続・やっちゃった!!
やらかしてから一晩が経ち、現在、わたくしセインは応接間のソファーに1人で座らせてます!
正面には母様。
俺の両隣にローザとターニャ。
母様の脇に何やらメモ帳を持ったダニエル。
そうです。
昨日、俺に1歳とは思えない意志がある事がバレまして、詰問中です!!
「セインちゃん。正直に答えてね?貴方、話せるの?」
「あーだー。」
首を振る。
「そう。じゃあ、今からいくつか質問するけど、いいかしら?」
「あぶ。」
頷く。
「セインちゃんはいつから意識がハッキリしていたの?生まれた時から?」
「あー。」
首を振る。正確には3ヶ月後だ。指を何とか3本立てる。
「これは、3ヶ月という事ですかな?生後3ヶ月?」
「あう!」
ダニエルに頷く。
「じゃあ、セインちゃんは「鑑定」できる?」
「あうあう。」
これも頷く。
「セイン坊ちゃんは天才です!」
「そうですけど、ターニャは黙ってなさい。」
何やらターニャが興奮しているが、ローザに注意されていた。
「あー・・・。」
ターニャは見た目は可愛いらしいのだが、所々残念だ。
「次ね。セインちゃん、魔力は分かる?」
「あう!」
これは元気いっぱい手を挙げて答える!
だって、昨日やっと魔力を動かせたんだ!褒めて褒めて〜!!
「魔力過剰症候群というのは本当?」
「ダブリッシュ!!!」
思いっきり返事した!
あの駄目神のせいで飛んだ目にあってるんだ!!
怒りを込めて返事してやった!!!
「なんだか怒ってますね?」
「セイン坊ちゃんは情緒不安定なところがありますからね。」
おっと、ターニャとローザから謂われの無い疑いが!?
大人しくしておかねば・・・
「では、昨日、山を吹き飛ばしたのはセイン坊ちゃんですかな?」
「あ、あぶあぶ・・・」
気を緩めた瞬間にダニエルさんが痛い質問を!!?
や、やらかしたけど、此処は惚けよう!!
目を逸らしてやった・・・。
「あーーー!!目を逸らしましたよ!!絶対、セイン坊ちゃんがやりましたね!?」
「ターニャ煩いですよ。しかし、間違いないでしょうね。」
「ほほほ。セイン坊ちゃんの仕業ですな。」
ターニャ、ローザ、ダニエルに速攻ばれた!!
すると、母様がゆらりと俺に近づいて来る。
「セインちゃん・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴーーっと謎の迫力を出しながら来る!
怖っ!!!
「あぶ!!!」
怒られると思ってギューっと目を瞑っていると、ガバリッと抱き抱えられた!
「何てこと!!セシルとセシリアも良い子だけど、セインちゃんは本当に天才よ!!」
「あだっ!?」
とてつもない勢いで抱きしめられた!!
「英雄クロード様と英雄ユリーナ様、お2人のお子様は神に愛されておるのですな!」
ダニエルさん、違います!!
勝手に注目しているんです!
ちょっかいかけられてるんです!!
「この様な立派な家に仕えられてローザは幸せですわ。」
「私もメイド護衛として頑張ります!!」
ローザとターニャが何やら感動しているが、いや、ターニャって護衛だったの!?
それから、取り調べ?は終わったのか、屋敷の人間を集めて、大騒ぎしていた。
俺は母様に抱っこされたまま皆んなに天才として紹介されて回った。
母様の親バカぶりが少し恥ずかしかった・・・
次の日から母様が俺を庭先に連れ出す様になった。
何をしているのかというと、
「セインちゃん。見ててね?」
「あい!」
グググッーーーっと母様の手に魔力が集まる。
「『燃やせ』!!」
ボンッ!!
庭に用意されていた案山子が燃え上がる!
「お〜〜〜!あいあ〜〜〜!!(お〜〜〜!凄い〜〜〜!!)」
「ふふふ!見てた?母様は魔法が得意なんだから!!」
母様が得意そうに胸を張る。
知ってます。
母様は化け物級に強い事!!
