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第29話 これからの生き方

BBQ終了!


冒険者ギルドへ報告!


だが断る!←今ここ!

 冒険者ギルドを出て隆一たちが向かった先は奴隷ギルドと呼ばれる奴隷の売買を取り仕切る国家公認のギルドである。


 奴隷商人のように高利貸しを営み借金のカタに売られる奴隷もあれば、国外の村々で口減らしのために売られることもある。場所が変われば、法が変われば、時々の常識が違えれば生まれてしまうのがこの世界でいう奴隷のあり方である。


 ちょっとした大人数で押しかけた隆一たち一行に、受付を担当していた白頭のおっさんは慌てた様子で奥の部屋へと走っていく。


 なぜ俺を対応する人達は慌てるのだろうか?


 少ししょんぼりとする隆一を他所に、これからの自分たちの境遇を決める分岐路に立たされている奴隷達は落ち着かずに周囲を見回している。


 やがて奥からたくましいとしか表現できないような立派な口髭を蓄えたダンディズムの化身が現れた。


「お待たせして申し訳ない。奴隷ギルドのマスターをやっているものだ。何やら受付の者が慌てた様子で駆け込んできてね。要領を得ないから見に来てしまったよ」


 にこやかに現れたダンディズムの化身、以降はダンケでいいか。は素早く人数を把握すると主人が俺なのだと素早く見抜き、奥の部屋へと案内された。


「素直に付いて来たが、俺たちの要件をまだ話していないんだが?」


 通された部屋でソファーに座り菓子類を口にし、まったりとした後で隆一は本題を思い出して目の前で同様にくつろいでいるダンケに話を振る。


 向こうも思い出したかのように周囲で未だ挙動不審な態度を崩さない奴隷達を見て両の手を合わせて身を乗り出す。


「まぁ、アリサとアリシア嬢がここにいる時点で察しはついている。あの悪徳商人が天に召されたかそいつから君が彼女らを買ったか、もしくは奪ったか、はてまた拾ったかだ。部下から門前に飛竜種がいるという情報が入り、別の部下からはウチが売った奴隷が飛竜を連れて帰ってきたと連絡が来た。そして近くには冒険者ギルドでひと騒動あった君がいるという情報もあり、待っていたら君が来た。ただそれだけのことだよ」


「なら話が早いか。彼らを正式にうちの奴隷として雇い入れたい。彼らが自身を買い戻せるまで、そして一人で生活出来るだけの資金を稼げるまでの期間でいい。細かい内容はそちらと奴隷達本人で決めてもらいたい。それと国の外にいる飛龍だが、奴隷契約を結んだのだが俺の住む予定の屋敷に住まわせられるように手続きをしたいんだが口添えをお願いしたい」


 ダンケは頷いて手を二回鳴らすと、即座に扉が開き各種書類と契約専属の魔術師が入ってきた。


「彼らは一流のプランター達だから彼らに任せておけば悪い契約内容にはならないはずだ。最終的な確認は君にもしてもらうがそれまでは別室で個人的な話をしても良いかな?」


 冒険者ギルドのギルマスもこれくらい愛想がいいなら助かるのにと思いながらおとなしくダンケの後にくっついて別室へと案内されていく。


「では改めて初めましてだね?『ダグラス・ロマンスケレス』という。気安くダンケとでも呼んでくれ」


 本名被ってた!


 表情には尾首にも出さずに「龍ヶ崎隆一だよろしく頼む」と簡潔に紹介を終える。


 口を開けばツッコミが漏れそうだったからだ。


「パッと見たところ強力な魔力で一時的に彼らの奴隷権限を上書きしていたみたいだが、実のところあの強欲な商人が死んでいたなら別段普通に奴隷の首輪に魔力を込めてやれば再契約は出来たかと思うよ。死んでまもないから首輪と奴隷紋に魔力残滓が残っていた可能性は否定できないけど。最終的な契約の場面で彼らの首輪に君の魔力を込めてやれば名実ともに君の奴隷になるはずだよ」


