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最狂の《傀儡師》は心がない  作者: ノロヰネコ
七つの大罪・暴食
3/4

事件②

ダンジョンの中で、激しい戦闘の音が響いていた。

「俺らも中々強くなったな」

「もう!ランスくんったらそんな事言ってたらすぐにやられるよ!?」

「まぁまぁ2人とも…一旦落ち着いて……」

「たしかにな。こいつの言う通りだ」

「おいおいお前らまで………って誰だあんた!?」

おや。気づかれたか。

当たり前か。

「君は……確か昨日の……」

「あぁ。俺はバイオ・ドールと言う」

「なんで……ここにいるのかな?このダンジョンは僕らが受けたんだけど……」

「着いてきた。お前らの仲間になりたくてな」

「そう…?それならそう言ってくれたいいけど…」

「おい待てよフォビア」

フォビア?このリーダーの名前だろうか。

「こいつ、見るからに怪しいぜ」

「ランスくん!だから人を見かけで…」

「うるせぇ!それに、その顔もなんかムカつく。んだよその…冷たい目は!?」

「………別に。軽蔑してる訳では無いぞ」

「嘘だろ絶対!」

「本当だ。もし軽蔑してるのなら、お前らに近づかないからな」

「あぁそれはどうも。で?俺らのパーティに入りたいとか言ってるが……そうには見えねぇな」

勘づかれたか。こういうのは1番騙されやすいと思ったんだがな。

2人は止めたそうにしてるが、一理あるのかきいてるかんじだ。

「俺は人を見ただけでどんな奴かわかる。戦士の感、てやつかもな。こいつらは良い奴らだ。だけど、お前からは()()()()()()()()

………まさか、ここまで気づいてるとはな。

諦めて本当の目的を話すか。

そうしたら、まぁ追い出されるだろうな。それなら、また別の機会にすればいい。

「わかった。ならば離れ……」

「ちょっとランスくん!」

僧侶と思わしき女が戦士の頭を叩いた。

「いってぇな。なにすんだよ!?」

「ここはCランクの任務だよ!?1人にしちゃあぶないよ!」

「そうだね。勝手に着いてきたことは悪いことだけど……でも、この人を置いてはいけない」

そういうと、フォビアはこっちを向いた。

「どうかな?報酬はあげれないけど…この任務が終わるまでは一緒にいてあげる。パーティに入るのはその後でいいかな?」

これは驚いたな。

まさか、得体の知れないものを保護するとはな。

「わかった。ならついて行こうか」

「うん!あ、自己紹介がまだだったね。僕はフォビア。フォビア・レングシ」

リーダーの男がそう言った。

「私はユリ・アーレン。見た通り、僧侶だよ」

僧侶がそう言った。

戦士の奴は頑なに言わなかったが、諦めたのか名乗った。

名前はランス・ライスと言うようだ。

そうして、次々にダンジョンを進めていた。

そして、ボスの所まで着いた。

ボスは、オークジェネラルだ。

みな、威圧に押されそうだったが、堪えていた。

「よし!みんな行くよ!」

フォビアの掛け声と同時に、全員飛び出した。

数十分の死闘の後、オークジェネラルを倒した。

「やったぁぁぁ!」

ユリがそう叫んだ。余程嬉しいのだろう。

「これでギルドの資金が集まったね」

「ん?ギルド?」

「あ、言ってなかったね。実はギルドを作るって昔から話していて……」

なるほど。その資金集めで昔から一緒にいたようだ。

資金を聞いたら数千万以上かかるそうだ。

だが、今回の任務で達成したようだ。だからみんな喜んでるんだな。

だが、クリアしたらどうしようもないな。

なら、このまま別の機会にでもとって………。


その時、何かを切る音がした。

「ん?」

ユリの声が消えていた。

ユリの方を見ると、首が飛んでいた。

血飛沫を上げながら、その体は倒れた。

「ほう」

〈〈ユリ!?〉〉

フォビアとランスが同時に叫んだ。

「なんで!?ボスは倒したはず……」

ツメが甘かったか。ボスを倒しきれてなかった。

いや、中途半端に攻撃してたせいで、逆に怒りを買ってしまった。

《暴走状態》と呼ばれるものがある。

それが今のオークジェネラルだろう。

「クソ!やろう!」

「待ってランスく__」

次に、ランスがやられた。上半身を殴り飛ばされた。

「!みん__」

最後に、フォビアも殺られた。

全員、死体は酷いが死に方はまぁ良かっただろう。

燃やされる事もなく、溺れる事もなく、爪を剥がされる事もなく、一撃で死ねたのだから。

さて、と。

このオークを倒すのにゴブリンだけでは事足りないかもな。



「____《発動》」


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