第42話 終局
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隆一が湖底遺跡内部へ侵入を果たすと、そこはアンデッド化した水棲魔獣が蔓延る地獄のような様相を呈していた。
立ち去る前に『大火葬送』で目につく限りの冒険者や魔獣の死体は焼き払ったのだが、目につかない場所や離れていた死体は残り、湖龍の魔力に充てられてアンデッド化してしまったのであろう。
人と魔獣のアンデッドの群れ。酷い腐臭と緩慢な動きでこちらへの距離を詰めてくるそれらに、隆一は再度魔力を高めて焼き払う。
『大火葬送』
地面に手をつき放つその魔法は、隆一を中心に円状に広がり、周囲のアンデッドにまとわりつくと青白い炎へと変わる。
痛覚の無いアンデッドは炎を纏いながらも一歩二歩と前進するが、不意に糸が切れたようにその場に崩れ落ち、その身を炎へとゆだねていく。
魔力を糧に動いていても、動かしているのは筋肉だ。
アンデッド化しても魔石は無いため、動かすための魔力は全て筋肉へと送られていく。
自身が書き残した本にそう残されていたのを覚えていたため、高温で骨も残さず焼き払うこの魔法は対アンデッド用ともいえる。
炎の絨毯は一面に広がり、群がるアンデッドを灰へと還す。
一息つくころには周囲にアンデッドの影は無く、燃え尽きた灰が墓標の代わりとでも言うように随所に点在している。
そして消えたアンデッドの代わりに登場するのはまだ死んでいない水生魔獣の群れ。
今までアンデッドに近寄らないように離れて様子を見ていた魔獣たちが戻ってきたのだ。
数の差は先ほどと同様、下手をすれば上回っている。
しかし当の隆一は軽い溜息と共に草薙を抜き払うと一言だけ呟く。
「うざ…」
湖龍まで行き着くまでにこちらが消耗することを見越しているかは知らないが、魔獣による波状攻撃は隆一の歩みを邪魔するために続けられる。
一息に駆け抜けようにも見逃せば地上の布陣に流れていくだけ、アリサ達には話していたが、アンデッド化する可能性がある以上下手に数を見逃すのは得策では無く、必然的に隆一は目の前の魔獣の群れを撫で斬りにする必要がある。
「本当にうざ!」
飛びかかってきたナマズの様な顔をした半魚人?型の水棲魔獣を川切りに次々と魔獣が隆一めがけて殺到してくる。
それらを一瞥すると草薙を肩に担ぐように構え姿勢を低くする。
「雷円華!」
自身と刀身に雷を纏わせ周囲へと草薙を振るうことで花開く様に伝播させる過去の俺が考えた魔法剣。
身体をマヒさせるか極度の火傷を負い、焼けた匂いを周囲に撒き散らしながら魔獣は四肢を投げ出して周囲へ転がっている。
「やっぱり昔の俺は中二病が発症してたのかも。何だよ雷円華って、雷纏わせた剣で大回転しただけじゃないか……」
必殺技を叫びながら技を繰り出す隆一もそうだが、魔法や魔術を使用する際は発動に必要なイメージを思い描く必要があり、なおかつ想像を具現化するのに適した名前があるとなおイメージに補助が働くのだが、別に隆一はそれがなくても記憶を頼りに技を使用することも魔法を行使することも可能なのだ。
つまりそれでも技名を口に出すのは隆一の美学といってもいいだろう。
現代人の子供だった隆一にとって、必殺技を叫ぶのはお約束なのである。
目の前から魔獣が一掃され、奥へと続く道がようやく現れたので、隆一は新たに魔獣が出てこないうちに先へと進むことにする。
見えない所で現れる魔獣は湖畔に陣地を敷いた連中に任せるしかない。隆一の仕事は一刻も早くアンデッド湖龍を倒して大暴走を鎮静化させることだ。
少なくとも湖龍の体が地脈に蓋をしていたせいか溢れ出す魔力の波動は少ないが、完全に蓋をするには物理的に塞がなくてはいけないだろう。
「まったく面倒な!」
建物内にも魔獣はいるので狭い空間での連続した戦闘になっている。
際限なく襲いかかる魔獣に辟易しつつも、湖龍と接敵した位置まで徐々に近づいていく。
道中研究室の様な部屋を通ったが、アンデッド湖龍の魔力に当てられたのか、カプセルに入っていた魔獣のすべてが変質した異形の姿に変貌している。
その中には一部が人の形になっているモノや著しく形が崩れているものもある。見ていて気持ちのいいものではなく、先の戦闘で下手に乱入されても困るので、資料にもならなそうだった事から全てのカプセルを破壊して回ることにした。
アンデッド化して襲われても困るので破壊した後は徹底して燃やし尽くして先へと進む。
そして身体にぶつけられる魔力の波動が徐々に強くなるのを感じつつ、隆一はようやくアンデッド湖龍と対峙した。
その姿はアンデッド化した当初とは明らかにフォルムの違う禍々しい魔力の鎧に覆われた鎧龍。
所々突き出た魔力の棘はよく見れば他の取り込まれた魔獣だとわかる。
麻呂デブの遺体のあった場所は丸い瘤になっているが、あれもそうなのだろうか?
