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第43話 湖岸での戦闘 終局

隆一の活躍によりアンデッド湖龍とルカルスを討伐!


湖岸では未だに戦闘が続いていた ←今ここ!

『ミリアリア・エインズワーグ視点』



 遺跡内で隆一が湖龍を討伐し、ルカルスを倒したのと同じ頃。地上で魔獣を迎撃していたアリサ達も戦闘を終えようとしていた。


 湖から出てくる魔獣の数が減少を始め、紅が相手取った下位湖龍との戦闘による余波で吹き飛んだ魔獣の処理も終了。


 件の下位湖龍も紅の足元でおいしく焼かれていた。


 下位とはいえ龍種の鱗は高値で売れるのだが、あそこまで焼かれては無理だろう。


 遠目で戦況を見ていたミリアリアは煙を出しながら横たわる湖龍を見て一人思う。


 黒毛の上で各陣の戦況を観察していたのだが、戦闘初期と比べて明らかに魔獣の個体数が減少しているのが解る。


 そしてアンデッド対策で焼かれていない魔獣もアンデッド化の兆しが見受けられないことから、遺跡内部へ向かった隆一が何かをしたのだと考えた。


 湖から時折響いてくる咆哮と魔力は未だに感じられるが、それもわずかに違和感が残るレベルの話だ。


「上手くリューイチ様が抑え込んでくれているのですね」


 ミリアリアの言葉のすぐあと、隆一が湖龍を討伐したことによって咆哮は完全に途絶える事になるのだが、その時はまだ彼女達はその事を知らず常に警戒をしている状態であった。


 周囲の陣営も勢いを盛り返し、所々アンデッドを焼いている火の手が上がっている以外は戦況は自軍有利に進んでいるらしい。


 黒毛の下でも近衛騎士団長が怒声を挙げて指揮をとり、目の前に迫りくる魔獣を根絶やしにするべく、獅子奮迅の活躍を見せていた。


「私も姫である以前に一人の騎士として、兄様のお役に立たねば!」


 隆一から誕生日に貰った鎧を着込み、隆一から受け取った剣と盾を装備して黒毛から飛び降りる。


 ある程度の高所の落下なら風魔法の覚えがあれば軽く身体を浮かすイメージで着地を行うことができる。


 以前隆一が黒毛から降りるときに使用していたのを教えてもらった魔術であり、実際に紅で空を飛ぶ感覚があったからこそイメージはしやすかった。


 汎用魔方陣が隆一から貰った剣に仕込まれているため魔道書を必要としないのが良い。


 つくづく身に余る武具だと思いながらも自分の役目を思い出し姫騎士は駆ける。


 黒毛は戦闘開始からほとんど移動しておらず、本陣の真後ろにその身を置いている。


 何かあった場合すぐに王族を逃がすことができるようにとの騎士団長の采配だ。過保護とも思うが初陣である王子と王女には必要な措置だと理解している。


 それを理解していながらも騎士を名乗る姫として、ミリアリアは自身の力の無さからくる葛藤とも向き合わなければならない。


 あくまで魔術の行使はそれなりで剣技の実力は中級の冒険者に食い込めるかといった程度。


 魔力量は黄縁くらいの力はあるが、もっぱら剣技の訓練しかしてこなかったため、魔術の行使は最高でも2工程の魔術しか発動できない。それも隆一からもらった武具を装着した状態でのみという限定的なものだ。


