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第31話 王城潜入大作戦 後編

大佐! 今から潜入する!


王城は危険がイッパイ! ←今ここ

 結局最初の分岐路に戻ってきたわけだが、今度は反対側の扉から先へ進もうと思う。理由は特にない、ただ直感に従うだけだ。


 道中の経路は最初の道とほぼ変わらないが、音波反響に反応があったのは何匹かの巨大な虫のようだ。


 手元にある灯りを元に近づいてくる虫を目視した途端、俺は半狂乱に最大火力で前方を焼き払ってしまった。


「無理! あんな巨大な『G』絶対無理!沖縄のよりもデカイじゃないか! こんなんいる世界とかもういっそ滅びればいいと思う!」


 きっと創造主とやらもこいつが嫌いで新しい世界作ったに違いない!


 火星で進化した『じょーじ!』とか言ってる『あれ』じゃない純正の巨大な『あれ』だ!


 どう見ても俺よりデカイ。あんなのがこの先の通路にはまだ2桁の数で蠢いてるのが確認できた。


 燃え落ちた残骸から小さな魔石が出てきたが、きっとコイツらは魔獣の腐肉とか食べて変な進化を遂げてしまったんだろう。


 とにかくもう、この先へは進みたくない……


 元来た道へ帰ろうと後ろを向いた隆一の耳が、奴らの近づいてくるカサカサ動く無数の足音を拾ってしまった。


 地獄はまだ、始まったばかりのようだ……。








 通路に赤い花が咲く。


 手加減なしで放たれる炎は、目の前の害虫を燃やして燃やして燃やしつくそうと怯むことなくその猛威を振るう。


 燃えた害虫から時折嫌な鳴き声?が聞こえてくるが、それすらも生理的嫌悪感に拍車をかける結果になる。


 焦げ付いた通路に未だ燻るGの残骸、所々にある消し炭の後には小さな魔石だけが点々と残り、そこで奴らが燃えたことを教えてくれる。


「ラト」


 呟くように告げた一言に反応したのは、最初の通路で配下に加わった『指揮官鼠コマンンダーラット』のラトと、ラト率いる『軍隊鼠アーミーズラット』の一団だ。


 コイツらは壁や天井の小さな隙間から一斉に現れラトの「ちゅ!」の掛け声で綺麗に整列しこちらに正対した。


「ほんとに軍人みたいだな。ここら辺で燃え尽きている魔石を全て回収し、一箇所に集めてくれ。理解できるな?」


 隆一の確認の言葉に右手を胸に当てて放った「ちゅっ!!」という高い声には「任せとけ!」と意気込んでいるようにも聞こえて不思議と和む。


「ちゅ~!」


「「「「「ちゅ~!!」」」」」


 ラトの号令で軍隊鼠の全てが一斉に周囲に散らばった魔石へ向かって走り出す。


 やはり小さい体だけあってその動きは素早く、瞬く間に目の前に小さいとは言え魔石の小山が出来上がった。


「塵も積もればなんとやらだな」


 目の前の魔石を一掴みしてネズミたちへ与えてみる。


「仕事への報酬というやつだな。お前らが魔石食うのかは知らないが」


 隆一の言葉に、ラトは小さな魔石を一口咥え、こちらを見上げると一息に噛み砕いた。細かい破片は瞬時に魔力を帯びた霧に変わりラトの体へと吸収されていく。


 隆一がこの世界に来て初めて目にした魔石を体内に取り入れる瞬間だった。


「なるほど、こうやって魔獣というものは成長していくわけか」


