第九話 帰還
霧の谷での戦いから数週間。俺は、悠真のポケットで揺られながら、クロウのステッカー破片のビジョンを考えてた。「全て揃える者」って、俺たちだよな。シャドウキューブを倒し、六色の魂を揃える。それが俺の転生の意味…だろ?
「なあ、悠真。俺、なんかデカいことやれそうな気がしてきた。」
「ハハ、キューブ、急に主人公っぽいな。ま、俺も乗るぜ。」
悠真のニヤリ顔に、俺も気合いが入る。
その夜、いつものように悠真が俺を回してると、ステッカーがバチッと光った。ミオのテレパシーが飛び込んでくる。
「タカシ!悠真!超緊急!色宮殿がシャドウキューブに占領されたの!」
「…ミオ、また大袈裟だろ!でも、ヤバそうだな!」
レイの声も響く。
「新入り、霧の谷の借り、返すぜ。色宮殿で決着だ!」
光が溢れ、俺たちはキューブ界へ。虹色に輝く色宮殿は、黒い霧に覆われ、クリスタルキューブたちが逃げ惑ってる。
「タカシ!アタシのキラキラ、こんな暗いと映えないよ!」
ミオがスリスリ攻撃。
「…やめろ、くすぐってえ!で、シャドウキューブはどこだ!?」
レイが静かに言う。
「宮殿の最奥。クロウの祭壇を狙ってる。行くぞ。」
レイの声に、クロウのステッカー破片が微かに光った。なんか、こっからが本番だ。
色宮殿の内部は、黒い霧で視界が悪い。浮かぶキューブたちが色を失い、ただのプラスチックになって落ちていく。ミオが「キラキラが…!」と震え、俺の六色もザワつく。
「レイ、クロウの祭壇って何だよ。話せ。」
レイ、霧を見つめながらポツリ。
「…クロウは、キューブ界の最初の六色キューブだった。祭壇は、六色の魂を繋ぐ場所。あそこを壊されたら、キューブ界の色は全部消える。」
「…マジかよ。それ、守るしかねえ!」
悠真が拳を握る。
「キューブ、レイ、ミオ。俺たちで祭壇死守するぜ。」
ミオが「アタシのキラキラパワー、フル回転!」とポーズ。レイが苦笑い。
「新入り…クロウの祭壇、俺に任せろ。」
続く




