10 制圧、そして…
砂埃がたつ。
間一髪で男の攻撃を避けたが砂埃を吸い込んでしまい咳き込んだ。
「ケホッケホッ」
(くそスカートが破れた。)
「俺の一撃を避けたか。なかなかやるなぁ。」
男の見た目は両手が鎌のようになっており緑色の鎧のようなものを纏っていた。
「だが次は避けれるかな?」
今度は両手をクロスのようにして一気に距離を詰めてきた。
(流石にこれはダメだな…)スッ…
男の後ろに回り込み勢いをつけ回し蹴りで蹴り飛ばそうとした。
だが簡単には行かなかった。蝶子の蹴りは鎧によって勢いが殺された。
男はすぐに振り返り蝶子に斬りかかる。
それを蹴りで弾いた。
(少し解放させてこれだけしか無理なのか…)
「どうした?全力でくるんだろ俺を楽しませろ。」
(一か八かやってみるか…)
蝶子は目を瞑り深呼吸を始めた。
「おいおい寝るなよ!!」
男がまた切り掛かってきた。
当たるギリギリで蝶子が口を開いた。
「【むそう】」
男は後ろに飛び下がった。
「グエェ!?」
ミシミシッと音を立てながら腹を殴られていた。
「ハズレ⭐︎」
蝶子はニコッと笑った。
「ひきょうだろ!」
男に近づきながら言う
「お前の相手をしているのは善人じゃねぇ、もし善人だと思ったら勘違いもいいところだぜ。」
草を踏む音、土を踏む音、少しずつゆっくりとうつ伏せに倒れた男に絶望を与えるように歩いた。
「お前には聞きたいことがある。生徒会についてな、だから再起不能にはしない。」
拳を握り振りかぶる。黒い霧がわずかに溢れる。
「や、やめ…」
男の静止を無視して腕を下ろした。
しかし男の顔面の目の前で止まってしまった。
「あ、え、たす、助かった…?」
外装が砕け散った男は涙目で震えていた。
(こいつの力じゃねぇか、ならやっぱり…)
蝶子はこの感覚身に覚えがあった。
「たっく、またお前か…隠れてねぇで出てこい、優楽!!」
物陰から人影が現れた。
「こんにちは蝶子さん、私達生徒会の部下がお世話になりました。」
優しく微笑ながら近づいてくる。
(昨日みたいに力を使えば….あれ?振り解けねぇ!?)
「やはり危険ですね。分身体ならまた負けていたのかもしれないですね。」
「へぇなら今のお前をぶっ飛ばせば生徒会は一気に弱体化するのか…」
「あなたが動ければですがね。」
挑発されたが動くことが出来ず手も足も出なかった。
そんな中離れていた2人が戻ってきた。
「蝶子さん!大丈夫ですか…って優楽さん!?」
「何やってんだお前?さっさとそいつにとどめを…オメェ昨日の!!」
熊井と桜は優楽に気づいた。
「桜さんさっきぶりですね。なぜあなたがここにいるのですか?それにそちらの男性は昨日あなたに絡んできた輩ではありませんか。」
「私は…」と桜が声を出した瞬間熊井が声を荒げ優楽に向かって飛び出した。
「お前ら生徒会はぜってぇゆるさねぇ!!」
「力を持たぬ者に興味はありません。せっかく見逃してあげたと言うのに…お馬鹿な人【影踏】」
「なんだこれ!?うごけねぇ!!」
蝶子と同じように影踏で熊井の動きを止める。
「私は桜さんと話しているので。それで桜さんなぜあなたがここに?あなたは争いごとが嫌いなはずでしょ?」
「確かに私は争いが嫌いです。でも友達のためならば師団のメンバーになります。昨日は助けてくれてありがとう。ですがこれからは敵同士です。【蜘蛛:操り人形】」
桜が指を軽くうごかす、すると影踏によっめ固まっていた蝶子が優楽に向かって突進し始めた。
「なんで!桜さんの能力は糸のはず…。」
「そう普通なら能力は1つしかもたない。でも私は能力を複数個持っています。ですが両方戦闘では使えません。ですが、力が強い人はとても相性がいい。蝶子さん能力を使ってください!」
「ああ、ありがとな桜!過剰な力」
「これは避けきれ…」