それにしても・・・
「あうあ〜〜〜?」
「ん?セインちゃん、どうしたの?」
今のはどうやってたんだ?
魔力が集まって一言『燃やせ』と言っただけだよな?
魔力を集める事は今ならできるけど、言うだけで良いのか?
「う〜〜〜!!」
「奥様、坊ちゃんは魔法を使おうとしているのではないですか?」
「あら!!そうなの?」
「あい!」
ダニエルさんが気付いて母様に伝えてくれた!
ダニエルさん、本当に優秀だよね!!
「じゃあ、分かるか分からないけど、説明しようかしら?」
「あいあい!!」
元気よく手を挙げる!!
教えてもらえるんだ!やったーーーーーー!!
「多分セインちゃんなら魔力が集まった事は分かったでしょう?」
「あう!」
「それでね?集めた魔力を今度は変換して色々なエネルギーにするの。火だったり氷だったり・・・この辺りは人それぞれ得手不得手があるけど、基本的には四元素に分かれるわ。」
「あいうあ〜?(四元素〜?)」
「火、水、風、土が四元素よ。」
「あい!」
なるほど、母様は火と氷が得意だから差し詰め属性は「火」と「水」かな?
あれ?
俺は何属性だ!?
「後は普通は詠唱というもので魔力の方向性を決めるのだけど、私やセシリアもそうね。魔法が得意な人はイメージでだいたいの魔法を実現できるの。これは正直才能によるわよ?」
「あいーあ・・・(イメージ・・・)」
なるほど。
母様や姉様クラスは所謂、無詠唱というやつが使えるのか。
イメージ・・・
魔力を貯めてイメージすれば良いのか・・・
じゃあ、例えば・・・
「う〜〜〜い・・・」
「あら?」
「セイン坊ちゃん!?」
「あれ?嫌な予感がしますけど・・・」
母様とダニエルとターニャが何か言っているが、俺は集中して魔力を溜める。
後はイメージ・・・
カッコイイ魔法がいいけど、そうだな、例えば・・・
「ういう〜〜〜!」
「あらあらあらー?」
「い、いけません!皆んな離れなさい!!」
「わ、わーーー!!セイン坊ちゃん!!?」
「皆んな伏せてー!!」
自分の属性とか分からないし。
四元素なんてまどろっこしいし、魔力そのものを形付ければよくね!?
そう、例えばーーーー
「あい、あいあうーーー!!!(いけ、ライオンーーー!!!)」
ガオオオオーーーーーッ!!!!
出た!!獅子の魔法が!!
燃え盛る案山子を切り裂きながら勢いは止まらず、屋敷の塀にまで到達する。
ガアアアーーーーッ!!!
ゴ、ゴゴシャアアーーーーーーーー!!!!
ガラガラガラーーーーーーー・・・・
「あう?」
あれ?壁が崩れちゃっ・・・た?
「あああ・・・・う・・・」
恐る恐るハイハイでその場を離れようとする。
ドンッーーー
あれ?何かにぶつかったかな?
えーーーっと、じゃあ、こっちから。
ドンッーーー
また!?
こっちはーーー
ドンッーーー
はい。そうですか。逃れませんか?逃してください。
「セインちゃん〜〜〜〜!?」
「「「坊ちゃん〜〜〜〜!?」」」
「あーーーーーーい!!(ごめんなさーーーーい!!)」
それから皆んなに囲まれてお説教と説明を求められた。
説明は喋れないからできないのに母様達が納得するまで身振り手振りで説明し尽くした!!
終わった頃には夜中になっていました。
赤ちゃんに夜中はキツすぎる!!
クッソーーーーーー!!
そういえば魔力過剰症候群はどうなった!!!???
明日・・・鑑定しよ・・・・う・・・・
バタリーーーー・・・・
ありがとうございます。
基本、主人公のセイン君はチートです。
その辺りは後々、説明はしていくことになりますが、とてつも無くやらかしていきます。
そして、次回はやっと1歳編が動き出します。
此処までが1歳編のプロローグだったり・・・
自分、大丈夫なんだろうか?
が、頑張ります!!




