ギルド
「次はどこに向かおうかな?」
『カミヤマ』での1件を終え、次の場所に向かっているが、相変わらず適当に歩いているだけ。
それにしても、周辺に魔族は居なかったのに急に襲撃をされたのか…。これは何か裏がありそうな気がする。
そんなこんなで歩き続け、新たな街を見つけた。
海に隣接しているため、港街のようだ。
「お腹も空いてきたし、折角だから海鮮系を食べたいな。」
前世では海鮮なんて滅多に食べることが無かった。
それこそ海は魔族の餌場となっており、近づくことすら出来なかったから。それでも食べれたのは私が国の命を受けて港を取り戻したからだ。
まあその1週間後に魔王に負けたんだけどね。
そうしてその港街の門の前についた。
門番も居るが、あそこまで厳しいものではなさそうである。
「すいません、通していただけますか?」
許可を得るために門番に話しかけたのだが、
「いいぞ。」
一瞬で通らせてもらえた。
ザルすぎない?これ人間に似た魔族とかが来ても通しちゃわない?
そんなことを思ったが、通れるのなら話が早い。
早速街を見て回ることにした。
港街ということもあってか、海鮮系のお店が沢山ある。それこそ前世では名前しか聞いたことがなかった「鮪」なんて物もあった。
この街に住もうかな。
少しして、気になるところを見つけた。
「ギルド?」
大きな建物に付いている看板には「ギルド」とだけ書いてある。
なんだろうと思いつつ、取り敢えず入ってみることにした。
カランカランッ
「ん?」
建物の中には沢山の、武器を持った人達がいた。
そして、奥には受付のようなところがある。
「すいません、ここってどんな場所なんですか?」
情報を集めるために受付の人に質問した。
「ギルドを知らないんですか?えーっとですね、ここはギルドと言って、各地から送られてくる依頼を受注するところです。受注するには冒険者登録をしたときに貰えるカードが必要です。もちろん依頼達成で相応の報酬がもらえます。
また、冒険者の持つカードにそれぞれランクが割り振られていまして、最低がE、最高がSです。ランクが高い程受けられる依頼の量が増え、より難しいものもできるようになります。以上がギルドの説明です。」
「そうなんですか?私も登録したいな。」
「ぜひ!登録するだけなら誰でも出来ますから、やっておいて損は無いですよ!」
「じゃあお願いします。」
「はい。ではまず名前を…。」
そうして冒険者登録を終えたので、少し依頼を見に行こうと思ったけど。
「そこのお嬢ちゃん、可愛いね。俺達と遊びに行かない?」
ナンパ?って言うんだっけ?それに巻き込まれてしまった。
「依頼を見に行きたいので無理です。」
「どうせEランクのやつが受けられる依頼は薬草集めくらいしかないからさ、俺達と遊ぼうよ。」
しぶとい人達だなー。こういう時は切って良かったりしないのかな?
「薬草集めもやり続ければ昇格できるので、あと貴方達のように暇じゃないので。」
「釣れねぇな!大人しく俺達に付いてこい!」
男の人達は力づくで私を連れて行こうとしたが、
「遅いね。」
「なっ!?」
男が手を出してきた瞬間、私は音より速く男達の後ろに移動した。
「貴方達は何ランクなの?」
「お前何者だ…!」
男達は驚いた様子で私のことを見てくる。
一体この人達は、"私を誰だと思っているんだろう。"
「私は刀が大好きな人間だよ。」
それだけ言って私はギルドから出て行った。
それにしても、1人だけ私の動きを目で追えてた人が居たなー。
あの人とはあんまり関わりたくない。
そんなことを思いつつ海鮮を食べに行くのだった。