 ダンケの言葉にそうかと頷いて差し出された紅茶を口に含む。


 味とかはよくわからないが、飲むとほっとする香りが鼻腔をくすぐる。


「これは上手いな」


 隆一の素直な言葉にダンケは満足そうに頷いて自身も一口飲んで余韻楽しむ。


「ここよりも南方にある獣人族が主要に暮らしている大陸の茶葉だ。キャッチフレーズは王宮御用達だとか。向こうには宮殿はあっても王宮なぞないというのに」


 ロイヤルな紅茶なようでなによりです。


「君が連れている飛龍は一度見ないと何とも言えないが、奴隷契約を施したのなら主人である君の手にも隷主紋が刻まれているはずだが見せてもらえないかね?」


 告げられた言葉に隆一はアリサ達と契約した時に出来た右手の隷主紋とは逆の紅と契約した時に新しく出現した左手の隷主紋をダンケに見せた。


 彼は一般の隷主紋とは形が違うことに気付き、食い入るように左手の隸主紋を見つめて一人「ふむ」「ほお」などと呟きながら思考にふけってしまった。


 軽く身を乗り出して観察してるダンケと少し前傾姿勢でテーブルの上に手を置いている隆一。


 見様によっては手の甲に口づけをしてるようにも見えなくも……


 だめだ。危険な思考に飲まれるな!


 そんな中、奴隷達の手続きが終了したか一人の女性職員が部屋へと入ってきてこの光景を目撃してしまう。


「やべ、詰んだ」


 短く端的に発する言葉がこれほどまでに語彙がないとは自分でも思わなかった。


「ギルマス。客人が困ってらっしゃいます。思考にふけるなら後にしてくださいませ」


 女性職員はなんでも内容にダンケに詰め寄り書類で頭を叩いて正気へと戻す。


「はっ!君か。書類見る前に君の隸主紋と彼の隸主紋を見比べて違和感を感じないかい?」


 俺の手の甲を女性職員に見せながら告げるダンケの言葉に、彼女は自分の手の甲と見比べながら違う点を上げていく。


「そうですね。強いて挙げるならば縁どられている魔法陣の形でしょうか?少なくとも通常の奴隷契約を結んだならばその種族ごとの特徴を表す部位が隸主紋のどこかに現れますが、これは確かに異質ですね。陣が尾を咥えた竜のようにも見受けられます。勤めて長いですが初めて見る隸主紋ですね」


 女性職員が見せてくれたのは女性のフォルムがデフォルメされた隸主紋で、聞けば奴隷の子を従業員として雇用しているらしく、その時に契約したものだそうだ。


 仮で結んだ隸主紋を見ると、全ての奴隷の印が半欠けの状態で記されている。強制的に隸主紋を行うとすぐ解るわけだ。


 とりあえずは不思議な隸主紋の事は脇に置いて手続きが終了したということで奴隷達が待たされている部屋へと戻ることにする。


 色々と調べたそうにしているダンケがチラチラと俺の隸主紋を見てくるが無視して奴隷達の部屋へと入る。


 部屋に入ると助け出した頃とは違い、各々が強い意志を持った目をして俺の前に並んで立っていた。


 奴隷たちの中から代表なのかアリサが前へ出てきて膝をつく。


「私たち一同、改めてリューイチ様を真の主と定め奴隷契約を行わせていただきたく存じます。何卒あなた様に忠誠を」


 アリサの言葉とともに奴隷全員が同じように膝をつく。



 俺はというと呆気にとられていた。


「ダンケ。奴隷契約するのにこんなに格式張った常套句を話さなきゃいけないのか?すごい恥ずかしいんだが……」


 隆一の言葉にダンケは苦笑しながら首を横に振る。


「普段なら奴隷契約は相互間のビジネスだから握手や儀礼的な主従の作法を行うのだけれど、今回のこれは心から君を敬愛し、奴隷になることになんのわだかまりも存在しませんというアピールのようなものだね。別に君が主人なのだから変に身構える必要はないよ。君に仕える奴隷達を真に信頼して仕事を振ればいい」