 ラトは軍隊鼠の中から数匹の他よりも若干魔力を帯びているネズミを引き連れて同じように魔石を噛み砕かせる。


 そうやって砕いた魔石の分だけネズミ達は成長をしていくこととなる。


「ちゅっ!」


「「「「「ちゅ~っ!」」」」」


 また何かあったら呼んでくれと言わんばかりに敬礼をしながら軍隊鼠は即座に元きた穴へ撤収を始め、数秒後には少し形が崩れた魔石の小山と隆一だけが取り残された。


「意外と便利なのかもしれないな。ところで餅?お前も魔石取り入れるか?」


 隆一の言葉に、生体アーマーとなっていたスライムの餅は、袖口から体外へ出てきて残りの魔石を取り入れていく。


 体内へ格納された魔石がじわじわと形を崩して餅の体内へ同化していく光景は捕食された生物が吸収されていくのに近いのかもしれない。


 目に見えた変化こそないが、餅は幾分か俊敏な動きで隆一ローブの裾から中へと入り込み、再び元の状態へと戻る。


「俺も魔石砕けば強くなれるのかねぇ?」


 すでにチート級の魔力量を保有しているにもかかわらずそんな考えが頭に浮かぶが、ファルシナの知識では魔石を砕いても人間や他の種族は魔力を吸収できないらしい。


 その代わり強い魔獣を倒すことによってその生命力が魔石ではなく倒したものに分け与えられる。つまりは経験値を得ることができるというものだった。


「レベルとかないのにどうやって強さの基準を……ってそうか魔力量の増加か。あのギルドカードは保有魔力の強さで色が違うと言ってたし、倒した魔獣の数が多ければ多いほど保有できる魔力量が増えてギルドカードの色が変わるわけか」


 一人納得して目の前のすっきりとした通路に対し音波反響を使用して他に奴らがいないかを確かめる。


 ……どうやら全滅させたのは間違いないようだな。


 恐らくは軍隊鼠だろう反応がいくつかあるが、ラトの放った俺の状態を確認するための斥候役でも勤めているのだろう。


 上の方の反応を見るに、この真上は中層区にある奴隷ギルドの真下辺りであろうか?


 無駄に遠回りをさせられているのは間違いないが、今回は覚悟があるだけまだ早く王城へたどり着くことができた。


「ここは、食堂か?なんかやたら広いテーブルがあるが王族用の食堂ならこんなものか」


 出入り口は王道の暖炉の壁で、手前に引くと扉を開くように暖炉の向こう側へ出られることがわかった。


 通路側には何やら隠しスイッチが設置されており、ファルシナの知識を頼りに解読すると、『油』『種火』『風』と書かれたスイッチであることがわかった。


 いつの時代の油なのか、種火は湿気っているのではないか?など疑問がわくが、追っ手を巻くためのカラクリである事は間違いないだろう。


 事前に音波反響で周囲に人がいないことは確認済みだが、やはりこの道も王城内部へと侵入、王城からは脱出できるルートで間違いはないようだな。


 しかし、深夜の王城内部にしては警備がザルだな。巡回中の兵士の一人でもいておかしくはないはずなのに音波反響で知ることができる範囲に生物の気配はない。


「これはハメられたかな?」


 背筋を撫でられた様な悪寒が駆け巡るが、今更ここにいた事実を消すことはできないと思うと同時、残り二つの通路も確認しておくべきかとも考える。


 一つ目は看守部屋、二つ目が食堂、残り二つは王族が使用することを考えるなら私室か玉座の間とかいう場所だろうか?