 強くならなければとも思い、それ以上に隆一に恩を返したいという気持ちもある。


 世間では血も涙もない冒険者の噂がたつが、黒毛を譲ってもらってからも隆一との交流はたびたびあった。


 武具もそうであるし、時には屋敷の使用人である奴隷達に混ざり訓練も混ぜてもらったこともある。


 近衛兵たちはいい顔をしなかったが、訓練法は理にかなっており、城の兵たちと違いわざと負けて機嫌を取るなんて事がない。


 礼儀も行き届いており、奴隷から解放されて正式に執事やメイドに採用された人たちを持つのは最近の貴族のステータスにすらなっていると聞く。


 なのに屋敷の主である隆一は驕らずに生活をしている。


 下級貴族よりも金銭的には裕福であるのは間違いなく、贅をこらした屋敷や馬車などを持てばいいのに決してそんなことはしない。


 しかも数々の特許を取得し、去年の特許申請数はルカルスの倍以上あるという。


 しかもそれらすべてが大好評なのだ。


 貴族向けでなく一般の市民層を主としたアイデアなため、利益的な面では大した収支ではないが、それゆえ一般市民からの評判はいい。


 一度本人に聞いてみた事があるが、隆一は『信玄の真似』とだけ告げてきた。


 なんでも人は城、人は石垣とか言っていたが、石垣とは何だろうか?


 考えが逸れてしまった。


 まず考えなければならないのは今後の戦闘についてだ。


 力の無さを嘆くのは後、今はできる事をやろう。


 本陣の司令部としている場所に立ち入るときには姫としてのミリアリアはすでにいない。


 一人の姫騎士として、一人の国を守る兵士として、彼女は怒号飛び交う軍議の中へと歩を進めていくのであった。




『アリサ・ミズーリ視点』



 アンデッド化が治まった?


 自らも最前線で武器を振るいながら敵のアンデッド化が止まっている事に気付いた。


 きっとご主人様が現況をどうにかしたのであろう。あのお方は常人、凡人では測れない物差しで物事を考えているお方だ。


 今回の大暴走も黒の配下の兵隊蟻を斥候に放ち手に入れた情報だという。


 ご主人様の連れている魔獣の配下はどれも一線級の強さと実力を持つ者ばかりである。


 紅の飛竜である紅を筆頭に将軍鼠のラト、アシッドアントの最上位種であるクイーンアントの黒。


 それと隆一様が最初から連れていたスライム。名前をモチという変わった名前をもつ特殊なスライム。


 紅もモチにはなぜか従う素振りを見せている。


 以前気になりご主人様に確認したら『実力とか年功序列とかじゃないか?』と話されていた。


 やはり配下に加わったのが早いか遅いかの違いなのだろうか?


 そのモチは食事を取るとき以外は常にご主人様が身体に纏わせている。


 普段から顔を隠されているご主人様だから、身体を見られたくないから隠しているのかもしれない。


 なぜ仮面をかぶるのか、素肌をさらさないのかは屋敷でも皆の噂になっていた。


 何人かは勝手な推測で皆に言いふらしていたので注意したが、古参組である私たちでさえその理由を知らされていないということはとても重大な事なのであろう。


 いずれもっと信頼を置かれる立場に慣れたらもう一度きいてみようと思うが、モチのご主人様に張り付いている姿を想像するとうらやましく思えてくる。私達使用人ですらその素肌に触れた事は無いのだから。


 はしたないとは思うが今度触らしてもらう機会があったらお願いしてみようかしら?