地脈には多くの瓦礫と取り込み切れなかったのであろうか魔獣の死骸で蓋がされ、湖龍の佇む一点を除き地脈からの魔力の流出は止まっているようだ。
目の前の湖龍は隆一が現れた事が解ると最後の地脈に瓦礫を落として完全に蓋をする。
まるで、この地脈は譲らないとでもいうように大量の瓦礫で完全に地脈は塞がれてしまった。
こちらとしては好都合なのだが、アンデッド湖龍は興味の無いような隆一の態度を悟ったのか一際大きな咆哮を挙げる。
それが戦いの合図となった。
「『大火葬送』!」
火葬場どころか制御を間違えれば自身すら傷つけかねない威力で炎の魔法を先手で放つ。
地面に打ち捨てられている魔獣の死骸を燃やすとともに、アンデッドの弱点である火がどれくらいダメージを与えられるか確認するのだ。
一面に瞬時に魔力が走り、部屋全体を高温と炎の赤が染め上げる。
魔獣の死骸は瞬時に灰になり、瓦礫と混ざって見えなくなる。
炎は湖龍の表面を撫で上げるように這いまわり、湖龍の全身を覆うように赤い炎が立ち上る。
「!!!!!!!」
しかし魔力の鎧が熱を阻むのか、うっとおしいとばかりに鎧から魔力が噴き出し身体に纏う炎を吹き飛ばす。
「やはりあの鎧をどうにかするしかないか」
隆一は目の前で破られた魔法を見てそう呟いた。アンデッドの弱点である炎も、あの鎧を通して内部を焼かなければ意味がなさそうだし、熱が伝われば蒸し焼きにもできたであろうがあの様子だと熱も遮断されているみたいだ。
草薙を手に、体内を循環させていた魔力を身体の随所に流して身体能力を底上げする。自身の放った炎も隆一が進んだ後は道のように左右に分かれる。
もしも見ている者がいたなら炎の海が割れていく光景を見たことであろう。
小細工なしで真正面から湖龍へ突っ込む隆一に、炎を吹き飛ばしたばかりの湖龍の反応が遅れる。
気づいた時にはすでに懐。突撃の速度で振り抜かれた剣閃は幾本かの棘と鎧の一部を切り取ることに成功した。
速度を緩めずそのまま距離を取りながら湖龍の様子を確認。
姿を見失った隆一を探すように周囲を見渡している合間に、身体の魔力の鎧が破壊された部位の修復に入っているのが見受けられた。
その速度は決して速いとはいえないまでも、連撃でダメージを蓄積させていかないことには本体に届かないことを示唆する。
「めんどくさい」
仕方がないので草薙に魔力を纏わせて大剣サイズにまで刀身を延長する。纏わせる属性は光と炎。
眩いほどに光を放ち始める草薙にようやく湖龍も気づいたようで、視線を向けて咆哮をあげる。
「うるさい」
言葉少なに隆一は更に速度を一段階上げる。
草薙の放つ光が線のように隆一の動きを追うが、すでに常人には視認できない速度になっている。
そのまま隆一は湖龍の周囲を囲むようにグルグルと回り始め、光の線が円になったのを皮切りに湖龍を取り囲むように檻の様な動きをし始める。
身体の大きい湖龍の動きを制限するように、円の中に閉じめる形で攻撃を加え続け、魔力のこもった咆哮はこちらも魔力を放つ事によって相殺し、完全に湖龍を圧倒する形で事を運ぶ。
そして完全に湖龍が止まった瞬間に瞬時に円の縁まで下がり、草薙を円に突き刺して詠唱する。
「照らせ!照らせ!万物の象徴、灼熱の円陣!廻り回りて珠と生せ!ここは灼熱の檻篭!ここは終局の船底!天高く燃ゆる空の落ちるとこ成り!」
