07 師団結成(1)
生徒会副会長こと、影踏優楽が家に侵入してきたことを最初の授業をサボり、治復に相談した。
「へぇ〜蝶子ちゃん目つけられちゃったんだね〜。すごいじゃない。」
「別に嬉しくねぇよ。」
「嬉しくないの?」
「それでちーちゃんにお願いしたいことがあるんだ。」
そういうとカバンから一枚の紙を取り出した。その紙は昨日優楽が蝶子に渡した師団結成の申請書だった。
「ちーちゃん、あたし生徒会を潰したいんだ。でも1人では多分勝てない。だから師団を作りたい。その顧問になってくれねぇか?」
それを聞くと治復は考える人と同じポーズをとり目を細める。
「うーん、私が顧問ね〜。蝶子ちゃん実はね私、今までに何度も顧問をしてほしいって頼まれてきたのよ。そして、その都度断ってきたの…だからごめんね。私は顧問にならないわ。」
考えた結果、治復は蝶子の頼みを断った。
養護教諭を担当しているため生徒全員に平等に接する為仕方がなかった。
「そこをなんとか、頼む!!この通り!!」
しかし、蝶子は引き下がらない。昔から下げてこなかった頭を下げた。
その行為を見て治復は驚いた。
「あ、頭をあげて蝶子ちゃん!」
蝶子は頭を上げない。
「頼む!頼れるのはちーちゃんだけなんだ!!ちーちゃんはあたしに初めて優しくしてくれた先生なんだ!!高校生活の3年間あたしは1人でいようとしていた。誰もあたしに興味を持ってくれなかった。」
蝶子の目に涙が溜まり始めた。
「でも、あたしが怪我をしたら、ちーちゃんは優しくあたしに触れてくれた。気絶してたからわからないけど。傷の治りを見たらわかる。」
涙が溢れた。一度流れた涙は決壊したダムと同じで一瞬で止まることはなく溢れ続け、床に座り込んだ。
「暖かかったんだよ。」
その光景を見て治復は考えを改めた。
「そうか、ごめんね蝶子ちゃん…わかったわ。」
治復は明日から立ち上がり蝶子の前まできて、蝶子の涙を拭いた。
「蝶子ちゃん…あなたの師団に入ってあげるわ。」
「ほ、ほんとうか?」
顔をあげると治復が人差し指をたてた。
「しかし、条件付きだけどね。一つ目は1週間以内に師団の結成メンバーを最低3人見つけること。これは、あまり私に依存しすぎないようにする為。」
続けて中指をたてる。
「二つ目、1週間後の放課後体育館で私と決闘して勝利を勝ち取ること。この二つの条件を達成することができたのなら、私があなたの始める師団の顧問になってあげるわ。」
「ほ、本当か!よーし、そうと決まれば人を集めてやる。ありがとうちーちゃん!!」
笑顔になった蝶子を見て治復は微笑んだ。
「そうと決まりゃまずは…」
ベッドのある方をみると一つだけカーテンで中が見えなくなっているベッドがあった。
蝶子はカーテンを開けた。
「おはようせーんぱい。傷はもう大丈夫か?」
中で桜が寝転がっていた。
「はい!おかげさまで。さっきまで泣いていたのに元気ですね。」
「ゲッ!聞いてたのかよ。」
どうやらさっきの話を聞いてたらしい。
「友達を3人集めるのですよね?私でよければ入りますよ。」
「友達?別に適当な人でいいんだよ。」
「へぇー私たちは友達じゃないと。私はもう友達だと思ってたのに…」
「と、友達になってくれるのか。」
「いやならいいです。」
蝶子は慌てて口を開いた。
「いやいや、しょうがないからあんたの友達になってやる!」
「ふふ、素直じゃないですね。」
お互いに笑い合った。
(初めての友達…友達は絶対にあたしが守ってやる。)
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蝶子は初めての友達&師団メンバーを1人見つけた!