「そのためにはこの戦闘を終わらせなければ」


 未だ幾多の魔獣が湖から上がっては来ている。


 湖に程近い位置で迎撃出来ているのは一重に敵のヘイトを紅が一心に引き受けてくれているからであろう。


 そうでなければ数で押されすでに瓦解してもおかしくは無い。


 その左右に付けている黒達アントの陣も相応に被害は大きいようだが黒やキングアントがその穴を埋めるように奮闘しているようだ。


 あと少しでこの戦闘が終わる。


「総員、敵のアンデッド化が止まっている今が好機! 力を振り絞り敵をせん滅! 冒険者としての気概を見せる時だ!」


 以前鍛冶ギルドで作ってもらった一振りのグレイブを振り回し、戦陣を切り開く。


 張り上げた声に呼応するように冒険者たちの威勢の良い声が轟き、国の兵士達に負けないくらいの勢いで敵を駆逐し始める。


「ご無事でご主人様…」


 湖に視線を一瞥して呟くと隆一が必ず帰ってくると信じて再度敵へと攻撃を始めるのであった。




『アリシア・ミズーリ視点』



 最初のころは姉の後ろについていくばかりであった。


 家が酷い事になっても、姉に言われるがまま共に冒険者の真似事をしてその日暮らしのような日々を、奴隷に落とされてからは常に姉にしがみついて泣くばかりの日々。


 そして奴隷商人が殺され、護衛の冒険者が目の前殺されていくときも、私は現実から目を背けて姉に庇われるばかりであった。


 暗い蟻の巣穴に連れ込まれ、他の奴隷の男達からの下卑た視線(これらの奴隷達は後々素材を持って逃亡奴隷となった)に耐え、肉団子にされていく元は人間であった者たちを見たとき私はここで死ぬんだと思った。


 その日弱い私は死んだ。


 暗い死を抱いていた私達の目の前に現れた私と対して年の変わらなそうな少年。


 私達のご主人様になった少年が現れた時、私は死んで生まれ変わったのだと思った。


 理不尽な人生を、最悪な結末を、己の価値観さえも変えてしまうご主人様の所業の数々に、私たちは多大なる尊敬とそれと同等の畏怖。


 そしてそれについていけない己の不甲斐なさを抱き、嘆いた。


 姉のアリサと相談し、冒険者ギルドでの依頼の他、戦闘系技能に優れている冒険者の方に指導をいただき、私は姉の補佐ができるように弓と鞭を、姉は前衛と遊撃ができるように剣と冒険者時代に習っていた槍を主体としたアタッカー。最初のころは熟練の冒険者たちにあしらわれて地面に転がる日々が続いた。


 ご主人様は私達の特訓を知っていたようだが、泥にまみれた姿で帰ってきても労をねぎらい湯を沸かす事をしてくれた。


 本来なら使用人である私達が行わなければならない仕事なのに、ご主人様はある程度の雑事は自分でこなしてしまう。


 朝の着替えも歯磨き洗顔ストレッチ、朝食はさすがに作らせないが、気がつくと自分でお茶を入れて飲んでいたりするので最近はメイドが常に一人側に付く様にしている。


 居心地悪そうに身をゆするご主人様を見ていると可愛いと感じてしまうがあくまで表には出さずにふるまう。


 ある程度の実力がついてギルドのランクもBランクとなり、優秀といっても差支えないと思われるだけの実力を身に付けたころ、今回の遺跡の大暴走が起こったのだ。


 自身が磨いてきた成果を見せるとともに、主だけに危険を追わせるわけにはいかないという使命感を燃やしこの大暴走についてきたのだが。


 はっきり言えば見込みが甘かった。


 自身より弱い魔獣だが、数が重なると疲労が溜まりミスを招く。


 他を率いて命令を出す人間なら当然の事を、メイド長補佐に就いているにも拘らず起こしてしまった。


 ペース配分をミスし、幾度か陣を危険に合わせてしまうこともあった。


 背後でその様子を見ていたご主人様は「焦らず行くように」と告げてその場を去って行った。


 気が急いていたのを見透かしているかのように告げられた言葉に羞恥心で顔が赤くなる。


 人を率いる立場でありながら功に走る自分を叱咤し、以降は気を引き締めて仕事に当たる。


 何日かして戻ってきたご主人様に続く様にして強大な魔力の波動が湖の底から響いてきた。


 とっさにご主人様から習った魔力の循環を行って魔力強度を上げようとするが、あまりの威圧差に両膝を屈しそうになる。


 姉と二人で寄りかかりながらもすぐにご主人様が魔力を当てて打ち消してくれたおかげで大きな混乱は生まれなかったが、このせいで何人かの冒険者が隙を突かれ魔獣に倒されてしまう。


 エインズワーグからの応援が来たものの、先ほどの魔力に当てられたものも多く、しばらくは騒がしかったが、さすがは正規兵だけあって一括されただけで落ち着いていた。


 後のご主人様の案で湖を囲むように七角形の陣地を構築することで包囲網を敷くことになった。


 本来ならエインズワーグの宮廷魔術師が一角を担うはずだったのだが、なぜかご主人様に助け出された後行方不明となった。


 私達姉妹を色欲に満ちた視線で見つめてきていたので正直嫌悪感しかなかったが、魔術師としての実力は確かだったはずなのでこの作戦にいないのは痛手だとご主人様はおっしゃられていた。


