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【何それ!?】 非日常コンビニアルバイト体験談  作者: ノアキ光


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22/27

深夜の明かりに誘われて、税相談開幕

深夜の時間帯のコンビニ。

冷蔵ケースの低い唸り声が、やけに大きく聞こえる時間帯でした。


年配の男性が入ってきて、カウンターに一枚の紙をドンと置きます。


「これ、払わなかったらどうなるの?」


自動車税の督促状でした。

いきなり税金と人生の分かれ道の質問です。


「申し訳ございませんが、こちらではわかりかねますので、発行元へお問い合わせいただけますか」


「でも、ここで払えるんだろ?」


「はい、お支払いは承っております」


「払うほうはわかるのに、払わないほう(督促状)はわからないの?」


妙な角度から攻めてきます。


「私どもでは、お支払いの受付だけですので……」


「じゃあ、君だったらどうする?」


いつの間にか、お客様窓口から人生相談へ異動させられていました。


「私でしたら、まず発行元に問い合わせます」


「この時間じゃ、やってないだろう」


「そうですね。受付時間内にお願いいたします」


「ここは開いてるのになあ」


ええ、開いております。

ただ、開いているのは店であって、あらゆる問題の解決への道ではございません(笑)


もちろん口には出さず、督促状に書かれた問い合わせ先を指さしました。


「詳しいことは、こちらの電話番号でご確認いただくのが確実かと」


男性は紙をじっと見て、今度はレジを指さしました。


「それで調べられないの?」


このレジにそんな権限があったら、私が驚きます。

今のところ私が呼び出せるのは、せいぜい会計画面や各種サービス関連です。

行政関係まではできないんですよね。


「申し訳ございません。こちらでは確認できないんです」


「そうか。払えるから、何でもわかるのかと思ったよ」


男性はようやく納得し、督促状を折りたたみました。


「じゃ、明日電話してみるわ。夜中に悪かったね」


最後のひと言に、こちらも少し肩の力が抜けました。

困って、明かりのついている店に入ってきたのかもしれません。


「いえ、お役に立てず申し訳ございません」


すると男性は、帰りかけて振り返りました。


「ところで、電話するなら何時ごろがいい?」


私はもう一度、そっと督促状の受付時間を指さしました。


その夜、よくわかりました。

コンビニは24時間営業。

でも、全ての分野が営業中では無いのです。


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