唖然
なぜかあまり気分が乗らなかったのですが、頑張って書きました。変なとことかあったら教えてください。
(わざわざ俺のために、駆けつけてくれたのか……)
しかし、警備隊の男達の登場にもっとも驚いたのは、傍観者となっていた国王&勇者パーティの面々だった。
「な、なぜ貴様らがそこに!?」
なかでも国王は、思わずといった様子で声をあげていた。
「なぜかだって?」
「はンッ!ことここにいたって、なぜ俺らが自分達に敵対するかわかんねぇってか?そりゃ笑える話だな」
「お前らが俺らに何をしてきたのか、思い出してからもう一度それを言ってみろよ」
民衆がそろってゴクリと息を呑んだ。
「な、何言ってやがる!俺達は王国のために日々戦ってただろうが!」
「そうよ!アンタ達の目、腐ってんじゃないの!?」
「そうですよ!それに私達は魔王を倒したじゃないですか!まさかその功績を知らないわけではないでしょう!?」
勇者パーティがそろって警備隊の男達の言葉に反駁する。
「へーえ?戦ってた、ねぇ?」
「ま、確かに戦ってはいたんだろうな」
「それは俺達や国民のためではなく、自分のためだろう?」
「「「ッ!?」」」
心を見透かされたかのような感覚に、勇者パーティは背筋が凍ったかのように感じた。
「いや、別に戦う理由が自分のためでも良かったんだ。その結果が、誰かの幸せに繋がるならな」
「ふ、ふざけるな!?こうして魔王を倒した俺達の行動の何が、誰かの幸せに繋がらないというんだ!」
「残念だが、俺ら警備隊にはアンタらの戯言はもう通じねぇよ。話は全部、そこの聖女様に教えてもらった。」
勇者パーティは押黙るしかなかった。額に冷や汗が流れるのを感じながら、警備隊連中の話を聞くほかなかった。そうしないと、ボロが出てしまいかねなかったから。
「そんなお前らに対してゲインさんはどうだ。はっきり言って、勇者なんかより余程頑張って戦ってたんだ!」
「おい勇者。お前は今まで何回、この王都の防衛戦に加わった?いつも親玉倒してあとは知らんぷり、直接加わった回数なんてゼロだったよなぁ?」
「そのくせに、『俺達が王都を守った!』とか、声高らかに宣言してた気がするが、果たしてそれは俺らの聞き間違いだったか?」
突然の驚くべき情報に民衆は唖然とした。
そして、ゲインもまた同様に、唖然としていた。
(なんで、なんでそこまでするんだよ…?このままじゃ、お前らまで反逆者になっちまうじゃねぇか…!もういい、いいんだ!だから、お前ら自身が、傷つくようなことは……!!)
彼らの行動の理由がいまいち理解できていない様子のゲイン。恩人だからだとは分かる。だが、それだけで下手をすれば自分達の首さえ飛ばされかねないような行動をするだろうか……?
その答えは、すぐに彼らによって示された。
ZZZ…




