↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強の魔王が異世界に転移したので冒険者ギルドに所属してみました。  作者: 羽海汐遠
原初の魔族達の暗躍編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2501/2536

2483.予期せぬ膠着状態

 エイルの呼びかけに直ぐにレルピルが部屋に入ってくる。


「エイル国王、すでに準備は出来ております。早速始めさせて頂いてもよろしいですか?」


「おお、流石だなレルピルよ。準備が整い次第、お主も同席せよ」


「よろしいのですか?」


「ああ、ひとまずは話しておかなければならない事は大方話し終えたからな。後はお主の紹介を交えて、ソフィ殿と楽しい酒を酌み交わすだけだ。ははははっ!」


 どうやらソフィとの対談は相当エイルを気分良くさせたようであり、この後のソフィ殿食事が楽しみで仕方がないといった様相を浮かべていた。


「分かりました。それでは皆様、よろしくお願いします」


 そうして、深々と頭を下げて挨拶を行うレルピルをこの場に迎え入れるソフィ達であった。


 ……

 ……

 ……


「大魔王ソフィ、今度はルードリヒ王国にまでやってきたか。まるでこちらの行動を読まれて先回りされているような感覚だ。まぁ、単なる偶然だろうが用心するに越した事はない」


 先程までレルピルと『念話(テレパシー)』の相手を行っていたルーヴァンスは、ソフィがルードリヒ王国のエイルと面会を行っていると聞き、正式な立場でシェイディ達をヴェルマー大陸に迎え入れさせる案を放棄する事に決めたのであった。


(……例の商人も現在は手出しが行えない状況にあるし、当面はやることがなくなってしまったな。シェイディ様たちもレキ様に大人しくしているように釘を刺されているようであるし、俺もリラリオでの目立つ活動は一旦止めにして、来るべき時が来るまで監視に力を注ぐとするか)


 すでに大魔王フルーフの身体を奪う事が、現在の組織の最終目標になっている以上、大魔王ソフィに目を付けられる危険性を抱きながら、このリラリオの世界で活動を続ける意味は薄いと『ルーヴァンス』は結論を出したのだった。


 その来るべく時というのは、少し前に掴んだ情報である大魔王フルーフと大魔王ヌーの一騎打ちの事であり、レキは自身の病を相殺出来る呪法を使えるとすれば、この大魔王フルーフを置いて他にはいないとまで考え始めているのであった。


 その為に最初は大魔王ソフィの監視を目的としていた組織の主力の『魔神級』三体をこのリラリオに派遣し、監視、呪法師探し、フルーフとの一騎打ちが行われる時期を探らせていた。


 情報を収集させるに適した能力を持つこのルーヴァンスは、レキから命令を与えられた『シェイディ』のかつての直属の部下であり、ルーヴァンスが彼らの情報入手の要なのであった。


 そしてルーヴァンスは、ただ与えられた任務を愚直に行うだけではなく、彼が最善だと思える事には、非常に能動的に動く事が多かった。


 少し前の『ミッシェル』の後始末を行う際にも、直属の主である『シェイディ』に放っておけと言われたが、生かしておけば後々に『シェイディ』に繋がる情報を大魔王ソフィに漏らされると判断し、彼の単独の判断で動こうとしたわけであるが、予想外にも大魔王ソフィによって阻止させられてしまった。


 前回は『空間』の中で意識を失ってしまい、共に行動をしていた大魔王メナスによって、起こった出来事の顛末を知らされて失敗した事を知らされたくらいであり、大魔王ソフィは決して侮ってはいけない相手だとルーヴァンスは改めて認識を行ったが、今回はその改めた認識でさえも、まだまだ甘かったのだとルーヴァンスは反省させられた。


 こうなってしまえばもうルードリヒ国王を使った『表向きは派遣されてきた正式な冒険者』を隠れ蓑に、作戦遂行は難しいと言わざるを得ないだろう。


 後は如何に早く『ルードリヒ国王』に関与していた事実をひた隠しにし、組織とは無関係だと大魔王ソフィに思わせられるかにかかっている。


 こういう時の為に、ルーヴァンスの能力はあると言っても過言ではないのだが、何故か大魔王ソフィには違和感を残させる事は出来ても、他の者達ほどの効力を現実には齎す事が出来ていない。


 その事を考慮すれば、いち早くルーヴァンスに伝達を行った『レルピル』は有能と言わざるを得なかった。


(しかし……我々の世代で知らぬ者が居ない程の伝説の大魔王であるレキ様が、ここまで後手後手に動かれるのは今でも信じられない事だな。それだけ大魔王ソフィという別世界の魔族がとんでもないという事なのだろうな……。まぁ代替身体の身だからというのも大いに関係しているのだろうが、あのメナス様でさえ、あのような表情を浮かべられて自信を喪失される程だ。きっと間近で見る事の出来た今でも、俺は大魔王ソフィの本当の恐ろしさを真の意味で理解はしきれていないのだろう。ひとまずはレルピルの報告を待ちつつ、奴がアレルバレルの世界に向かう時を今しばらく待つ事にするか)


 常に忙しく仕事をこなしてきたルーヴァンスにとっては、あまり経験のない相手の出方を待つという状況を新鮮に思いながら、これまで以上にソフィやソフィの仲間達の監視を徹底しようと動き始めるのであった。


 ……

 ……

 ……

『ブックマークの登録』や『いいね』また、ページの一番下から『評価点』を付けていただけると作者のモチベーションが上がります。宜しければお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。