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1.二つに割れた教室
「――いつまでも、過去の栄光にしがみついているのは見苦しいわ、エレノア様」
放課後のAクラス教室。張り詰めた空気の真ん中で、緑髪の令嬢・セリアが冷酷な笑みを浮かべていた。
彼女の背後には、クラスの約半数の令嬢たちが、エレノアを拒絶するように腕を組んで並んでいる。
公開演習での失態の後、エレノアはクロトから注ぎ込まれた魔力の残滓によって一時的に大魔法を放ち、自身の地位を強引に証明してみせた。しかし、一度生じた権力の亀裂は戻らない。それどころか、あの日エレノアの近くにいたことで一時的に魔力が枯渇したセリアは、その後、体内で魔力が異常に活性化し、以前よりも強力な力を手に入れていた。それを盾に、セリアは今や公然とエレノアと対等な「新女帝」として派閥を形成し始めていた。
「私の『炎弾』が原因不明の不発に終わったあの日から、この学院の魔力バランスはおかしくなっているわ。エレノア様、貴女が何か隠しているのではないかしら?」
セリアはそう言って、自らの指先に鋭く、力強い風属性の魔法陣を展開してみせた。
「寝言は、自分のベッドの中で言いなさい、セリア」
対するエレノアも、傲慢に黄金の髪をなびかせ、特注の魔導杖を床にコツンと打ち鳴らした。彼女の背後にも、未だに公爵家の威光を信じる半数の令嬢たちが陣取っている。
教室は完全に、「新女帝セリア派」と「復活した女王エレノア派」の二つの派閥に真っ二つに叩き割られていた。
「フン、どこまでその余裕が持つかしら。行きましょう、皆様」
セリアが冷笑を浮かべて教室を去ると、エレノアの派閥の令嬢たちも「エレノア様、お気になさらずに」と言い残し、それぞれの家路についた。
静まり返った教室で一人残された瞬間、エレノアは壁に手を突き、激しく息を乱した。
(ハァ……ハァ、ハァ……っ! 違う……、私の魔力が完全に元に戻ったんじゃない……。あの時、地下室でクロトに注ぎ込まれた『あの熱いの』が、もうお腹の奥で空っぽになりかけているのよ……!)
セリアの猛追と、いつ魔力が切れて無能に戻るか分からない底なしの恐怖。
限界を迎えたエレノアの肉体と精神が激しく求めたのは、プライドを捨てて跪くべき、あの地下室の少年だった。
2.深夜の秘密契約
その日の深夜、薄暗い地下の奴隷雑用係室。
「ん、むぅ……ッ! ぬ、ぅ……!」
扉が閉め切られた瞬間、エレノアは狂ったようにクロトの髪を掴み、その濡れた唇を、彼の唇へと力任せに押し付けていた。
ブラウスの襟元は大きく肌蹴け、夕闇の中に生々しい白い胸の膨らみが露わになっている。エレノアの舌は躊躇なくクロトの歯列をこじ開けて侵入し、ヌルリとした熱い肉の質量で、クロトの口内を隅々まで蹂躙し始めた。
「んはっ……ふ、ぐぅ、ぅん……っ、れろ、ちゅ、ぅ……」
本能のままにクロトの舌を自分の舌で巻き込み、吸い上げ、激しく貪り尽くしていく。
絡み合うたびに、ジュブ、クチュ、ジュブチュ……と、卑猥で甘い水音が、狭い地下室に絶え間なく響き渡る。
鼻腔を突き抜けるのは、エレノアの甘い唾液の匂いと、彼女の身体から発せられる強烈な雌の芳香。吸い尽くされそうなほどの吸引に、クロトの頭の芯はジーンと痺れ、意識が遠のきそうになる。
「ひゃうっ……っ!?」
クロトのズボンの内側は、年頃の男子としての本能的な興奮によって、すでに痛いほどに猛り狂い、大きく自己主張していた。エレノアはその強張りに、自らの太ももを何度も激しく擦り付け、身悶えしながら声を上げる。
「ん、むぅ……ちゅ、ぷはっ……ハァ、ハァ……っ!」
ようやく唇が離れたとき、二人の間には銀色の唾液の糸が、いやらしく長く伸びて切れた。
