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家族勢揃いします!・・・あれ?

執事のダニエル?が、父親を連れ去った後、叫び声が聞こえた様な気がした。


母様が俺の耳を塞いだので良く聞こえなかったが、父親の声だったような?


「あうあ?(何だったんだ?)」

「気にしない方が良いこともあるのよ〜?」


わかるかしら?と、母様が言っていた・・・



その後、しばらくは母様と過ごしていた。


楽しいひと時を過ごしていると、コンコンっとドアを叩く音がした。


「奥様〜、坊っちゃま〜!ご家族の準備と食事の準備が整いました!」

「あら?皆んな揃ったのかしら?ターニャ、すぐ行くわ!」

「あう?(うん?)」


どうやら父親だけでなく、兄と姉も家に帰ってきているらしい。


ほう、とうとう家族にご対面か?



どんな人達なんだろう?



母様が俺を抱いたまま廊下を歩くと、とある扉の前で止まった。


そして、母様が扉をノックすると、ガチャッと音がして扉が開く。


パパパパパンッーーー!!!


「「「「「新しい家族に歓迎を!!!!」」」」」


「ひゃう!?(うわあ!?)」

「あらあら!!」


クラッカーのような物が鳴り響き、その場に居た父親と、青年、そして少女。更に、ダニエルやターニャ、その他見た事がない人達が声を揃えて迎えてくれた。


ビ、ビックリしたーーーー!!!


内心ドキドキしていると何だか泣けてきた。


「ふえ、ふうわあああん!!」

「あらあら!皆んな、張り切りすぎよ!?赤ちゃんがビックリしたじゃない!!」


思わず泣き声を上げてしまった。

赤ちゃんだから我慢出来ません。仕方ない。


母様に怒られた面々は、慌てて俺の元に駆けつけると、アワアワしている。


「おお!す、すまない!!我が子を歓迎したかっただけだったのだが・・・」

「ご、ごめんね!?弟が出来たのが嬉しくてつい・・・」

「わ、わたくしも!弟をお迎えしたかっただけなのですが・・・」

「坊っちゃまが泣いている姿は滅多に見れないのですが、やり過ぎました?」

「うむむ!私とした事が、面目ございません!」


父親、兄?姉?ターニャとダニエルやらが大慌てしながら母様の腕に抱かれている俺を覗き込んでくる。


その慌てぶりが何だかおかしくなった俺はーーー


「きゃう!きゃはは!!!(アハ!アハハ!!!)」


思わず笑ってしまった。


その瞬間、母様の腕からシュッと抜き取られ、気付いたら父親の腕の中に居た!


「おおう!!やっと笑ってくれたか!分からないかもしれないが、私が父のクロードだ!これから先何があっても守ってやるからな〜〜〜!」

「きゃあ!!キャフキャフ!!(うわあ!!高い高い!!)」


眼にも止まらぬスピードで抱っこされたかと思うと、高い高いされていた!!


楽しくて笑っていると、今度は何かに引っ張られるようにして体が吸い寄せられる。


「あああん!!お、弟が、弟が可愛い過ぎますわお兄様!!」

「うん、僕たちの可愛い弟だ。」


今度は姉?の腕の中で抱きしめられていた。

そして、兄?が優しく笑い掛けてくれる。


「あうああ?あうあ?(何今の?魔法?)」


赤ちゃんだから満足に喋れないのがもどかしい!!


魔法だ魔法!!


興奮していると、喜んでいると思った姉が更に魔法?で俺を持ち上げた。


「魔法を知らなかったのかしら?わたくしは貴方のお姉ちゃんのセシリアですわ!よろしくね?」


どうやら姉の魔法らしい!そして、姉はセシリアというようだ。


セシリアは父親譲りの意思の強そうなキリッとした目元に、母様譲りの銀髪がふわふわ揺れている美少女だった!


「魔法はセシリアの方が得意だからね。僕は兄のセシルだよ?よろしくね?」


魔法でふわふわ浮いている俺の頭を優しく撫でる兄セシル。


セシルは母様似の優しい顔立ちで、父親譲りの金髪。やはりイケメンだが、父親みたいな清潭なイケメンというよりは王子様みたいなイケメンだ!


父=クロード

母=ユリーナ

兄=セシル

姉=セシリア


そして、父親が「まだ理解出来ないだろうが・・・」と話しかけてきていた内容が、ステータスでも見た家格の事だった。


父親は元は男爵家の次男だったらしく、家督は父の兄が継いだ為、騎士団に所属していたらしい。


そこで武功を立てた父は辺境伯を授かり、このロクサーナ地方と呼ばれる辺境を領地として授かったらしい。


「詳しくはお前が大きくなったら話すが、出来ればお前にはセシルの補佐をしてほしいが・・・」

「うん。兄弟で領地を守れるなら心強いけど・・・」

「わたくしも、お兄様に協力は惜しみませんが・・・」

「そうね、この子がどうするかはこの子が自分で決めて欲しいわね?」


母様の最後の言葉に父、兄、姉は頷く。


優しい家族に恵まれたのかな?


取り敢えず、まだまだ状況がよくわかってないけど・・・


「あうあ〜〜!!(よろしくね〜〜!!)」



それから用意されていた御祝いの食事と(俺は母乳)、家族との対面を果たした俺達は家族揃って団欒していた。


皆んな俺を可愛がって遊んでくれたが、ふと気付いた。


「うう?あうあうあ〜〜?(あれ?そういえば〜〜?)」


急に首を傾げた俺に皆んな不思議そうな視線を送る。


「あうばうにゃ!!?(俺の名前は!!?)」


その時の俺の表情はこれ以降、とてつもないビックリした顔だったと、家族の中で語り継がれるーーー

主人公、名付けを忘れられる!


いや、兄と姉の名前に気を取られました。


次回、主人公の名前公開です!

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