 さすがに博打が過ぎると思い、とにかくここから離れようと暖炉の通路に戻ろうと考えたときに通路、そして天井から気配が生まれる。


 それは無機質の類だと察するのに時間はかからなかった。


 扉を開けて入ってきたのはどう見ても通路の途中で飾られていたであろうフルプレートで全身を固めた甲冑である。


 続いて天井から落ちてきたのはどう見ても飾り布を全身に巻きつけた異様な何か。


 少なくとも天井から落ちてきたにしては音がなさすぎるし人ではないだろう。甲冑に至ってはオープンされたフェイスガードの中には顔が存在しない。


 俺と同じだな。と考える余裕があるだけ隆一は冷静でいられる。


 なぜなら、おそらくこの2体は侵入者迎撃用のトラップであろうし、傀儡程度のトラップでどうにかなるほど隆一は自身を過小評価していない。


 しかし城内で問題が発生し、兵士が騒ぎ始めると後々厄介ではある。


 速やかに撤退するか目の前の障害を排除する必要があるだろう。


 逃げたとしてこの二体が後を追ってくるかもわからない、あとを追われて屋敷で戦闘になったら困るし、かと言って狭い通路で戦うには不安要素が多すぎる。


「即破壊即離脱で行くか!」


 草薙を振りかぶり一息で距離を詰める。戦闘技術は拙いものの隆一の攻撃は神から与えられ強化された肉体の構成を保ったままの状態だ。


 その速度は目では捉えきれず、ましてや自動で動くような人形には到底反撃されるいわれなどない。さらには振るうのは折れたとはいえ過去の隆一が作り出した自称最高傑作の大剣だ。これで斬れない物など某斬○剣の弱点でもある蒟蒻くらいのものだろう。


 結果は一瞬だ。


 暖炉の通路に向かい、隆一が勢いよく飛び込んでいく光景。


 吹き飛ばされた隆一自身状況についていけていない。


 まさに神速と呼べる速度で飛び出し振るった草薙は、確かに目の前の飾り布を一文字に切り裂いた。


 しかし、問題はそこからだ。


 軽い見た目通り何も入っていないはずの布に思い切り殴られたのだ。


 それもヤケに胴の入った拳をもらってしまったと言っていい。


 魔力を循環させている身の上から芯に響く一撃だ。


 切り裂かれた布は自然と元通りとなり、甲冑は我関せずと傍観者のように脇で佇んでいる。


「呪われた城にも程があんだろ?」


 導き出した決断は即時撤退。


 看守部屋はともかくとしてこの通路は大外れもいいところだ。と隆一は毒気つく。


 明らかに通常の相手ではない。少なくともカラクリがわからない以上下手に手出しできないのが現状だと結論づける。


 素早く扉横のスイッチ全てを押して暖炉に火をくべる。長年使用していないので動かなかったら万事休すだったが、なんとか全てのスイッチが起動し暖炉に赤い色がともった。


 それを確認する間もなく大急ぎで隠し通路から離れて四方に囲まれた部屋へと逃げ延びる。


 これでまた別の通路を探すしかないようだが、残り二つのうちどちらも面倒なのは変わらない。



 誰もいなくなった食堂に小さな影が降りる。


 その影が指を鳴らすと暖炉の火は消え、飾り布は再び元の位置へ甲冑も元の場所へと戻り静寂が生まれる。


 小さな影はエインズワーグの宮廷魔術師『ルカルス・キャラメル』若干

16歳にして宮廷魔術師の地位を得た稀代の天才魔術師だ。


「侵入者の反応があったから来てみれば、冒険者ギルドで噂になっている赤縁か。大した実力はないようだが反応速度と頭の回転は早いみたいだな」


 族の侵入など日常茶飯事の王城にとって、隆一一人の侵入など正直些細なことなのだが、本人は知る由もない。


 ルカルスは暖炉を一瞥すると踵を返し去っていく。


『虐殺人形遣い(カーネイジドール)』という二つ名を隆一が聞くのはもう少しあとの話だ。

 

 隆一は考える。


 なるべく音は立てていないといっても城で一撃とはいえやりあったのだ。下手すると警戒態勢とか入っているかもしれない。


 残った道は二つだが、果たしてどちらに行こうか?


 よくよく考えれば屋敷の通路を全て塞いでしまえばイイだけの話なのだが、もはやここまで来たら全て確かめないと気がすまない。


 夜も更けて残り時間も少ないことだし、一気に攻めてみるか!


