王の願い②
師匠の師匠は目が悪く。
小夜様は足が悪い。
小夜様のお父上は足が悪い小夜様の身を案じ悪霊になられた。
「なぜ除霊師等に出した。」
誰の言葉だっただろう。
小夜様がいては蓮様の将来にも影響がある。
本家の娘は除霊師、つまり私の師匠の師匠に幾らかの金すをわたし引き渡した。
完全に縁は切れず、年に幾度かは帰ってこられる。
帰りには私の師匠が手を引いていた。
きっと山ではおぶっていたのだろう。
師匠もまだ足を悪くする前の話。
私は王を見据える。
私はこの国の勇者にして次期国王となるべき男の蘇生の懸念について王に説明を始める。
勇者を復活させれば世界を群雄割拠する時代へと戻さずに済むかもしれない。
「私は確かにかつて勇者を蘇生させた事がございます。ですがその時はまだ勇者の魂がそこに存在しておりました。魂が死者の国に向かう前に再定着させる。それがその時に行った事です。しかし今回は勇者の死から時間が経ちすぎている。もう魂は死者の世界に旅立った事でしょう。」
勇者の死体は防腐処理をされ保管されている。
魂を再定着させたのち、蘇生の魔法を使えば数日のうちに健康な身体には戻る。
しかし魂が存在しない。
「そうか・・・、だがそちはできるとも言った。それはどのような方法なのだ。」
王は尋ねる、命をもて遊ぶ術。
死者の魂の冥福を祈る。
どんな術師もそれ以上の事は禁忌とされる。
それができる死霊術師は忌み嫌われる。
ましてや勇者は私の師匠の死のきっかけになった人物。私の師匠は死霊術師ではないが悪霊退治を生業としていたが、勇者に断罪されたのち逆恨みした過去助けた者に殺されたのだ。
優しい師匠だった。師匠としては失格かもしれないが甘い人だった。だから殺されても悪霊にならなかった。
私は再び話始めた。
縄で手を繋いでいたユウリと直接手を引いていた小夜様