 もっとも危険なアンデッド化したという湖龍を討伐する役目がご主人様単騎での出撃と聞き、姉と共に再考を具申したが聞き入れてもらえず、かといって代案も出せずにご主人様は迷っている間に出陣されてしまった。


 私も姉も陣の一つを任されているので付いていくこともできず、意識を切り替えてこの場を死守することに専念しなければならなくなった。


 最初の頃の様なミスは繰り返さない。


 役割を分担し、全体を見渡せる広い視野を持ち指揮を飛ばす。前線に立ち腕を振るえば紅の抜け落ちた竜鱗を加工して作られた鞭はその強固な硬さと研磨された鋭さを持って敵を蹂躙していく。


途中からアンデッド化した魔獣が混ざってきたが、打ち合わせたとおりに油をまいて燃やしていくことで大きな被害は出る事は無かった。


余裕ができる事は無いが、心の片隅ではご主人様の事を常に考え陣を守ることに尽力を尽くすのであった。




 『紅視点』



 主が遺跡に向かい幾ばくかの時が過ぎた。


 襲ってきた下位の湖龍は水の勢いこそ凄まじいが駆け引きというものを知らないようで、緩急をつけたブレスに翻弄されて先にばてたのだ。


 最初こそ爆発が起きたものの、せめぎ合いというよりもただ道を空けてほしくて放っていた水流に、気高い紅の火竜のブレスが負ける道理など無い。


 その証拠に湖にはその身を焼かれ、煙を挙げて浮かぶ下位湖龍の姿がある。


 爆発の余波で左右の陣営にも影響が出たみたいだが、新しく来た黒の子分たちならなんとかなるだろう。


「グルゥオォォォ!」

 

 勝鬨を挙げると同時に魔獣たちの注意を一時だけこちらに釘付けにする。


 ほんの数秒の停止を見逃す仲間たちではないので周囲の陣から鬨の声が上がり一斉に魔獣を押し返し始める。


 こちらにも寄ってくる魔獣がいるが、疲れた上に栄養がほしいので以降の魔獣は紅の腹の中に餌として治まることになるのであった。




『クロムベルト・エインズワーグ視点』



 戦闘は激しさを増している。


 本陣に座し、鎧武具を身に付けてはいるものの、外から聞こえてくる人や魔獣の怒号に胃がキリキリと締め付けられる。


 大きく息をついて時折来る各陣地の戦況を軍師達と相談しながら今後の運用についての方針や指示を出していく。


「やはり火竜の力は恐ろしいですな…」


 隣で湖の地図の上に駒を置いていた軍師の一人がつぶやきを漏らす。


 周囲にいる軍師も同様の気持の様でしきりに頷きを返している。


 確かに、一番遺跡に近い岸に単体で配置しているだけだが、魔力にひかれてこちらの倍以上の数の魔獣が群がっているのだ。


 紅と呼ばれていたあの火竜はそれらを単騎で相手取りこちらへの負担を減らしている。


 今回リューイチ殿以外で一番武勲を挙げられた者と聞かれたら間違いなくあの火竜を挙げるだろう。


「それゆえあの素性の知れない男の元にいると言う事が恐怖でならん」


 別の場所にいて食料の備蓄を担当していた軍師が呟いた言葉にクロムベルトは視線を厳しく向ける。


「それ以上彼の悪口は言わないでもらおうか。単身主と渡り合っている冒険者に対して無礼であろう」


 険の籠った言葉に軍師は失言と悟り大人しくなるが、クロムベルト自身もその考えはあった。


「強大だからこそ彼は今回の大暴走に際し、指名依頼を受けてもらったのだ。我らエインズワーグの騎士団が精鋭であったとしても強大な個に立ち向かうには一人でも多くの強き者が必要なのはわかっているはずだ。

 あまつさえ彼は今現在私達が使わせてもらっている要塞ともとれる陣を無償で提供していくれたのだ。感謝こそあれ貶す通りは無いはずだが?」


 それが理解できないものは剣を取り武勲を挙げろ!


