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14 裏山の神社に(2)

「あはははは!!逃がさないよ!!【風:突風】」

とても強い風が2人を目掛けて吹いてきた。

「くっ!先輩、おれの後ろに隠れてください!!」

「熊井さんありがとうございます!」

深夜は姿勢を低くしてなんとか耐える。

「まだまだ!【烈風剣】【追い風】」

女性の手に風が纏った。ビュンビュンと音を立てながら深夜を目掛けて走ってきた。

(近距離もいけるかよ、しかもはやい!?)

そう思っている間に目の前まで来ていた。それに驚き反応が遅れた深夜は手を前でクロスして一か八か防ごうとした。

「【操り人形】」

間一髪で桜が深夜を後ろに下げた。そのおかげで制服が少し破れるだけで済んだ。

「わりぃ、助かった。」

「あまり無茶はしないでください。あなたは1人じゃないんですから。」

「めんどくさいのはおめぇか!!」

今度は桜を目掛けて切りかかってきた。が今度は深夜が桜を抱きかかえて避けた。

「すまん…かってに」「いえ助かりました。」

桜を降ろす。

(このままじゃ勝てねぇ…)

深夜は考えるどうやったら能力なしで狂った女性をたおせるのかを。そしてー

「逃げてくれ、あいつは俺1人でやる。

「なにいっているのですかそんなの無理ですよ!あなたは能力使えないじゃないですか!」

「俺は頼まれたんだよリーダーに…あんたを怪我させねぇようにてな。大丈夫だ、なんとかなるぜぇ。」

桜は口を塞ぐ、なにを言ってもダメなんだと悟ったからだ。

「わかりました。ですが援護はさせてください。」

「…あぁ頼んだ。」

「おらぁ【突風】!!」

女性が能力を使い2人は動き出した。

深夜は相手に一撃を入れるために前にはしり、それを支えるように桜は後退する。

「私にはこの風の剣があることをお忘れで?」

「熊井さん右へ避けて!」「おうよ!」

剣を振り下ろしてくるのをみた桜は深夜に指示を出す。すると2人の息があったのかとても身軽に回避することができた。

このまま隙ができるまで繰り返した。

「ちょこまかと虫のように動く!でも虫は叩き潰せばいいのです。【烈風双剣】」

「なん…だと!?」(まずい)

今まで片手だった女性の剣は一本から二本に変わった。

「熊井さん!!」

(ああ、斬られたのか…おれは、やべぇ意識が…)

ザシュンと音がなり辺りが風の音以外聞こえなくなり深夜はその場で膝をつく。

それに追い討ちをかけるように女性は剣を振り下ろした。

「はは、さよならだ!!」

ガランガラン!

死の間際、風の音しか聞こえない耳に本坪鈴の音が鳴り響いた。

ーーーーー

真っ白な空間すこし霧がかかっているが少し暖かい。

(ここは天国か?)

膝をついている状態から立ち上がり辺りを見渡してみた。

(あれは?)

一つの影を見つけた。

その影はゆっくりと近づいてきている気がした。

(誰だ!…あぁ?声がでねぇ!?)

「声を出さなくとも私には貴方の声は聞こえます。」

(そ、そうなのか。あんたは誰だ?)

深夜は問いかける。

「私はこの神社に住んでいる神です。」

(神様ってあの学園の人に力を配っている奴か。ならちょうどいい俺にも力を寄越せ!!)

神と名乗る人影は少し無言になったのち手から白い光の玉を出し深夜に向かい投げた。

「いいですよ。与えましょう。これを」

(これは?)

深夜の問いを無視して儀式が始まった。

「汝、力を手に入れなにを望む。」

(あの、これはなんだ?)

「汝、力を手に入れなにを望む。」

何度問いかけても同じ言葉を繰り返す。

(何か言えばいいのか?)

「汝、力を手に入れなにを望む。」コクリ

(そうか、力を持ったらか…俺は自分に優しくしてくれる人を守りたい。)

子分に裏切られたばっかで心が弱っていたなか優しく接してきた桜や蝶子のことを思った。

「だから、そのための力を寄越せ!!」

(声が出た!!)

「承知した。」

持っていた玉が光初め体内にめり込んだ。

「これで儀式は終了です。」

どうやら儀式が終わったらしく、神の声が元に戻った。

「早く神社にもどせ!」

「焦らずとも戻します。私も自分の家が壊されるのはいやですので…」

そのセリフを最後に意識が遠のいて行った。

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