 残りの通路のうち音波反響で生物の反応がない道を進む。


 先程の二つの道からは考えられないほど整理された通路が続く道だ。


 無論、整理されているからといって何もないわけではない。少しでも正規ルートから外れれば罠満載のある意味で危険な通路ではある。


 しかし、どこに何があるのか事前に察知できていればこれほど通りやすい道もないだろう。


 ヌルヌルと罠の隙間を掻い潜り進んだ先には、明らかに門番と思しきガーゴイルの石像が2体、扉を守るように配置されている。


 屋敷から城へと入ってくる奴らへの迎撃用なのだろう完全なフルプレートで武装を固めている。


 しかし、近づいてもガーゴイルは何の反応も示さない。油断しないように徐々に近づき、2体のガーゴイルを剣でつつくが反応はない。


 怪訝に思い、扉を開けてみても反応がない。


 ただの置物なのだろうか?と石像を調べてみると背中にくぼみがあり、そこに拳大の魔石が嵌っていた。


 しかしその魔石は色を失いただのガラス玉のように透明になっている。


 長年同じ命令を待機状態で維持し続けていれば魔石に溜まっていた魔力がそこをつく。パソコンでいうなら内蔵電池が切れた状態というわけか。


 試しに空になった魔石を取り外し、隆一自身の魔力を流し込んでみる。


 元は魔力が入っていた魔石なら魔石の補充もできると思うのだけど。


 込められた魔力に魔石が輝きを取り戻し、隆一の纏う紅色の魔力が魔石の色となる。


 一際強く光ると煌々と光り輝く魔石が一つ出来上がった。


 上手くいったことに味をしめ、もう一つの空の魔石にも同じように魔力を込めて元の状態へ復元する。


 色こそ変わっているが、これだけの大きさの魔石を使わなければ稼動しないなんて随分と燃費の悪い代物だ。


 ガーゴイルの石像を見ながら呟く隆一だが、本来これだけのモノを長期間動かすために必要な魔力を拳大の魔石一つで贖うなど、少なくとも当時の技術じゃ不可能に近かった。


 それを成し遂げた技術者が偉大なのであって、その技術は既に失われて久しい。それを発見した隆一だが、一応は国の所有物なのでもらうのはやめにしておく。


 魔石だけは失敬して、巾着へと収納し先へと進む。


 再び梯子がかかっているのを発見したが、今回は梯子のすぐ向こう側に明らかに人の反応があるのを感じ取れた。


 こちらには気づいていないが、壁一枚隔てた向こう側に一人だけ身動きせずにじっとしているようだ。


 とりあえず慎重に梯子を登り、壁の向こうにいる人に気づかれないようにそっと通路を進んでいく。


 隙間から覗くとどうやら謁見の間らしき豪華な作りの広間が見えた。


 位置的には玉座のある後方といったところか。本当に王族専用の避難経路のようだな。


 身動きせず立ったままだったのは近衛兵らしき一人の男性だ。


 目を閉じて寝ているようにも見えるがその実、体は動いていない。


 精神統一でもしているのだろうか?


 とにかく気取られる前に戻るとしよう。





 近衛騎士団長『ライオット・マスカレット』は玉座の間を日夜守る王城きっての忠臣で知られている。


 逆に言えばそこから動くことがないため石像のライオットとまで呼ばれている文字通りの堅物とも言われている。


彼はこの日、城内の数箇所で異質な気配を感じとった。


 位置的に見れば王城地下、おそらく独房区画が最初。


 二回目は王族が食事をとる大食堂。


 そして今、己の背後にその二つと同じ気配が忍び寄っている。


 気配察知を働かせているこの身にへたな隠業など無意味だというのに、しかしどこの間者か知らないが、深夜の玉座の間など来ても無意味であろう。


 ライオットは目をつぶりながらも背後の侵入者に意識を配り続ける。


 しばらくこちらを見ていたようだが、やがて気配は遠ざかり、ライオットはさりげなく忍ばせていた投げナイフを再び闇器入れに収納する。気配を消そうとしてもあの異常な魔力量は隠し通せるものではなかろうに。