詠唱を始めると同時に先ほどまで隆一が通った光の軌跡が力を持ち再度光り始める。
その軌跡は複雑な文様を湖龍を封じ込める形で形成し、それに押さえつけられる形で湖龍は円の中心でもだえ始める。
「昔の俺の考えた戦略級魔法!『太陽の沈む場所』」
相手を作成した円の中に閉じ込めて発動させる昔の俺が考えた魔法。高速戦闘と高度な魔法演算能力、そして相手を円から出させず完全に圧倒できるだけの継続戦闘能力を持った魔術師辺りでないと発動できない、ある意味魔術師泣かせのこの魔法。
作った昔の俺でさえ予め据え置きにして発動させる罠タイプとして利用していたらしいこの魔法。しかしファルシナの魔力と強化してフルに活動できる俺、そして小回りのきく大きさになった草薙を持ってすれば湖龍程度なら圧倒できる。
魔法の効果は単純だ。
まず発動した円は結界となって相手を閉じ込める。
そして真上から太陽と同レベルの高熱の火球を落として燃やし尽くす。
しかも相手が燃え尽きたのを判断するのは隆一自身であるので完全に仕留めたと判断するまでは魔法を解く気は無い。
限られた空間のみに作用する限定的な極大魔法。
隆一が湖龍を倒すために用意した最大火力の一つだ。
広範囲を焼きつくす火力を結界によって密閉し瞬間的な火力を底上げするこの魔法によりアンデッドでもある湖龍は大きく身悶える事になる。
結界へ幾度となく身体をぶつけて壊そうとするが、即席とはいえ隆一の込めた魔力による結界。
実のところ赤縁十人分程の魔力が込められている。
さすがの湖龍も地脈から魔力を得たとはいえ容易く破ることなどできず、その身を燃やしていく。
結界にぶつかる音は次第に弱々しく、そして静かになる。
結界内は炎の赤一色に染まり、内部の様子を確認することはできないが、先ほどまでの湖龍の禍々しい魔力の波動は消えているように感じる。
念のため更に数分の間燃やした後隆一は火球を消して結界を解く。
結界を解いた瞬間、閉じ込められていた高熱が一気に漏れ出してバックドラフトになりかけたが、瞬時に風を魔法で起こして熱風を防ぐ。
目の前には元は湖龍であったであろう魔力で作られた鎧の残骸、詳しく言えば骨と魔力の鎧が結合したうえで固まった魔力の塊のようなものがそこには鎮座していた。
アンデッド湖龍は完全に燃え尽きたようで塊以外の魔力は感じられない。
これでようやくこの大暴走も終わりを迎えるだろう。
「やっと帰れる。地上の皆は上手くやってるのかねぇ?」
首をポキポキ鳴らしながら伸びをする隆一がそんなつぶやきを漏らして油断していた時それは起きた。
「っ!?」
背後からの風切り音にとっさに身をかわす。
避けられはしたものの、飛んできたモノによって付けていた仮面が外れて宙へ舞う。
とっさにフードを被り顔を隠すが一瞬間に合わなかったようだ。
「なんだ貴様その姿は……」
背後から不意を突いたのは宙に舞う布。それが巻きつけてある一振りの剣。
なにか剣に塗られているようでわずかに異臭がする。
それを操りこちらに問いかけたのはエインズワーグの宮廷魔術師にして一騎当千の二つ名をもつ魔術師。
「ルカルス・キャラメルか…」
距離をとった隆一が飛ばされた仮面を拾って被りなおそうとするが、紐が切られたらしく再装着は不可能のようだ。やむなくそれを棄ててフード越しにルカルスを睨む。
「肉体がないだと!? 外道に身を捨ててまで名声がほしいのか!」