 主らしくね。と最後にこちらの肩を叩いて激を飛ばしてくれるダンケにありがたいと思いつつ、明らかに自分よりも年上の多い奴隷達の前に立つ。


「改めて君たちの主人となる龍ヶ崎 隆一だ。呼び方にこだわるつもりはないから貶す言葉じゃなければ何とでも読んでくれて構わない。奴隷契約について細かい設定を行うから時間はかかるが一人ずつ決めていこうと思う。ダンケ、立会を頼めるか?」


 主らしく振舞ってるね?とダンケが笑いながら了承してくれたので、端にいた奴隷から順々に契約内容についてすり合わせを行っていく。


 細かいところでは地球にいた頃のように週休二日制を導入し、ローテーションで必ず休める日を設けることにした。この方法でもあの屋敷の維持には問題ないと思うし、なにかあったら変えればいい。


 賃金については出来高払いにしようとも思ったが、全員が同じ仕事をできるようにしたいので、仕事内容を持ち回りにした上で給料は月に銅貨5枚を基準にし、俺と同行するかたちで全員を冒険者ギルドに登録させ、共に討伐を行う事で資金稼ぎも行うようにした。月額が安い気がするが、ダンケによると奴隷契約の月額としては適当な額だという。


「奴隷が多いと月額払う給料だけで破産してしまう貴族もいるからね」


 とのこと。


 その点、このやり方なら奴隷達の借金返済に月々の給料も貰えるので生活には困らなくなるのではという。


 別段取り分は自分任せで良いというので、その日の報酬の割合は7対3の割合で決定した。


 奴隷達はそんなにもらえないと遠慮していたが、生活基盤を安定させるまでは酷使するつもりなので覚悟しろとだけ言っておいた。


 今現在国外にいる紅については、ジャイアントポテトの安定供給という条件を道中紅と約束しているのでその内容を書面で起こしてもらう形で済ませた。


 子供の奴隷、といっても俺と同じくらいかそれよりも下が5人ほどだが、その子たちに関してはダンケと相談し、冒険者ギルドへの登録はさせず、其の代わりダンケの下で勉強させ知識奴隷としての教養を身につけさせることにした。


ようはダンケの部下を借りての塾をすることにしたのだ。


 子供なので知識も教養もない。更に俺とは違い、力も魔力すらも低い子供ははっきり言って奴隷達の中では愛玩奴隷以外の価値がなく、ならば幼い頃から教養を身につけさせ知識奴隷に仕立てあげようとダンケと決めた。


 勿論子供たちの中には冒険者ギルドへ登録したいという子供もいたが、それについては一般常識的な知識を身につけさせ、獣人のレイモンドあたりに鍛えさせてからになるだろう。


 唯一の貴族の奴隷あるアリサとアリシアについては、他の奴隷達に礼儀作法を教えるなどの役割を与え、一時的にだがメイド長という役割を与えてみた。アリサが長でアリシアが副長だ。


 アリシアはまだアリサに比べ動作の所々に拙さが残るため、実質アリサがみんなに教えることになる。


 そして全員と契約を済ませ、必要な書類にサインを書いたところで既に日が沈み外は暗くなっていることに気がついた。


「あ~、もう夜か。変に濃い一日だったな」


 隆一のボヤキにダンケは笑いながら隆一の背中を叩く。


「ここまで奴隷契約で時間を取られたのは初めてだよ。君は本当に奴隷達の事を考えている良い主人だと思う。最近の貴族や商人は奴隷だからと人間の価値を金で決めつけ売ればいい、買えばいいという悪循環が蔓延っていたからね。奴隷ギルドの長としてはなんとかしたいんだが大きな金が動く市場なだけに強く出れないのが痛し痒しで悩んでいたのだよ」