「あ、は、あ……最高よ、クロト……。クラスの連中やセリアの前では、私は完璧な女王でいてあげる……。でも、裏では貴方の、貴方だけのメスよ……っ。明日も、必ずここに来るから……っ」
最高峰の美少女からの狂気的なアプローチに、頭を真っ白にして翻弄され、ただ涙目で息を呑むことしかできない童貞の少年。その首筋に熱い吐息を吹きかけ、エレノアは自らの歪んだ依存を深めていった。
3.独占欲の代償
翌日の昼休み、中庭の片隅でバケツと雑巾を持ち、いつも通り地味に雑用をこなしていたクロトの前に、不快な影が立ち塞がった。
「――相変わらず薄汚い顔ね、ゴミ虫」
セリアだった。数人の取り巻きを従え、クロトを蔑むように見下している。
「エレノア様が最近、この薄汚い奴隷をずいぶんと気に入っているみたいじゃない。あのお高くとまった元女王様への当てつけに、まずはこのゴミ虫から、相応の『お仕置き』をしてあげないとね」
セリアが指先を向けると、鋭い風の刃――『風裂』が形成され、クロトの頬をかすめて背後の壁を削った。
「ひっ……!」とクロトが怯えると、セリアたちは楽しげに嘲笑う。クロトは自分の【絶対特異点】がいつ暴れ出すか分からず、その恐怖に冷や汗を流して縮こまるしかなかった。
「そこまでにしなさい、セリア」
その時、威風堂々とした声とともに、黄金の髪をなびかせたエレノアが割って入った。彼女はクロトの前に立ちはだかり、セリアを冷徹に睨みつける。
「エレノア様? ただの雑用係を庇うなんて、奇特なことですわね」
セリアの挑発に、エレノアは傲慢に顎を上げた。
「勘違いしないで。このゴミ虫は、私の所有物よ。私の靴を磨き、私の雑用をこなす、私だけの奴隷。ヴァイスハイト公爵家のものに、貴女のような泥泥の分際で気安く触ろうなんて、身の程を知りなさい」
表向きは「自分の奴隷を守る主」としての傲慢な言葉。しかし、その本心は、夜な夜な自分を極上の快感で満たしてくれる唯一の少年を、他の女に触れさせたくないという猛烈な独占欲の表れだった。
「ふん……。そこまで言うなら、どちらが本物の『女帝』か、ここで白黒つけようじゃないの!」
セリアが激昂し、二人の間で一触即発の魔法決戦が勃発した。
4.女王の陥落
「いけっ! 『極大焔華』――!」
「破れ去りなさい! 『暴風大鎌』――!」
中庭の空間が、赤と緑の魔力の激突によって激しく爆ぜた。
エレノアはクロトから逆流された魔力の残滓を全開にして戦ったが、それは「借り物の力」に過ぎなかった。時間が経つにつれて体内のエネルギーは底を突き始め、魔法の威力は目に見えて衰えていく。逆に、力を増大させていたセリアの猛攻がエレノアを圧倒していく。
ドズゥゥン!!
「きゃあぁぁぁぁっっ!?」
激しい衝撃波とともに、エレノアの魔力障壁が粉々に砕け散った。
エレノアは地面を激しく転がり、国宝級の魔導杖が手から離れてカランと虚しく転がる。高級な魔導ローブはボロボロに裂け、彼女は土に汚れながら、セリアの足元に力なくへたり込んだ。
「あはてはは! ざまあないわね、エレノア! 復活したなんてただのハッタリだったじゃない! 本物の無能は、大人しく私に踏みにじられていればいいのよ!」
セリアの高笑いが響き渡る中、エレノアは屈辱に震えながら、群衆の陰から心配そうに見つめるクロトを一瞬だけ見つめ、すぐに絶望に目を伏せた。
『速報! 元・絶対女王エレノア、新女帝セリアに完全敗北!』
『ヴァイスハイトの天才神話、完全に崩壊!』
その日の夕方には、この決戦の結果は学院中の大ニュースとして駆け巡った。
廊下を行き交う生徒たちは誰もがエレノアを嘲笑い、彼女の派閥にいた令嬢たちも一斉にセリア派へと寝返っていった。エレノアは再び、完全に孤立した「偽りの女王」へと叩き落とされたのだ。
5.夜の奴隷雑用係室、淫らなる奉仕
夜。地上からの嘲笑が一切届かない、地下の暗闇。
