第十話 無
霧の谷での戦いの後、レイはクロウと誓った。「どんな混沌が来ても、俺が色を守る」と。クロウは笑って言った。「レイ、お前は一人じゃねえ。いつか、六色の魂が揃うぜ。」
だが、混沌キューブの襲撃でクロウは消滅。レイは祭壇にクロウのステッカーを預け、一人で戦い続けた。心のどこかで、仲間を信じるのが怖かった。
「クロウ…俺、ようやくわかった。お前が言った六色の魂…こいつらだ。」
レイの話に、俺、グッときた。
「レイ、お前、めっちゃカッコいいじゃん。」
ミオが「レイ、超ヒーロー!アタシ、ファンクラブ作る!」とキラキラ。
「キラキラうぜえ!…けど、悪くねえな。」
レイの声、温かかった。悠真がニヤリ。
「じゃ、祭壇行くぞ。六色、揃えるぜ。」
宮殿の最奥、クロウの祭壇前でシャドウキューブと対峙。8×8の巨大キューブは、漆黒のステッカーが光を吸い込み、霧をまとう。声は冷たく、心を凍らせる。
「六色の魂…祭壇を破壊し、色を無に還す。」
「ふざけんな!俺たちの色、仲間との絆だ!」
バトル開始。シャドウの「無色フィールド」は、前より強力。俺の赤いステッカーが薄れ、ミオのラメがガサガサに。
「アタシのキラキラ、ピンチ!」
「…ミオ、泣くな!キラキラで反撃だ!」
レイが「クロウの技、行くぜ!」と渦巻き回転で霧を吹き飛ばす。悠真が叫ぶ。
「キューブ!祭壇の光、使えねえか!?」
祭壇が虹色に光ってる。俺、閃いた。
「六色の魂…祭壇とリンクすりゃ、シャドウをぶっ飛ばせる!」
「オッケー!アタシのキラキラ、祭壇にチャージ!」
ミオがキラキラ回転で祭壇を輝かせ、レイが「新入り!コア狙え!」と援護。俺、クロウのステッカー破片を握り(どうやって?)、全意識をぶっこむ。
「六色、フル回転!祭壇リンク!」
祭壇が爆発的に光り、六色のビームがシャドウを直撃。シャドウが「無…は…永遠…」と悲鳴を上げ、霧が晴れた。
だが、完全には倒せてねえ。シャドウの残滓が祭壇の奥に消え、謎のビジョンが浮かんだ。無色の空間で、巨大なキューブが蠢く。「全ての色を飲み込む者」と呼ばれ、キューブ界の起源に関わるらしい。
「…シャドウキューブ、ただの手先だったってのか?」
レイが呟く。
「クロウも、こいつを知ってたのかもな。」
祭壇は守られた。キューブ界に色が戻り、浮かぶキューブたちが「六色の救世主!」と讃える。ミオが「アタシ、ヒーローアイドル!」とポーズ決め、レイが「キラキラうぜえ」と突っ込む。悠真が俺に言う。
「キューブ、お前、ほんとすげえ。祭壇の光、めっちゃ熱かったぜ。」
「…お前らがいなきゃ、俺、ただのボロボロキューブだろ。」
俺、六色の魂が熱くなるのを感じた。
祭壇から、クロウの声が微かに響く。
「六色の魂…全ての色を揃える者…まだ、旅は続く…」
クロウのステッカー破片が光り、ビジョンが一瞬だけ。無色のキューブと戦うクロウの姿。その背後には、別の六色キューブが。…俺!?
「…俺、クロウと繋がってるってのか?」
ビジョンは途切れた。レイが静かに言う。
「新入り、クロウの意志、俺たちで継ぐぜ。シャドウの親玉、ぶっ倒すまでな。」
ミオが「アタシのキラキラも、負けないよ!」とキラキラ。悠真が笑う。
「なあ、キューブ。次はどんな色で無双すんの?」
「…六色で、全部揃えるまでやめねえよ。」
帰還後、悠真の部屋で俺は考える。シャドウキューブの親玉、「全ての色を飲み込む者」。クロウのステッカーの秘密。俺がルービックキューブに転生した理由。まだ謎だらけだ。
でも、悠真の笑顔、レイの誓い、ミオのキラキラが、俺の六色を輝かせる。最終決戦はまだ先。クロウの遺志を継ぎ、全ての色を揃える日まで、俺たちの回転は止まらねえ。
ステッカーはボロボロだけど、魂はフルカラーだ。次は、どんなパターンで冒険するかな。
続く