現代日本のラノベにでてくるようなチートとは違い、今の隆一の姿はファルシナ曰くもう一人の神工神の仕業らしいし、そこら辺はもう深く気にしていない。
しかし面と向かってこちらの都合も聞かずに自分解釈でうんちくを垂れている奴を見るとイライラするな。
目の前にいるが。
ルカルスはこちらを指さしながらやれ等価交換だのずぶの素人だの魔力が高い理由はそれかだのと御高説を垂れている。
挙句の果てには奴隷の主にはふさわしくないとか彼女たちを解放したらどうだと俺あまり関係ないよね?という話に発展していってる。
「わかったか!貴様のような邪道外道に落ちぶれた魔術師に彼女たちを預けてなどおけない!貴様を殺して彼女や奴隷を解放しこの件について国王へと報告させてもらおう!」
私利私欲が駄々漏れなルカルスだが、魔術の腕は確かなようだ。
最初湖龍と対面しておもらししたとは思えないほどに何本もの剣や槍が空を舞い襲いかかる。
通常の冒険者や魔術師なら物量で押し切る事も出来たのかもしれないが、不意打ちでなければ隆一にとっては無力である。
「長々と御高説をありがとよ。でも無駄なんだよ」
草薙の一振り、その剣圧に魔力を乗せた一撃だけでルカルスの伸ばしていた魔力の糸全てを断ち切った。
いきなり制御を失い落下する武器を見ながらルカルスは愉悦感に満ちていた顔を恐怖の色へと変える。
「なぜだ!制御が外れ…いや強制的に切られたのか? こいつには初めて見せた魔術のはずだ。見破れるはずはない…」
正確には一度王城に侵入したときに迎撃してきた布と鎧を相手にしているので二度目なのだが、そこは口には出さない。
どちらにせよ例え初見だったとしても結果は変わらないであろうが。
「湖龍を倒すためにあれだけの魔力を消耗したのだ。奴は満身創痍なはずなのに…なぜまだあれだけ動ける?」
ブツブツ独り言を繰り返しているルカルスだが、こちらを油断させるためなのはヤツが伸ばしている魔力の糸がまだ数本残っているのが見えるので解っている。
正直な話この戦闘に関してはルカルスの不意打ちの時点から生かして帰すという選択肢は残っていない。
やられたら殺り返すのがこの世界に来てからの隆一の心情だからだ。
ルカルスから伸びた魔力の糸は指先からでなくても伸ばせるようで、影に隠すように細い糸が隆一の周囲にある魔獣の骨に伸びている。
草薙から聞いた情報だと確かマリオネットとかいう無機物を操る魔術を多用する奴だったはずだ。
骨になった死骸やその気になれば死んだ人間を動かすこともできるのかもしれない。
「趣味が悪い魔術だ」
自身が表に出ることなく攻撃する。
身をさらけ出して魔術を行使する魔術師の方が多い今の時代にしては最先端なのだろうが、一歩間違えれば『死霊術師』と呼ばれる存在であっただろうに。
ため息をつきつつ、ワザとこれ見よがしに隙を作ってみせると餌に食いつかんばかりに引っかかる。
「そこだ!死ねぇ!低級魔術……し?」
一転して狂喜したかのようにこちらを睨みながら死骸を襲いかからせたルカルスであったが、今度はルカルス自身も何が起きたかわからないようだ。
自身のつないだ死骸は確かにルカルスの制御化にあるはずだ。
なのになぜ?
「なんで僕の魔術が起動しない!? いや接続は感じる。なんで意思通りに動かない!襲え!襲うんだよ!」
もはや目は俺を見ていない。
まだ気付かないのか?
