不穏な気配・・・?
先日、ターニャに絞め落とされて以降、ターニャは片時も俺の側を離れないとばかりに面倒を見てくる様になった。
「セイン様、喉は乾いていませんか?」
「セイン様、お着替え手伝いますね?」
「セイン様、奥様がお呼びです。抱っこしますね♫」
などなど、何かにつけて世話をしてくる様になった。
その表情は妙に生き生きとしており、瞳を輝かせている。
何故だ?
俺がまた何かしてしまったのか!?
いや、ひょっとして・・・
また何かしでかさないか監視されているのか!!!
ふふふ、良かろう!
完璧な幼児を演じ切ってやろうではないか!!!!
ふはははははははははーーーーーーー!!!!!
ピコーン・・・
『久し振りに覗いてみたらその体たらく。今世の父親譲りでしょうね・・・ by可哀想な子を見守る創造神より』
え????
どういうこと????
そして、俺はと言うと、ここらで更なるレベルアップを計画していた。
と言うのも、今日も母様から色々話を聞かせてもらったのだが、
「セインちゃんは本当に魔力を使うのが上手ね〜。属性のない魔力で動物を形作るなんて聞いたこともなかったわ〜。」
「あう?(そうなの?)」
「セシルは剣が得意でセシリアは魔法、セインちゃんも魔法の方が得意なのかしら?成長が楽しみだわ〜!」
「あい!」
「セイン様ならばきっと剣も才能あると思います!」
「最近は奥様だけではなく、ターニャまでセイン坊ちゃんの可愛さにやられてしまっておるな・・・」
という母様とターニャ、ダニエルさんとのやりとりがあったのだ。
しかもその後、母様が・・・
「セインちゃんだけじゃなくて子供達みんな可愛いもの。ただ、この辺境の地はとてつも無く危険よ。だから強いに越した事はないの。セインちゃん?賢い貴方なら分かると思うけど、この地で生きていきたいのなら努力を怠ってはダメよ?そして、立派になってセシルやセシリアと領地を守ってね?」
と言っていたのだ。
確かに俺はまだ1歳児だが、だからと言ってできる事はあると思うのだ。
だって魔法は使えるし、意識もハッキリしている。
勿論、化け物級の両親がいるが、今、父親がこの地に居ないように母様もなんらかの理由で側に居ない事もあるだろう。
できる事はやっておかないと『俺は、また後悔はしたくない』のだ。
ん?『また』?だと・・・?
何だ?何か引っかかる。
ズキンッーーーーーー
ピコーン!
『セイン君!前世の記憶に干渉するような事はまだ考えてはいけませんよ!!』
おおう!!?
何だ!?
俺はまた何かやらかしそうだったのか?
たまには良いことするな神様!!
ピコーン
『いいえ!セイン君が無事なら良いのです♫ところで『魔法大全』は鑑定で調べましたか?強くなりたいのならスキルを上手く使ってくださいね?』
おお!!そうだった!!ちょうどスキル確認しようとしてたんだよ〜!
神様ナイスアシスト!!
武術系はどっちにしろ1歳じゃ無理だから今回は魔法系統を確認しよう。
ではでは、鑑定!!
[全魔法適性:全ての属性魔法の適性がある者を表すスキル。
属性には相性が個人個人ある為、本来ならあり得ない現象。
過去や未来を辿っても、セイン1人に与えられた特別なスキルである。]
おおう・・・
なんじゃこりゃ?
え?このスキルバレたら面倒くさそうじゃない?
よし、家族や領地のみんなの前以外では自重しよう。そうしよう。
次!!
[魔法大全:神から与えられた魔法に関するスキル。
分類はエクストラ。
所有者の魔力を所有者のイメージに添うように魔法として再現、実現する。
属性を外れた魔法を使えるようになるが、現象が大きくなるにつれ消費魔力が増える。
過去や未来を辿ってもセイン1人に与えられた特別なスキルである。]
おおーーーーーーーーい!!!???
なんなのこのスキル!!??
いや、神よ。ありがたい、ありがたいんだが・・・
何でこんなにバレたら面倒なスキルばっかりよこすんだ!!???
こ、これは自重せねば・・・!!
よし、次!!!
[魔力飽和:魔力過剰症候群を超えたものが得るスキル。
分類はエクストラ。
体内に留めておける魔力量が各段に増える。
また、空気中にある魔力を自身の魔力として取り込めるようになる。
但し、微量である。]
おおう・・・
それで魔力増えてたの?
後、微量らしいけど空気中から魔力補給できるようになるの?
これは後で検証せねば・・・
[魔力操作:魔法使いが無意識に行う魔力の操作を意図的に行う事が出来るオンリーワンスキル。
分類はエクストラ。
文字通り、体内外の魔力を操作するスキルである。
使用には本人の意思が必要。 ]
これで魔法系は以上かな?
よしよし、じゃあこれから何を鍛えるかを考えますか〜〜〜!
ワクワクした気持ちで考えを巡らせているといつの間にやらスヤスヤと寝てしまうセイン君でしたーーー
《セインが吹き飛ばした山の頂上部》
一方それより暫く前まで遡る。
以前セインが吹き飛ばしてしまった山の頂上部に人影があった。
マントを羽織った白髪の青年である。
「このようなことが出来るものは限られている・・・」
その男は地面に手を付き何かを確認しているようだった。
「魔力の残響があるな・・・」
すうっと立ち上がった青年はニヤリと笑った。
「やっと見つけたぞ!この様な辺境に居るとは盲点であったわ!!」
クハハハハハハッーーーー
大声で笑う青年。
その男はそのまま闇夜に姿を消していった・・・
それから騎士団の巡回で度々見かける事になったこの青年は、いつもニヤリと笑うと騎士団の前から消えてしまうという目撃情報が相次いだ。
その青年は白髪の赤い瞳をしており、その口には・・・
鋭い犬歯が見えている。
という報告がそれから暫く後にユリーナの元に来たヴァルトにより知らせられたのだ。
が、その時には既に手遅れであった・・・・
感想、評価ありがとうございます。
後書きで申し訳ありませんが、誤字脱字などはまとめて現在の1歳編が終わり次第行おうと思います。
ご指摘有難うございます。
また、次回は間話を挟みます。
本編はその後となりますのでご理解お願いいたします。
では、お付き合いありがとうございます!!