 一括して黙った陣地に対して鼻を鳴らし、クロムベルトは思考を切り替えて軍議へ臨む。


 ミリアリアが入ってきたのはちょうどその時であった。


「報告いたします! 対岸にて戦闘を行っていた下位湖龍種と紅の火竜の戦闘は決着!勝者は紅の火竜です。また、火竜の両隣の陣地で変化あり。また他の陣でアンデッド化の兆候が消えたとの連絡あり!」


 最後のアンデッド化の兆候が消えたという言葉に軍師や兵たちがざわめき立つ。


 これは朗報だ。火を持って仕留めていたアンデッドがいなくなればその分の兵力を攻撃に集中させることが可能なのだ。

 

 クロムベルトは真偽のほどを定かにするべく各陣地に兵を送り確かめると共に、士気を挙げる為に剣と盾を持って立ち上がる。


「その話が本当なら一気に攻勢に出るぞ! 総員この戦いを終わらせるために今一度立ち上がれ!剣を取り国の為に忠義を尽くせ!」


 クロムベルトの挙げた声に「「「「おおおおぉぉ!!」」」」と声が上がる。


 それから数刻の後その雄たけびは勝利の咆哮へと変わる。




『ライオット・マスカレット視点』



 王子の放った言葉に呼応する雄たけびは最前線で剣を振りつつ指揮をとっていた騎士団長、ライオットのところにも響いてきた。


「王子が動くか。先ほどから死んだ魔獣のアンデッド化が発生していたいところをみると遺跡内部でも動きがあったとみるべきか?」


 軽く視線を向ければ出現する頻度が減ってきた魔獣の群れの先にある湖だ。死骸が多く打ち捨てられているが、燃える事もなければアンデッドになって襲ってくるわけでもない。


 主を倒したか? アンデッド化させる元凶か何かをどうにかしたか?


 真偽はわからないが、いずれかであることに間違いは無いはずだ。


「我は王の剣!我は王の盾! 我ただ一振りにて敵を断つのみ!」


 次代を担おうという王子が立ったのだ。ここで断たねば近衛騎士団長として王に申し訳が立たない!


 鍛冶ギルドの精鋭達に作らせた剣は、遺跡から出土した鉱石を元に幾十幾百幾千と鍛錬を重ねた特注品のバスタードソードだ。


 元は赤縁の魔術師でもあるリューイチ殿が考案した金属の鍛練法であり、実用化した最初の一振りでもある。


 今まで使ってきた剣と違い、滑らすように振るだけで敵が斬れるほどの切れ味は重みのある刀身からは思いもつかないモノだ。


 前までの剣は鍛造とはいえ戦の中折れない事を想定していたため切れ味は二の次となっていたが、この剣は形状や重量は同じままに驚くほどの切れ味を持たせている。


 すでに百を超える魔獣を切り捨ててきたが、当初の切れ味が鈍っている感覚がない。


 血脂すら振り払い敵を切り捨てるその姿を見て周りの兵も実際のところドン引きなのは気にしない。


 ライオットのその姿は敵味方共に畏怖を与えると同時に味方側には勇気を与える。その戦働きは武神を彷彿とさせるくらいに鬼気迫っており、一般の兵士達はその姿を見て近衛の高みにいる男に憧れを抱くのであった。


各所で上がる鬨の声に呼応したこの戦いに終止符がうたれたのはそれから間もなくのことである。







湖岸での皆の戦いをダイジェストでお送りしました。


予定通り次回からは新章に入りたいと思います。


不定期投稿なため間が空いてしまい申し訳ありません。


今後ともお楽しみいただけるように頑張りますのでよろしくお願いします。

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