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初めてのやらかし。

「・・・・風邪ですね。」

「アブ・・・」


どうも、セインです。


只今、絶賛熱出して医者に診られています!!


「ほ、本当に風邪!?」

「え、ええ。間違い無いかと・・・・」

「あにゃ・・・」


医者が言っている事は間違いでは無いが、これはただの風邪では無い。


実はこっそり自分に鑑定を使ってみたのだが、こんなのが出た。


『セイン   状態:魔力過剰症候群・発熱 』


はいそうです。


魔力過剰症候群とやらの合併症です。


更に鑑定をすると説明が出たんだけど、こんなのが出ました!


『発熱:魔力過剰による初期段階。

   初期段階ではあるが、ここから一気に症状が進み始める為、早急な対応がいる。

   但し、風邪と勘違いされ、この時点で気付く事は殆ど無い。』


との事です。


医者が悪いわけでなく、結構厄介な病気にした神が悪い!!


母様やターニャやダニエル、ローザ、屋敷の皆んなが俺を心配してバタバタと動き回る。


「あう・・・」


と呟けば、


「セインちゃん!?お水呑む?」

「セイン坊ちゃん!?飴舐めますか?」

「赤ちゃんが飴を食べれるわけないだろう!?ミルクを温めてきます!」

「ぼ、ぼっじゃま〜〜!?ターニャがづいでまずよーー!!」


と騒ぎ立てる。


おいおい、俺って愛されてる?


正に今、屋敷の中心は俺じゃない?


仕方ない。


みんなの為に死ぬ気で治してやる!!


「あーーだーー!!!(みてろーーー!!!)」


それから熱にうなされながらも、スキルの上達を頑張った。






「あう?」


次に目覚めた時は真っ暗な部屋の中だった。


「すー・・・」

「うーー」

「ぼ、ちゃ・・・」


寝息が聞こえた。


俺の隣に母様。


部屋の隅にローザとターニャが椅子に座りながら寝ていた。


「あああう?(気絶した?)」


スキルの特訓を頑張っていたら気を失ったみたいだ。


「うう・・・」


身体が熱のせいでズキズキ痛む。


何とか身体を動かして、座る。


「あうーー。」


部屋にいる母様、皆んな、此処にはいない父と兄、姉。


皆んなの顔が思い浮かぶ。


多分、俺は今世は愛されているんだーーー


すーーーーっと涙が流れる。


何でだろう?


俺は前世は愛されてなかったのか?


いや、今はどうでもいい。


俺を好きでいてくれる皆んながいる。


だから、だからーーーー


「にゃふらば・・・(負けるもんか・・・)」


グッと腹に力を込める。


「にゃうなああ!!(負けるもんか!!)」


優しい家族に悲しい思いをさせないように!


「ん・・・セインちゃん?」


「う〜〜〜!!う〜〜〜!!!」


もっと家族と仲良くなって、俺も家族を好きになるんだ!!


俺を心配してくれる家族を、人達を好きになるんだ!


「ま、まさか!?セインちゃん!?」


ガバッと母様が俺を抱きしめてくる。


「あう?」


その時、ふわっとした気配を感じた。


熱いような冷たいような・・・


「ローザ!!ターニャ!!起きなさい!!」

「ハッ!!お、奥様!?」

「にゃい!!」


母様が2人を起こす。


2人の方に視線を移すと、2人の身体からも何かを感じた。


ローザは小さな小さな気配を。


ターニャは力強い気配を。


「セインちゃんが魔力を出してるの!」

「何ですって!?」

「ええ!?」


え?俺、魔力出してるの?


「あう?」


自分の手のひらを見てみると、モヤモヤ〜っと煙?みたいなものが出ていた。


「にゃば!?」

「ああ!!セインちゃん!?貴方、魔力が見えるのね!?」

「何と!?」

「坊っちゃまは1歳ですよ!?」


どうやらコレが魔力らしい!!


魔力感知がやっと使えたんだ!!


ギャアギャアと大騒ぎしているとダニエルやら他の使用人達まで集まって来て大騒ぎになった!


「セインちゃんは天才よ!!」

「流石はお二人のご子息!!」

「セシル様とセシリア様の弟君なだけあります!!」

「魔法の才能は奥様譲りですね?」


と大騒ぎになった。


だが、その空気の中で1人冷静だった者がいた。


「まさか・・・1歳で?・・・魔力・・・!!?」


ハッとした顔をしたダニエルが俺の方にシュバッと近づいて来た!!