「バカか?同じ術式で割り込みかければより魔力のでかい方に制御権が発生するのは当然だろうが?」
奴隷の首輪しかり、強力な魔力で強引に上書きが可能なように、今回はルカルスに実力を見せつける為にワザと甘めに、接続が強制的に切断されないような力加減で制御を乗っ取ったのである。
「???っえ?」
呆けたままのルカルスに解りやすく説明してあげるのも癪なので、隆一はそのまま魔力の糸を経由してルカルスへマリオネットの術式を行使する。
地球の現代知識を少しでもかじれば、保健室にある人体模型を少しでも見れば、人間の体には神経が通っていると知ることができる。
ならばあと必要なのはイメージだ。
過去の隆一はそれをサーキットと名付けて使用していた。
「サーキット。お前の模倣なんかじゃない俺のオリジナル。お前が無機物しか操れないのと違って俺は人体構造に詳しいからこういうこともできる」
ルカルスが呆けたままなので自分の身に何が起きたから解らせるために、ルカルスから魔獣の死骸へ流れている魔力を通して自分の魔力を送り込み、ルカルスへ自分の頬を思い切り殴るように指示した。
「がっ!なんで!?自分で自分を殴って?動かない!何だよこれ!?貴様一体何をした!」
呆れた。自分の魔術と同じ仕組みの術式を用いているのに中身を理解していないなんて。
イメージ重視でもある程度の仕組みは理解できているものだと思っていたのに?
すでにルカルスの脳内キャパはいっぱいだろうから、速く止めを刺して帰るとしようか?
「悪いとは言わないぞ?お前がアリサ達欲しさに背後から強襲したのは明白だからな?生かして帰してもお前はあきらめないだろうしここでサヨナラだ」
ルカルスは身体の自由を奪われたまま目の前の男の顔を凝視する。
フードで見えない。最初にちらりと見えたうすぼけた輪郭。
必死に記憶する。
「覚えていろ。何回生まれ変わっても!地獄に落ちても!絶対に貴様を見つけ出してころs」
最後まで言わせてもらえなかった。
喉に何かが噛みついている。
それが自身が操ろうとしていた魔獣の死骸だと気づくのは少ししてから。
「恨もうが殺そうが好きにしたらいい。お前如きができるのならお前は神になれるさ」
こちらに近づいてきた男。
リューガサキ・リューイチという男。
見下ろしてくるリューイチのフードが外されあらわになる顔。
それは透けているがルカルスよりも若い青年になりかけの顔だ。
無機質にも見えた眼はルカルスを通して自分を見ているかのようだ。
「もう一人の神工神か。そいつも創造主と一緒に見つけなくちゃな」
意識が闇に消えるその刹那。ルカルスは確かにそう聞いた。
(ああ、こいつは俺なんか眼中にないというわけか……)
ルカルス・キャラメル
役職:宮廷魔術師 性別:男 享年21歳
≪経歴≫
魔術国家で名高いステイメンの片田舎で生まれる。
幼少期から高い魔力適正を誇り、己の才覚を信じて隣国エインズワーグへ修行の旅に出る。道中にであった魔術師に弟子入りし基礎的な魔術理論を勉強したのち王城の魔術部隊への登用試験を受ける。
その際の論文で、故郷で行商人が行っていた人形劇から発想を得たマリオネットの魔術が注目され、当時宮廷魔術師の側仕えとして登用される。
冒険者としても登録し、魔力量の多さから赤縁認定されると一気に当時の宮廷魔術師へと昇進。その後も才覚を発揮し新規魔術の理論を構築することになる。
その後、『湖底遺跡の大暴走事件』、別名『湖龍の乱』の折、当時の赤縁二名を加えた三名で時間を稼ぐよう当代国王から指名依頼があり出陣。依頼の対処に当たる。(この折、一名の赤縁が湖龍戦で死亡。赤縁二名で対処していたともう一人の赤縁が証言)
湖龍討伐後、魔力切れの所をアンデッド化した魔獣に襲われ死亡。
遺体はアンデッド化の危険があったため同行していた赤縁魔術師が火葬。形見として宮廷魔術師の登録印章が持ち帰られた。
こうして湖底遺跡の大暴走は幕を閉じたのであった。
お久しぶりです。
次回で湖底遺跡での戦闘は終わります。
その後からは新章に突入できたらと思ってます。
誤字脱字を発見したら逐次訂正していきます。




