04 裏山で力を求めて
ー校門前ー
「お待たせしました。」
「待ってねーよ。」
2人は保健室で別れた後すぐに準備して合流した。
「んじゃ、よろしく頼むぜせーんぱい。」
「はい、任されました。それではついてきてくださいね。はぐれたら多分神社には辿り着けなくなると思うので。」
「うげっそういう感じかよ。」
蝶子は口をこぼすと桜が睨んできて。
「そうですね。簡単なところにあったらみんなが能力を使って学園がめちゃくちゃになっちゃいますからね。」
「そういうものなのか。」
理由を聞いて納得して再び歩き始めた。
少し学園内を歩くと鉄格子の柵越しに山が見える場所に到着した。
山からは奇妙な雰囲気が感じる気がした。
(なんだ…この圧は、)
「この先が裏山です。準備はいいですか?」
「あ、あぁどんとこいよ!」
「それでは開けますよ。」
桜が扉を押すとギィーという金属音を立てながら扉が開いた。
そして、その扉を潜り中に入っていくのを見て蝶子も後に続いた。
最初は何にもなかった。
ただの整備された道を歩いているだけだった。
「黒い霧初めてみた。」
「あぁこの霧はこの山特有ののものだそうですよ。今わかっているのは弱い人がこの霧を吸い込むと気絶してしまうことだけ。」
「ヘぇーなら先輩もそこそこ強いってことか。」
適当な話をしていると突然桜は歩くのを止めた。
「どうしたんだ先輩…急に止まって。」
心配になり声をかけると桜が看板を指を指した。
「あの看板がどうしたんだ。」
「神社にいくためにはただ道を歩いてるだけでは辿り着けません。本来ならいくつかの分岐点を辿る必要があるのですがこの看板を一回下に差し込んでみてください。」
「こうか?」
ガコン!
どこかでスイッチが押された音がなった。
「これでこの看板の左に真っ直ぐ進めば全行程を無視して神社までいけます。」
その説明を聞いて蝶子は目を丸くした。
「スゲェー!!」
「あとは野生のどうぶつに気をつければ…」
桜の言葉が止まる。
「急に黙ってどうしたん、だ….」
神社のある方向をみるとそこには3m越えのクマがこちらをみていた。
(で、でけぇ…どうする勝てるのか?)
グォー!
考えているうちに熊が蝶子たちに向かって急に突進を始めた。
「しまった…」
驚いたことにより判断が遅れてしまった。
(あぁ…またあたしは負けるのか…)
諦めて目を瞑り飛ばされるのを覚悟していたがなかなか熊があたらなかった。
恐る恐る目を開けてみると目の前から消えていた。
周りを見回してみてもどこにもいない。
「先輩大丈夫か?先ぱ、い…」
桜に声をかけても返事が返ってこない。
後ろを振り返るとそこには熊と赤い塊が転がっていた。
「せんぱい!!」
顔から血の気が引いたのがわかった。
全身が震えている。
朝の喧嘩の時に感じた絶望感よりもさらに強い絶望。
(まただ力がないからあたしに優しくしてくれた人を助けられない…、あたしに力が、力があればこうならずに済んだのに。)
【力が欲しいの?】