バタン……と、弱々しく扉が開き、エレノアが滑り込んできた。
彼女の身体は、昼間の敗北による絶望とプレッシャー、そして魔力の完全な枯渇によって、ガタガタと激しく震えていた。
「クロト……クロト、クロト……っ!」
エレノアは部屋に入るなり、泣きながらクロトの身体に縋り付いた。
昼間、セリアの前であれほど気高く振る舞っていた反動か、彼女の瞳は完全に涙で濡れ、理性のタガが完全に外れていた。
「お腹の奥が、苦しいの……。負けちゃった……みんな私を笑うの……! もう私には、貴方のこれしかないのよ……っ!」
エレノアは狂ったように衣服を脱ぎ捨て、下着すら身につけない正真正銘の全裸となって、薄暗いランプの下にその極上の肉体を晒した。豊満な胸、くびれた腰、美しく滑らかな太もも。国一番の美少女の完全な裸体が、手の届く距離にある。
「うおっ……っ!? エ、エレノア様、流石にそれは――っ!」
純粋な童貞のクロトは、目の前のあまりにも過激な光景に心臓が爆発しそうになり、顔を真っ赤にして飛び退こうとした。年頃の男子としての本能が暴走し、ズボンの内側はすでに痛いほどにカチカチに猛り狂っている。
しかし、エレノアは逃げるクロトを許さなかった。彼女は床に膝をつき、四つん這いのまま少年の足元へと走ると、彼のズボンの紐を震える指先で器用に解いた。そして、内側から限界まで張り裂けそうになっていた、クロトの獰猛な「男の象徴」を、遮るものなく目の前に露出させたのだ。
「ひゃ、あ……っ!? な、何をするんですか、エレノア様……っ!」
クロトが羞恥と混乱で変な声を上げる。
だが、エレノアはその最高峰の美貌の顔を少年の股間に近づけ、信じられないほど柔らかく熱い舌先で、クロトのペニスの先端をそっと舐め上げた。
「ふぁっ……!? んあぁっっ!?」
脳を直接電流で貫かれたような、未体験の快感がクロトの全身を駆け抜けた。
それと同時に、二人の身体が接触したことで、クロトの胸の奥の【絶対特異点】が容赦なく発動する。クロト自身にはコントロールできない深淵の力が、エレノアの体内に残る最後の魔力を吸い尽くし、すぐさま何倍もの質量となった濃密な魔力の濁流を、彼女の口内へとドクドクと逆流させ始めた。
「ん、んんぅぅーーッ!!」
魔力の逆流による脳を溶かすような快感を全身に浴びながら、エレノアはさらに深く、クロトの猛り狂う肉棒をその小さな口の中に割り込ませていった。
「んむ、ちゅぶ……、れろ、レロ、ちゅ、ぅ……んぐぅ……っ」
温かくて、信じられないくらい柔らかい肉の壁が、クロトの敏感な先端を包み込む。
エレノアの熱く濡れた口腔が、クロトのペニスを隅々まで包み込み、貪欲に、激しく吸い上げていく。彼女の舌が裏側を執拗になぞり、クチュクチュ、ジュブジュブと、狭い地下室に卑猥極まりない愛撫の水音が響き渡る。
美少女に跪かれ、その口でイチモツを貪られるというシチュエーションはあまりにも刺激が強すぎた。頭の芯がジーンと痺れ、快感の波に溺れそうになりながら、クロトは涙目でエレノアの黄金の髪を掴み、腰をガタガタと震わせるしかなかった。
「ん、ぐ、ふ……ちゅ、ぷはっ……ハァ、ハァ……っ!」
しばらくして口を離したエレノアは、口元を白く濁った唾液で濡らしながら、完全に自我を失った瞳でクロトを見上げた。
「あ、は、あ……最高よ、クロト……。昼間の屈辱なんて、貴方のこれだけで、全部吹き飛んじゃう……っ。私はもう、貴方に跪くことしかできない、可哀想なメスよ……っ」
昼間はセリアに敗北し、学院中の笑いものになったプライド高き公爵令嬢。
だが夜になれば、無自覚な童貞雑用係の足元で、その男根を貪り食う快感の奴隷。
二人の歪んだ秘密の絶対主従関係は、周囲の権力闘争の裏側で、さらに淫らに、引き返せない深淵へと堕ちていくのだった――。