 漏れ出る魔力量だけで宮廷魔術師のあの小僧の10倍は優に超えていたであろう驚異が背後にいただけに、知らず頬から冷や汗が落ちるのを避けられない。


 何事もなく過ぎ去った静かな嵐だが、どうもこれで終わるとも思えず、ライオットは小さく息をついて再び気配を探る作業に入ったのだった。


 隆一はバレていないと思いつつ再び最初の位置まで戻り、最後の扉を開けて中へとはいる。


 音波反響には反応は一つだけ、こちらも感じる限り通路の最奥にいるようだ。


 



 本当にこの城の人間は頭が吹っ飛んでいるな。


 通路の最奥に待ち構えていたのはメイド服に身を包んだ麗人である。


 暗闇の中に仄かな明かりだけで佇むその姿はいっそ幻想的とも言える。


 メイドスキーな人種ではないので綺麗な人だと思うと同時、メイドには似つかわしくない、いやある意味で似合っているとも言えるひと振りの大鎌さえ携えていなければ。


「この先は王妃、王女の寝室でございますれば直ちにお引取りをお願いいたします。それ以上わずかでも先へ動こうものなら実力を持って排除させていただきますのでご容赦を」


 顔に似合わず告げる言葉は最後通告とは。


「ふむ。この通路は王女と王妃の寝室。ということはこの通路の先はさらに二つのルートが存在するということかな?」


「お答えすることはできません。これ以上の詮索はあなたの命を刈り取るだけですが?」


 怖いよこのメイドさん!


「了解した。俺はこの通路の出口にある屋敷を買い取った者だ。元々は数代前の王族の所有物を下賜された物件だから、もし王城からの避難経路として使いたいならそうすればいいし、うちの屋敷からこちらへは来れないようにしておこう。その旨を国王、もしくはこの先にいる王妃辺りに伝えてもらっても構わないかね?」


 暗に了承しなければ直接言いに行くぞ?と挑発してみる。


 メイドは片手で鎌を背に、無手を胸の下へ直角に曲げ深々と礼を取る。どちらかというと執事の動作ではなかろうか?


「王妃が臣下、メイド長『クリスティアーネ・マクシミリアン』がしかとその旨伝えましょう。故に立ち去りなさい。今のあなたは用を終えた侵入者でしかないのですから」


 メイド長だったのか?まぁ当初の目的は達成できたし、後は屋敷の改修のおり仕掛けには手を出さないように言付けるだけだな。


「では失礼する。深夜に来客するという行いに対し寛大な処置感謝する」


 形だけの謝罪を終えて素早くその場から立ち去る。逃げないといつあの鎌振り回してくるかわからないからな。


 屋敷までの帰りの道のりもいちいちめんどくさいから土魔法を使用して螺旋階段を構築し、ボルダリングを潰してやった。


 なんでアスレチックを行きも帰りもしなくちゃいけないんだ。


 とことんまで楽さを追求した結果、もはや侵入者を巻くための通路などとは言えないほど綺麗に舗装された通路が出来上がる。


 凝り性の日本人の血が爆発してしまったようだ。肉体はないが。


 屋敷まで戻り、体中の汚れを落としたらもう明け方になる。


 あのメイドさんお肌大丈夫かな?などといらぬ世話を考えながら屋敷内部に据え置かれていた古びたソファを見つけて寝る支度をする。


 今からだと数時間も寝られないだろうが貫徹よりマシだと巾着より取り出した大布でソファを包んで汚れ対策をしてからその上に横になる。


 屋敷の回収も予想よりは早く終わるといいな。それに奴隷達の冒険者登録も済ませないと……


 気がつくと隆一は寝ていた。


 そしてすぐに鐘の音に起こされることになろうとは知らずに寝た隆一が、その日一日機嫌が悪い理由を知る者はいない。



色々と新キャラが顔を出し始めた話になりました。


ここまで色々な人を出す予定はなかったのですがノリと勢いはおそロシア!


折を見てここまでの登場人物を紹介する機会を作りたいと思いますので平にご容赦を。


これからもよろしくお願いします。

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