父親と対面です?
神々の手紙から数日たった頃、母親が母乳をやりに来た時に話してきた。
「私の赤ちゃん。明日はやっとお父様が帰って来ますからね〜?」
「だぶ?(何?)」
父親が帰って来るらしい。何処に行っていたのだろうか?
「貴方にカッコいい名前を付けて貰わないとね〜。それに、お兄ちゃんとお姉ちゃんも一緒に帰って来るわよ〜?楽しみね〜。」
「あぶあぶ!?(兄と姉だと!?)」
なんと!?俺は兄姉が居るらしい!!
その事実の後、ズキッと頭痛がした。
ザザザッーーー
『・・グズが・・・!!!』
『・・何・・・ない!!!』
「あうー!(なんだ!)」
「ん?どうしたの?」
頭が痛んだ後、何か映像が流れた気がした。
「奥様!坊っちゃまの顔色が優れません!」
「あ!い、医者を呼んで頂戴!!」
何だか意識が朦朧とする中、母親とターニャがバタバタしている姿が見えた。
目が覚めると、辺りは真っ暗になっていた。
手を暖かいものが包んでいる。
母親だーーーー
ピコーン
『 転生者へ
昼間は貴方の前世の記憶映像です。
しかし、今の赤ん坊の状態で前世の記憶は負担が大き過ぎるために、体調が変調してしまいました。
今は落ち着いていますが、どうか気になさらない様に。
創造神より 』
「だ〜〜あうあ〜〜(あ〜〜そっか〜〜)」
と言う事は、母親やターニャに心配かけてしまったか。
優しく手を包み込む様に握って眠っている母親。
そう言えば、母親をこうやってゆっくり眺めた事はなかったな?
兄と姉といい、俺は前世で何かあったのか?
ピコーン
『 ストップ!!また体調崩しますよ? 』
おおう!!
危ない危ない。
ブンブンと頭を動かし考えを振り払う。
すると、手が母親の手から抜けてしまった。
「うん・・・、はっ!!赤ちゃん!?」
「あう!?(おう!?)」
母親が起きてしまった!!
「ああ!!良かった〜〜〜!うぐっ!!よがったよう〜〜〜〜〜〜!!!!」
「だぶあーーー!?(えええーーーー!?)」
ガバッと俺を抱きしめたかと思うと母親がいきなり泣き出してしまった!!
どうしようどうしよう!!!
ガチャッ!!!
「奥様!!ーーーああ!!ぼ、坊っちゃま!!!よ、よがっだ〜〜〜〜〜〜!!!」
「あうばーーーー!!(お前もかーーーー!!)」
母親の泣き声に駆けつけたターニャも同じく泣き叫ぶ。
そして、執事の爺さんがやって来ると、母親とターニャを嗜めてくれた。
「奥様!ターニャも!嬉しいのは分かりますが、坊っちゃまの体に障ります!!落ち着きなさい!!」
「だ、だっで!!目が、覚めないと、うぐっ!!危ないって!!」
「でふ!!ぼ、ぼっじゃま!!おぎだ〜〜〜!」
「あうあ?(なんだって?)」
どうやら、俺が気を失った後、医者が来たらしい。
その医者が言うには高熱と気を失った状況が長引くと赤ちゃんである俺の体力では結構危険な状況だったらしい。
どうやら原因も不明の為、ずいぶん心配かけたようだ。
「よがったよ〜〜〜!うぐっ〜〜〜!」
泣いている母親。
うん。なんと言うかーーーー
このお母様、好きだなーーーー
「あぶあぶあ〜〜〜(母様心配かけてごめんね?)」
泣いている母様の頬に手を当てる。
すると、泣いていた母様がニッコリと泣き笑いしてくれたんだー。
その日は初めて母親と一緒に寝ました。
ドドドドドドッーーーーーー!!!!
バアアアアアンッ!!!!!
ビクウウウウ!!!
「あう!?(何!?)」
「ふえっ!?」
翌日、とてつも無く大きな音で俺と母様が飛び起きる。
音がした原因であろう入り口に目をやると、白銀の鎧を着込んだ男が立っていた。
「ユ、ユリーナ!!お、俺のむ、息子は!?無事なのか!?」
「あ、貴方!?」
「あう!?(何!?)」
母様が不審者・・・もとい、鎧の男性に『貴方』と言った。
と言う事は、父親か!?
バッ!!と、視線を男に向けると、清潭な顔つきの金髪の男である。
語彙力が足りないが、足りないのだが・・・い、イケメンだ!!
短く綺麗に整えてある髪の毛、形の良いキリッとした眉、また、スラッとした長身と身体つき!!脚も長くないか!?
ちなみに母様は軽くウェーブのかかった白銀の髪を綺麗に纏めている。
優しげな大きな瞳に、形の良い鼻筋と小さな口、スタイルはモデルも真っ青な超絶美人である。
うちの母様は最強である。異論は認めぬ!
そして、その旦那がこの男!!!
「ふしゃ〜〜〜〜!(にゃろ〜〜〜〜!!)」
「な、何だか息子に威嚇されてないか?」
いかん、思わず威嚇してしまった。反省反省。
とやりとりしていると、執事の爺さんが父親の背後に現れ、肩を掴んだ。
「だだだだ、ダニエル!!!?」
「旦那様。先程、坊っちゃまは体調を崩されたと話したばかり。それなのに体調を崩したとだけ聞いておきながらこの乱暴な立ち入り。いい歳になる父親が何をしているんですか?」
ギリギリッとここまで音が聞こえそうなほど父親の肩を握る爺さん。
わ、笑いながら怒ってる・・・・こ、怖っ!!!
「い、いや、でもな、む、息子が、心配、で!!」
「止めるターニャやメイドの静止を振り切って!!ちょっとお話が御座います。おいでませ。」
「あああ〜〜〜〜〜〜!!!」と言う声を残して父親は爺さん・・・いや、ダニエルに連れられていった。
母様はクスクス笑いながら俺を抱き上げると、
「全く、貴方の事が余程心配だったのね。」
と、しょうがないとばかりに笑っていた。
そうか、俺は今世は優しい家族に恵まれているのかもしれないーーー
主人公は徐々に家族愛に目覚めます。
今回から母親を母様と認めました。
主人公は結構ちょろいです。




