治ってました!それからの日々ですが?
それから皆んなに無闇に魔法を使わないことを約束させられ、俺は魔法をちゃんと使える様にと母様に教育されることになった。
まあ、山を吹き飛ばしたり、家を壊したりしたからね〜・・・
後から聞いた話なんだけど、領民が大層大騒ぎしたらしく、一時、緊急避難までしたらしい。
母様が領民に上手いこと説明し、事なきを得たという事だが、どういう説明をしたのかは教えてくれなかった!
超不安なんですけど!?
という事がありつつ基本的には赤ちゃんなので食っちゃ寝るの生活に母様の魔法講座が加わった生活がルーティンとなっていた。
で、魔力過剰症候群だが、ステータスを確認すると、こんな事になっていた!
名前:セイン
年齢:1歳
職業:赤ん坊 破壊者
状態:成長制限中
ステータス
HP:10
MP:8800
P: 10
T:8
I:5000
A:25
L:10000
スキル
全魔法適性 全武術適性 全鑑定
成長補正 完全耐性 無の境地
魔法大全 魔力操作 魔力飽和
神々の手紙
称号
辺境伯二男 不完全な転生者 神々の哀れみ
破壊する者 神に世話されし者
加護
神々の注目 神々の不安 』
となっていた。
魔力過剰症候群はステータスから消えていた。
良かったーーー!!!
ただし、
いきなり魔力と知力、運が馬鹿みたいに上がっていた!!
スキルも新しい物が付いているし、称号も増えてる!!!
破壊者って、やっぱり山を壊したからか?
神には世話になってるか!?
何だ、加護の神々の不安って!!?
断固抗議してやる!!!
そんなこんなで2週間の時が過ぎた。
「あ〜〜!!」
「あらあら!!1歳でここまで魔力を操れるなんて、セインちゃんは優秀ね〜〜〜!」
「セ、セイン坊ちゃん!無理はしないで下さい!」
俺は魔力を固めた魔力玉を2個浮かべ、クルクルと体の周りで動かしていた。
この2週間、母様に教えられて魔力の操作レベルを上げまっくった!
最初はちょっと調子に乗っちゃったんだけど、もうそんな事はしない。
だから、そんなに構えなくても良いんだよ?ターニャ?
「あうあうあぶあぶ!!(護衛でしょ!!)」
「うううーー・・・」
「あらあら、ターニャ。セインちゃんがしっかりしなさいってよ?」
ターニャはこう見えて化け物両親が護衛メイドにする位には強いんだけど、ちょっと頼りない。
そして、今日は初めましての人がいた。
「ガハハハハ!!坊ちゃんは噂通り天才でいらっしゃるな!!」
「あぶあ?(誰だ?)」
筋骨隆々なおじさんがいた。
着ている鎧から騎士っぽい?
俺が首を傾げておじさんを見ていると、ニカッと人懐っこい笑みを浮かべたおじさんが、膝を着いて俺に向かい合った。
「セイン坊ちゃん。俺、私はこのファングボルト家の騎士。団長のヴァルト=ガングと言います。どうぞ宜しくお願いします。」
「あうあうー?(騎士団長ー?)」
「セインちゃんなら分かるかしら?ちょっと説明するわねー・・・」
それから色々母様が説明してくれた。
この世界の貴族の子供は通常3歳位まで基本的にはなるべく人目につかない様に過ごすらしい。
そういえば1歳になるまで母様と家族。ターニャ、ダニエルやローザといった屋敷内の人としか会っていない。
これは貴族の政敵やら悪い奴らから誘拐などを防ぐ目的があるらしい。
で、今回、俺が自立した意思を持つという事で騎士団長と面会となったらしい。
「セインちゃんが山を吹き飛ばしたから色々な生態系が崩れて魔物なんかが氾濫しない様にヴァルトに見回ってもらったのよ〜?」
「あぶ!?あうあうー。(何!?ごめんねー。)」
「ガハハハハ!!なんのなんの!!」
なんか初めましてだけどめっちゃ迷惑かけてた!!
ごめんなさい!!
で、このヴァルトさん、徐にターニャに向き直ると、ニヤリと笑った。
「ターニャ。俺の娘のくせに坊ちゃんを怖がるとは何事だ!?」
「ひいっ!!?す、すみません父上!!」
「あああう!!!???(親子なの!!!???)」
え!?この小柄ながら小動物の様に可愛らしいターニャと、この筋骨隆々で熊とだって余裕で組手出来そうなおっさんが親子なの!?
似てなくない!!??
「ターニャはね、孤児だったのをヴァルトが引き取ったのよ。たまたまターニャに剣の才能があったからヴァルトが張り切って鍛えたんだけど、この通りちょっと気弱なのよね〜。」
「あうあー。(そうなんだー。)」
「けど、本当に2人とも強いのよ?なんといってもね・・・」
それから母様からちょっとこの辺りの土地の説明をされた。
このロクサーナ地は元々開拓していた土地ではあるが、この周辺には強力な魔物が多く苦労していたそうだ。
で、ヴァンパイアを倒した父親と母様が辺境伯になるとこの土地を授かったらしい。
いざロクサーナに到着すると、このヴァルトとターニャが既に居たらしい。
ちょっとだけ残っていた開拓民を守る様に2人で奮闘していたそうだ。
化け物おっさんがここにもいた!!?
で、父親と母様がヴァルトとターニャを勧誘し、開拓民の受け入れと、ヴァルトを団長に置いたファングボルト家の騎士団を立ち上げ、ターニャはまだ幼かったことからメイド兼護衛として雇ったらしいのだ。
「ターニャ。見ろ。坊ちゃんは1歳でありながらあそこまで聡明である。」
「はい・・・」
「ましてや恩義あるクロード様とユリーナ様のお子様だぞ!?その護衛たるお前がしっかりせねばどうするか!?」
「ハッ!!」
母様の話にコクコクと頷いていると後ろでヴァルト達が盛り上がっていた。
まあ、1歳の子供がいきなり山を吹き飛ばせば驚くよね?
ターニャの足元にハイハイで近づく。
「あ、坊ちゃん・・・?」
「あ〜、あい!」
ひしっとターニャの足にしがみつく。
アワアワしているターニャを見上げてニッコリ笑う。
「あうあう(ごめんね)」
「はうっ!!」
するとビクッと身体を震わせ、ターニャが動きを止めた。
どうしたんだ?まだ謝罪が足りなかったか?
ターニャが俺を怖がったのは俺のせいだから謝罪したんだけど・・・?
ガバッーー!!!
「あにゃ!?」
「はううううーー!!セイン坊ちゃん可愛いですーーー!!!」
「あうあうー!!?」
「こんな可愛い坊ちゃんを怖がるなんて私どうかしてました!!これからはこの命に変えても坊ちゃんとこの家を守って見せます!!」
ぎゅーーーーっと俺を抱きしめながら決意表明するターニャ。
それを笑いながら見守る母様とヴァルト。
「あ、あうあー・・・(く、苦しいー・・・)」
手加減しないターニャに締め付けられて、俺はそのまま意識を失いかけたのだった・・・
「ユリーナ様、見回りの件で報告が御座います。」
「何かあったのヴァルト?」
俺が意思を失いかけている横で、不穏な話が繰り広げられている事には気付いていなかった・・・
明日と来週は更新を頑張ります。
今週はちょっと忙し過ぎました・・・
お付き合いありがとうございます!!




