06 生徒会副会長
「ママ帰ってきたの!?」
海外に出張しにいっている母親がいると期待しリビングにはいる。
しかし、いたのは母親ではなかった。
「こんばんわ、愛染蝶子さん」
「…誰だ、テメェ。」
いたのはロン毛で微笑んでいる女性が1人椅子に座っていた。
(ママじゃなかった…)
母親ではないことに少し悲しくなるも目の前で起きている状況にむきあった。
「勝手に人の家に上がり込んで何してやがる。」
「あぁ、あなたは私のことを知らないのですね。」
女性は立ち上がり蝶子の前にたった。
「初めまして、生徒会副会長をしています。影踏優楽といいます。あ、これが名刺です。」
すっと制服の裏から一枚の名刺を差し出した。
蝶子は名刺を受け取る素振りを見せながら殴りかかった。
能力を授かり強くなった蝶子のパンチが優楽の前でとまった。
「なっ!?」
(体が動かないだと!?)
「さすが、私の祝辞も聞かずに体育館から退場した不良生徒、喧嘩っ早いですね。しかし、早いですね。私の目でも追えるかどうか…」
「あたしに何をしたっ!!」
「あなたならわかるでしょう。私も能力者です。」
自分のことを能力者だといい始めた。その発言に目を見開いた。
(この動けなくするのが能力?なら何が条件だ…,)
「私の能力は【影】といいまして。これはその応用の
【影踏】です。影踏は相手の影を踏んでいるとその人は動けなというもの。私の足元を見てください。あなたの頭の影を私が踏んでいます。」
足元をみると確かに蝶子の影は踏まれていた。
「どかせよ。」
「ふふふ、無理です。こうしないとあなたは私の話をきかないでしょ?」
笑顔で返答し、そのまま話を続ける。
「今日はあなたに渡したいものがあって家まで来ました。」
そういうと一枚の紙を蝶子の前に出した。
「師団申請書?」
聞き慣れない言葉に頭にハテナを浮かべた。
「はい!師団とは我々生徒会を倒すためのチームのことで、見事現生徒会メンバー全員を倒せた師団の代表者が生徒会メンバーになることができるのです。この学園の頂点を目指しているあなたにピッタリじゃないですか?」
頂点その言葉を聞きピクリと反応する。
(学校の頂点…確かにあたしの目指しているものだ。だが…)
「なんで入学したてのあたしにそれを持ってきた。」
「貴方が選ばれし物だからと、生徒会長がおっしゃっていましたよ。」
また、微笑む。
「へ〜…生徒会長様があたしの力を認めたと…ハハハ」
蝶子が笑った、次の瞬間…部屋に鈍い音が響いた。
「な、なに!?影踏を突破したの!!」
優楽が仰向けで倒れていた。
「生徒会の実力はこんなもんか。」
「ど、どうして!!私の能力が解かれたの!!ありえない、こんなことありえない。」
「あたしはこの一回以外力を使ってない。」
優楽は驚愕した。最初の一撃が能力なしであの威力だったのだ。
「これはこれは…想像以上ですね。」
起きあがろうとする優楽に蝶子がまたがり拘束した。
「何しているのです!どきなさい!」
怒鳴る優楽に対し蝶子は鼻で笑った。
生徒会メンバーを1人脱落させる絶好のチャンスを逃すまいと、能力を使い動きを封じる。
「あんたは学校のことについていろいろ知ってそうだからな、全部聞き出したら話してやる。」
「やれやれ、ここまで見たいですね。」
ドロッ
蝶子は後ろに飛び跳ね距離をとった。
「蝶子さんこれは【影分身】です。力は本来の10分の1程度…あなたはまだ強くなれる。高みで待っていますよ。」
そう言い残し優楽は姿を消した。一枚の紙を残して。
1人になった部屋。
蝶子は優楽の残した紙を拾い上げる。
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師団メンバーは必ず顧問1人とリーダー、副リーダーの合計3人以上で結成しなければなりません。お友達と一緒に頑張ってくださいね。
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「友達ねぇ…」
紙をクシャクシャに丸めゴミ箱に捨てると、蝶子は自室に戻り眠りについた。