 ならば奴隷ギルドの長などやめればいいのにと隆一は告げる。


「そうしたい時もあるのだが、私も元々は奴隷の身だったからね。彼らの苦労や、経営の立場になってみての感情も両方持ち合わせているのだよ」


 だからこそ奴隷ギルドなるモノを作ることができたのだけれど。


 ダンケは懐かしむようにいつの間にか手に持っていた紅茶を一口で飲み干すと長く息をついた。


「しかし今日はさすがに疲れたよ。細かい契約内容を煮詰めてくる客達は大抵自分たちに利益が出るようにグレーゾーンスレスレの契約を盛り込もうと画策してくるのが多い。それに比べて君は最終的な取捨選択を奴隷達本人に投げ、あまつさえそのすべてを肯定した。利益などほとんど出ないだろうにどうするつもりなんだね?」


「決まってる。屋敷を新規で手に入れたからその従業員兼各人の独り立ちの資金稼ぎをさせるためだ。冒険者ギルドの依頼を受ければ実力はつくし金も稼げる。基本は屋敷で住み込みのメイドと執事として過ごさせて空いてる時間で鍛錬兼金稼ぎだ。俺自身は奴隷達に払える金と屋敷の維持費と生活費に困らなければ問題ないからな」


 どこまで本当かわからない隆一の言葉に笑いながらダンケは踵を返して秘書と思われる女性の元へと近づき何かを指示する。


 秘書は頷き、奴隷達に何かを配り始めた。


 見れば各人の手に持っているのは冒険者ギルドと同じギルドカードのようである。


 しかし、よく見れば細部の作りが違う。


 近くにいたアリシアに見せてもらうとぶっちゃけた話借金の額や貯金残高などが記載されている預金通帳のようなものだった。


「奴隷ギルドは基本的に契約がなされた時点でこのカードが発行される。それに基づきあらかじめ契約に基づいた賃金を彼らに払い込むのが我々の仕事であり、我々に賃金を支払わせるために納金してもらうのがリューイチ君の仕事でもある。冒険者ギルドのカードと変わらないが、こちらはどんなに微弱な魔力の持ち主でも閲覧出来るので当たり前だがカードを持っているからといって泊がつくわけではない。逆に不名誉なカードでもある。借金を持っている人は誰であれ発行されるわけだからね。

 そのカードの額を返済し、ギルドへ返して初めて彼らは自由の身となることができるのだよ。もっとも自分の意志で奴隷の身分を捨てない人もいるし奴隷の身分を出ても同じ場所で働き続けたいという者もいるがね」


 奴隷で居続けるかは自由意思、奴隷から出て働き続けるのも奴隷の自由。まぁ雇い続けるかは主人の自由だが。


 こちらとしては別段困ることはないし、返済額が目に見える状態の方が奴隷達にしても目標がある分意欲は湧くであろう。


 とりあえずここでの要件は済んだので、奴隷達を引き連れて今度は今晩寝る宿を探しに行くことにした。もうやみ亭はいま俺が止まっているが、さすがにこの人数の奴隷を泊めることはできそうにないので、改修予定の屋敷に止まるべく、まずはもうやみ亭を引き払うことにする。


 まぁ数日も止まってなかったが、一日が濃すぎるのが悪いのだと思います。


 特に荷物を置いていたわけではないので引き払い自体はすぐに済んだ。


「まだ生きてたのかお前さん」


 店主にそう言われたときは軽く泣きそうになったが、この世界の生死の観念等所詮はそういうものなのだろう。


この時期は何故かどこの宿もいっぱいで泊まること等できなかった。しかも大人数の奴隷達を泊まらせる宿など皆無だ。


 仕方なくまだ改修の始まっていない屋敷で一夜を過ごそうと思い、奴隷達を引き連れ、改修予定の屋敷へ向かう途中、ふと思い出し木工ギルドへ足を運んだ。


 ゾロゾロと奴隷達を引き連れて歩いてくる俺を見てレイをはじめとした木工ギルドの職員は最初こそ驚いたものの、隆一の連れてきた奴隷だとわかると作業に戻っていく。


「どうした今日は? お前のとこの屋敷の改修なら予定通りに作業に入れるが、それとは別件か?」


 背後にいる奴隷達に目線を向けながらなんとなく察しているレイに頷き、ここへ来た用事を告げる。


「ああ、屋敷の改修に使用するのとは別に3軒ほど小屋を作って欲しい。屋敷の敷地内に庭があったからそこに、材料を用意して基礎さえ組んでくれれば後は俺たちで作る。回収が済むまでの仮住居だから材木も節なんかで需要がない端材なんかで構わないし、改修費用と合わせて請求してくれて構わない」


 一箇所に大人数が宿泊できないなら作ればいいのよ!


