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VRMMOで憧れてた鍛冶職を取ったけど思ってたんと違う....  作者: ヤミラミ


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中層エリアボスとの戦闘

「グオォォォォンッ!!」


ダウンから復帰したグラビドスが狂暴な咆哮を上げ、背中の結晶樹を一斉に発光させた。

激しい振動と共に、ホールのあちこちの床から太い石化の根が突き出し、俺たちの退路を塞ぐように迫ってくる。


「全体範囲の設置技か! だが遅ぇんだよ!」


コウタが槍の突撃スキルで足元の根を破砕し、一瞬で距離を詰める。


「ヘイトはもらった! レイ、頭だ! 一撃で沈めろ!」


「任せろ!」


コウタの鋭い刺突がボスの目の前で閃光を散らし、グラビドスの意識を完全に惹きつける。

俺はその隙に、ボスの頭上へと高く跳躍していた。高高度からの落下速度と、重力同調による膨大な質量。すべてのエネルギーを刀身一点へと収束させる。


「これで……終わりだぁぁッ!!」


上段からの直撃。


ズドォォォォンッ!!


ボスの頭部が石畳に叩きつけられ、衝撃波で広場の空気全体が大きく揺れ動いた。


『固有効果:過剰打撃』の発動――衝撃が一気に爆発し、グラビドスの巨大な肉体が限界を迎えて内側から破砕していく。


『グガ……オ……ッ』


最後の弱々しい咆哮を残し、エリアボスは眩い光の粒子となって豪快に砕け散った。


【エリアボス:古樹の守護獣・グラビドス を撃破しました】

【大量の経験値を獲得しました】

【Levelが 32 に上がりました】


視界に踊るレベルアップの光。

同時に、ギャラリーとして見守っていた周囲のプレイヤーたちから、一斉に大きな歓声と拍手が沸き起こった。


「うおぉぉ! たった二人で中層ボス倒しやがった!」

「あの大剣使いと槍使い、動きが無駄なさすぎてヤバいだろ!」

「ナイス撃破ー!!」


「ふぅ……なんとか倒しきれたな」


俺は大剣を背中の鞘へと収め、額の汗を拭った。


「ハハッ! レベル32か! 俺も42に上がったぞ! ギャラリーの盛り上がりも最高だったし、マジでスカッとしたな!」


コウタが槍をクルリと回して背中に担ぎ、満足そうに笑う。

その時、ボスの消滅した中央の空間に、黄金色に輝くドロップ宝箱と、下層へと続く螺旋階段が姿を現した。


「よし、お楽しみのドロップチェックだ」


俺たちが宝箱を開けると、中から二つの光り輝くアイテムとスキルスクロールが出現した。


【入手アイテム:古樹の守護指輪】

【入手スキルスクロール:『瞬影跳躍』】


浮かび上がった獲得ウィンドウを閉じる。性能の確認はダンジョンを脱出したときのお楽しみだ。

広場の熱気が冷めやらぬ中、周囲のプレイヤーたちが歓声を上げながら俺たちの元へと次々に駆け寄ってきた。


「おいおいマジかよ! あの『グラビドス』の巨体を大剣の一撃で沈めちまうなんてな!」

「あんな少人数で完封するなんてすげぇ!」

「ナイスバウト! 最高のプレイ見せてもらったわ!」


口々に称賛を贈ってくれるプレイヤーたち。見知らぬ攻略組や野良のパーティとハイタッチを交わし、健闘を称え合う。


「へへっ、サンキューな! みんなの応援のおかげで気合入ったぜ!」


コウタが槍を肩に担ぎ直し、ギャラリーに手を振ったり応えたりしながら、楽しそうに笑う。

下層へと続く階段を見つめ、俺たちの胸には確固たる自信が満ち溢れていた。


「このまま下層も突き進んで、さらに強くなるぞ!」


「おう! この勢いでガンガン進もうぜ!」


周囲のお祭りのような熱気を背に受けながら、俺とコウタはさらなる高みを目指し、より苛烈なモンスターが蠢くダンジョンの下層へと、迷いなく足を踏み入れた。

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