に嬉しい。
「だけどね、残念ながらスガキヤは5分なのよ」
もちろん、5分計もあれば、60分計もある。