 パンがなければケーキを食えと言っていたマリー某も同じ自論を持っていたではないか。


「基礎工事なら足場と枠組みなんかで総出でかかれば多分すぐ終わるが、突貫工事で安全性については保証しかねんぞ?」


 木工ギルドのギルマスであるレイは脳内で見取り図を展開しつつ大体の寸法の計算を終えながら言葉を返す。


「まぁ、できるまでの仮の住居だからな。男女別で子供もいるからある程度分けて住まわせたいと思っている。


 隆一の言葉にお前も子供うだろうがと茶々を入れながら素早く発注書を一枚仕上げて一人の木工職人に手渡して材料を発注する。


「それだけの数を住まわせるならある程度スペースと耐久性は持たせなくちゃならんから木材は耐久性重視で発注をかける。ある程度屋敷の回収作業が進んだらその仮住居はどうするつもりなんだ?」


 暗に取り壊すか残すのか?と訪ねてきたので、「物置として残すことを考えている」と告げる。


「なら高床式にして湿気対策とかも後付けでいいならやっておこう」


 レイはそう告げて更に一枚の書類を足跡で書き上げて隆一へと渡す。


 内容は屋敷の改修費用と新規に発注をかけた3つの小屋の代金の請求書であった。


「金貨15枚に銀貨40枚銅貨60枚ね。なかなかに高額になったもんだ」


 捨て値同然の屋敷を金貨1枚で手に入れたのに改修費の方が高いなんて、どこぞのゲーム機の有料修理みたいなぼったくり感だ。この差はなんであろうか?


「なにせ曰く付きの物件の改修だ。職員どもも怯えてしまっているんでな。

多少の色は目をつぶってくれるとありがたい。その代わり仮居住の小屋はこのあとすぐに取り掛かる。それでどうだ?」


 いいもなにも金は足りているしすぐに取り掛からなければ今夜は王国内で野営することになってしまう。これは笑えない。


「基礎組は俺も手を貸そう。それにこれから過ごす屋敷に慣れさせるためにも奴隷達にも作業を手伝わせる。それでキリよく金貨15枚でどうだ?」


 隆一の言葉にしばらくレイは顎に手を当てて考えていたが、イケメンがそれやるとかっこいいな!


「わかった。キリよく金貨15枚だな。すでに発注はかけているから必要な木材はすぐに屋敷へ届くだろう。数刻後には基礎に取り掛かれる状態にしておく」


 俺はレイと少し雑談をしてから木工ギルドを後にする。


 奴隷達は一人で話を進めていく俺とレイを交互に見ながら唖然とし、金貨15枚の大金の支払いを即決で決めていた隆一の経済力に目を見開いていた。


 そんな奴隷達の中でアリサだけは、元貴族として上層区で生活していた時の噂を思い出していた。


 会話の中でレイと名乗る男性エルフが話していた『曰くつきの物件』


 噂が本当ならご主人様はとんでもない屋敷を購入されたのであろうか?


 一抹の不安を胸に抱きながら、アリサは誰にも言えず木工ギルドを出て行く一団とともに件の屋敷へと向かうのであった。


お久しぶりです。


今年も最後の月となりました。なんとか騙し騙し使っていたノパソなのですが、最近異音がひどくなってきました。


ファンが死にかけているのでしょうか?


まだだ!まだ終わらんよ!


不定期更新は相変わらずですが、気長に続きを待っていていただけたらと思います。

 

また次回をお楽しみに!

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