早っ!?


ガシッと俺を捕まえると、俺の目を見て聞いてくる。


「ぼ、坊っちゃま!?まさか、『魔力過剰症候群』では御座いませんか!?」

「あう?あい!!(え?そうだよ!)」


聞かれたので元気よく手を上げる。


すると、騒いでいた皆んなが静まり返り俺を見てくる。


母様がゆっくりと俺に近付くと、俺を抱き上げ目線を合わせた。


「セインちゃん?私達の話がわかるの?」

「あい!」


また聞かれたので元気よく手をあげた。


すると、母様が急に目に涙を溜め始めた。


「セ、セインちゃん・・・魔力過剰症候群って何で、分かるの?」

「あ〜!あうああ、にゃらば!(あ〜!うううん、鑑定で!)」


「奥様、恐らくセイン坊ちゃんは鑑定を出来るのでは?で、有れば、鑑定を無意識に使って確認したのでは?従来、鑑定スキルを持つ子供は早熟するそうですし、それなら坊ちゃんの状況の説明が出来ます。」

「あああ!!ニャウバ、あうあ!!(おおお!ダニエル、正解!!)」


的確に状況を読むダニエルに向かって手を上げる。


すると、母様が俺を抱きしめてきた!!


「そうなの?凄いわね、セインちゃん。けど、魔力過剰症候群は・・・」

「はい。残念ながら不治の病とも言われています。」

「大抵は発見が遅れるものですから・・・」

「1歳で魔力を持つならば間違いはないでしょう。小さな坊ちゃんにはまだ魔力を溜める事ができないし、魔力に侵されていても可笑しくはありませぬ。」


おいおい!え?魔力過剰症候群ってそんな認識なの!?


いやいや、魔力を発散出来れば大丈夫でしょ?そうだよね!?


「あうあああーーー!!!(魔力操作だーーー!!!)」


皆んなが暗くなっていくので、どうにかしようと魔力操作でサッサと魔力を発散することにした。


「え!!?」

「あああ!!!」

「ぼ、坊っちゃま!!?」

「こ、これは!!?」


大人達が驚く声が聞こえるが、先ずは魔力を吐き出してやる!!


今の魔力が感じられる状態なら魔力操作も仕事するだろう!?


身体に溜まっていた重い魔力を外に纏めるイメージをする。


「うううーーーー!!!」


バサバサーーーーッ!!!!バタンッ!!!


ゴゴゴゴゴゴゴッーーーー!!!


魔力が溜まり始めると、風が吹き荒れ、部屋の中が荒れ始めた。


窓やドアが開け放たれ、母様達は突然の事に対応出来ていなかった。


ピコーン!!

『ちょ、ちょっと!!セイン君!!!そのままじゃ、屋敷ごと消し飛びますよ!?』


ええ!!?そうなの!!??


え?どうすればいいの?


魔力が溜まるの止められないんですけど!!?


しかもまだ溜まりますけど!?


ピコーン!!

『そんなに一気に魔力を出すからです!!』


うるさい!!何とかならないのか!?


ビコーン!!

『外です!!窓の外!!山が見えますよね?月明かりで見えるでしょ!?そこに魔力を飛ばしてください!!』


なんかやばいらしいので、言われた通り、出来上がった魔力の塊が遠くの山に飛んでいくイメージをする!!


「あううううう!!にゃらばーーーー!!!(うううううう!!いけーーーー!!!)」


ゴオウッーーーーーー!!


嵐の様な風が窓の外に向かう。


「にゃう・・・!!(ふう・・・!!)」


部屋の中はボロボロだけど、何とかうまくいったみたいだ!


良かった良かったーーー!!




ズゴーーーーーーーーーンーーーーーーー!!!!!!



めちゃくちゃな破壊音が響き渡り、地震の様な地響きが起こる!!


「にゃう!?(何だ!?)」


ビビビコーーーーーン!!!!!

『貴方のせいで、山が消し飛んだんですよ!!!!』


ええええええええええ!!!!????


恐る恐る、さっきの山の方に視線を向けると、山の頂上が綺麗に無くなっていました!!!


「にゃ・・・う・・・・(う・・・そ・・・・)」


信じられないものを確認した後、俺はまた、気を失ってしまったのだったーーー







今回はちょっと真面目な感じになったので長くなりました。


どうしても砕けた感じに出来なかったのです。


次回は少しペースを戻せる様に頑張ります。


お付き合い、ありがとうございます。



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