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【何それ!?】 非日常コンビニアルバイト体験談  作者: ノアキ光


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23/27

ひとりでに開閉する自動ドア

深夜11時頃のことでした。

店内には冷蔵ケースのブーンという駆動音と、蛍光灯の淡い光だけが満ちていました。

外は街灯がポツンと灯るだけで、人通りも車通りも完全に絶えています。


私はレジの近くで一人、品出しの作業を進めていました。

もう一人は裏の方で掃除をしています。


――ピロリローン


静寂を切り裂いて、澄んだ来店音が響き渡りました。


ハッとして入口へ視線を向けます。

自動ドアがスーッと左右に開き、冷たい夜気が足元を撫でました。

しかし、そこには誰もいません。

アスファルトの駐車場が、ただ暗闇の中に広がっているだけです。


「何かの誤作動か?」


そう自分に言い聞かせ、再び手元の作業に戻ろうとした瞬間、


――ピロリローン


振り返ると、誰もいないはずのドアが再び開き、ゆっくりと閉まっていきます。


ゴクリと生唾を飲み込みます。

虫の一匹すら飛んでいません。

風だって吹いていません。

それなのに、まるで目に見えない「何か」が、店内へ足を踏み入れているかのように、ドアの開閉と来店音が一定の間隔で繰り返されます。


3回目、4回目。


恐怖で背筋が凍りつく思いです。

もし本当に「何か」が入ってきているのだとしたら、今まさにこのレジ前まで歩いてきているのではないか――。


意を決してセンサーの真下へ歩み寄り、恐る恐る見上げると、そこにはセンサーのレンズに張り付いた、虫の存在が……。


「……おどかすなよ」


脱力感とともに胸を撫でおろしたものの、あの静まり返った店内に響く電子音の恐怖だけは、深夜のシフトに入るたび鮮明に思い出すのでした。


ちなみに、ずっと後にも開閉していました。

今度はセンサー部品の劣化でした。

まぎらわしい……。


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